2011年12月01日

アナログ・レコード鑑賞会24

11月の最後の鑑賞会はスタンゲッツと並び称される白人テナーサックス奏者のズート・シムズを聴きました。油井正一氏によりますとズート・シムズのズートとはアダナなのだそうで誰も本名のジョンとは呼ばなかったとのことです。だぶだぶの上衣のことをズート・スーツと呼んだのですが、もうその意味はとうに廃れてしまっていてズートと言えば誰しもシムズを思い浮かべるようになったそうです。ズート・シムズのテナー演奏はだぶだぶの上衣のように暖かくいつも安心して聴いていられるのではないでしょうか。ペニー・グットマンのエピソードにもあるように温和な性格が音にでているように思います。今日は入り口のカートリッジをSPUマイスターにし、ゴールト・ムンドのフォノイコで再生してみました。
最初は、THE MODERN ART of Jazz by ZOOT SIMZ から「SEPTEMBER IN THE RAIN、GHOST OF A CHANCE」を聴きました。スタンダード曲のセプテンバー・イン・ザ・レインはジョージ・シアリングのテーマ曲ですが、ここではボブ・ブルックマイヤーの洒落た編曲にのって安定感のあるズートが聴けました。ゴースト・オブ・ア・チャンスは、「愛されるほのかな望みすらない」といった失恋の詩でビング・クロスビーノ歌唱で知られています。ジャズ演奏ではレスター・ヤングの切ない演奏によってジャズのスタンダードになりました。レスター・ヤングをアイドルとするズートの演奏はやるせない演奏に聴こえました。
2011_11_30_3602.JPG
続いては、DOWN HOME から「AVALON、I CRIED FOR YOU」を聴きました。アバロンではアップテンポなリズムに乗って軽快なズートの演奏が堪能できますが、特にソロ演奏が素晴らしいと感じました。アイ・クライド・フォー・ユーはビリー・ホリディーの名唱で知られていますが、レスター・ヤングの流れを汲むズート・シムズの歌心溢れるテナーが聴けました。
2011_11_30_3603.JPG
次は、ZOOT SIMZ IN PARIS から「THESE FOOLISH THING、TOO CLOSE FOR COMFORT」を聴きました。このライブ・アルバムではスインギーで軽快に歌うようなズートのテナーが聴けました。ここでも安定感のある演奏が聴衆の好感を得ているようです。
2011_11_30_3604.JPG
次は、STRECHING OUT ZOOT SIMZ-BOB BROOKMEYER OCTET から「STRETCHING OUT」を聴きました。このアルバムはジャケ買いした一枚ですが、ズート・シムズとアル・コーンとの双頭テナーを聴ける楽しみもあります。ボブ・ブルックマイヤーのアレンジによる軽快な曲にフレディー・グリーンのリズム・ギター・ワークに乗ってスィンギーなテナー演奏でした。
2011_11_30_3605.JPG
最後は、BASIE & ZOOT から「I NEVER KNEW、IT`S ONLY A PAPER MOON、BLUES FOR NAT COLE」を聴きました。アイ・ネバー・ニューはベイシー楽団のレパートリーとして知られるナンバーなのですが、レスター・ヤングの信奉者らしいズートの演奏スタイルになっています。イッツ・オンリー・ア・ペッパー・ムーンではナット・キング・コールの歌のようなベイシーのピアノと流動感あるズートのテナーが素敵です。ブルース・フォー・ナット・コールはナット・キング・コールに捧げられたベイシーとズートの共作ですが、熱の入った演奏になっています。
2011_11_30_3606.JPG
次週、12月の最初はペギー・リーのボーカルを聴きますのでお楽しみに。



posted by みのさん at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年11月24日

アナログ・レコード鑑賞会23

今回はフォーク界での異才を放つ歌姫、中島みゆきを聴きました。02年の年末に紅白歌合戦に「地上の星」で初出場しましたが、それまではテレビ出演など考えられなかったのものですから驚きました。シンガー・ソクグ・ライター中島みゆきの詩は普通ではありません。生身の女性の情念が噴出しているように感じます。男性側からするととても理解不能なものではないでしょうか。例えば「あした」の歌詞の最初にあります「イヤリングを外して綺麗じゃなくなってもまだ私のことを見失ってしまわないでね フリルのシャツを脱いでやせっぽちになってもまだ私のことを見失ってしまわないでね」とか「ガラスならあなたの手の中で壊れたい ナイフならあなたを傷つけながら折れてしまいたい」を初めて聴いた時には「女性心理は底が深くて暗く・怖い」の印象を受けました。一般的な艶歌の歌詞が表面的に思えてしまいます。さて、この情念歌を再生するのに用意したシステムはデットな部屋の右に設置してあるJBL LE8T のスピーカー、テクニクスSP10 プレーヤー、マランツPM88SEプリメインアンプ、オルトフォンMC20Uのカートリッジを使用しました。
2011_11_21_3506.JPG
最初は、第6回世界歌謡祭グランプリ受賞曲「時代」をシングル盤で聴きました。思い出すのはグランプリ受賞後のアンコールで歌った時のことです。本来はオーケストラをバックに歌うのですが、ギターの弾き語りをしました。時々上手く歌えない時があったりして受賞の喜びに感涙しているのかとこの時は思っていました。その後判ったのですが歌謡祭の最中にずっと応援していてくれたお父さんが亡くなってしまったのです。この知らせをうけた中島みゆきはお父さんに向けてギターの弾き語りをしたとのことでした。この歌詞にある「今はこんなに悲しくて涙もかれ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけれど」、「今日はくよくよしないで今日の風にふかれましょうね」は我が人生の応援歌です。
2011_11_21_3508.JPG
続いて76年4月のファーストアルバム「私の声が聞こえますか」から「アザミ嬢のララバイ、時代」を聴きました。「アザミ嬢のララバイ」は75年のデビューシングル盤の曲となっていますが、72年の全国フォーク音楽祭で入賞した幻のデビュー曲「あたし時々思うの」があります。この曲は93年発売のCDで聴けます。ここで聴ける「時代」はあのギターの弾き語りバージョンになっています。
2011_11_21_3487.JPG2011_11_21_3488.JPG
次は76年10月の「みんな云ってしまった」から「真直ぐな線、03時」を聴きました。ブルースなフィーリングにのって「真直ぐな線をひいてごらん」と浅川マキ風になりました。「夜汽車は3時にすれ違う」はいつものみゆき節です。
2011_11_21_3489.JPG2011_11_21_3490.JPG
続いて77年6月「ありがとう」から「店の名はライフ、ホームにて」を聴きました。「自転車屋のとなり」がライフというお店ですがどんなに酔っていてもたどりつけるそうです。「ふるさと行きの最終に乗れる人は急ぎなさい」とやさしく歌ってくれました。
2011_11_21_3491.JPG2011_11_21_3492.JPG
次は78年4月「愛していると云ってくれ」から「わかれうた、化粧」を聴きました。このアルバムは40万枚の大ヒットをしました。「途に倒れてだれかの名を呼び続けたことがありますか」と一度聴いたら忘れられなくなる歌詞は衝撃でした。また「今夜死んでもいいからきれいになりたい、流れる涙ここで止まれ」と「化粧」の詩もすざましいです。このアルバムでは、つのだひろ、坂本竜一などの演奏がリズミカルな演奏で中島みゆきの暗さを相乗しています。
2011_11_21_3493.JPG2011_11_21_3494.JPG
続いては79年3月「親愛なる者へ」から「狼になりたい、断崖ー親愛なる者へー」を聴きました。
「向かいの席のおやじ見苦しいね」、「走りやめたらガラクタと呼ぶだけだこの世では だけど死ぬまで春の服を着るのよ」と絶好調です。このアルバムでも羽田健太郎他の演奏がとても効果的でした。
2011_11_21_3495.JPG
次は80年3月「生きていてもいいですか」から「うらみ・ます」を聴きました。尺八演奏の村岡実とストリングスをバックに「うらみ・ます死ぬまで」と歌われますと山崎ハコを凌駕します。
2011_11_21_3497.JPG2011_11_21_3498.JPG
続いて81年3月「臨月」から「あわせ鏡、ひとり上手」をききました。「袖のほつれたシャツは嫌いなのあたいに似合うから」、「心だけつれて行かないで」と、めずらしくジャケットのみゆき嬢がほほ笑んでいたりこちら側をみていますがどうしたことでしょうか。
2011_11_21_3499.JPG2011_11_21_3500.JPG
次は81年シングル盤「悪女」と82年アルバム「寒水魚」から「悪女」を聴き比べしました。シングル盤の「悪女」よりアルバムの「悪女」のほうがより悪女っぽくなっています。このジャケットの人魚姫も悪女なのでしょうか。
2011_11_21_3509.JPG
2011_11_21_3501.JPG2011_11_21_3502.JPG
最後は79年11月「おかえりなさい」をA面B面全部聴き倒しました。「あばよ」は研ナオコ、「髪」はグラシェラ・スサーナ、「サヨナラを伝えて」は研ナオコ、「しあわせ芝居」は桜田淳子、「雨」は小柳ルミ子、「この空を飛べたら」は加藤登紀子、「世迷い言」は日吉ミミ、「ルージュ」はちあきなおみ、「追いかけてヨコハマ」は桜田淳子、「強がりはよせよ」は研ナオコへの各提供曲です。
2011_11_21_3503.JPG2011_11_21_3504.JPG
中島みゆきの提供曲は他にも沢山ありますが「永遠の嘘をついてくれ」を吉田拓郎に送ったことは余りしられていません。
posted by みのさん at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年11月10日

アナログ・レコード鑑賞会21

一週お休みして今回はスタン・ゲッツです。薬欲しさに拳銃強盗をやらかしたり日本公演での手抜き演奏などあまりよろしくない話題の多いゲッツですが、最晩年のケニー・バロンとのデュオ演奏では素晴らしい演奏を聴かせてくれました。活動期間中にはいろいろな演奏スタイルを取り入れているのですが、今回は渡欧前後からボサノバでの大ヒット辺りに絞って聴きました。オーディオ装置の入り口にはシュアーのタイプVを用意し、フォノイコライザーはマランツ7のフォノ回路を模して作成したアンプを使用しました。
最初は、渡欧後にドイツで録音されたCOOL VELVET から「IT NEVER ENTERED MY MIND、EARY AUTUMN」を聴きました。ラッセル・ガルシアの編曲・指揮によるストリングス・オーケストラをバックに抑揚のあるソフトなトーンの演奏になっています。
2011_11_08_3449.JPG
続いては、渡欧前の1955年7月に録音されたWEST COAST JAZZから「EAST OF THE SUN」を聴きました。デビット・ストーン・マーチンのジャケットがとても秀逸です。ここでのゲッツは一世を風靡したCOOLなハード・バップジャズ演奏をしています。
2011_11_08_3450.JPG
次は、1955年12月録音のSTAN GETZ IN STOCKHOLMから「EVERYTHING HAPPENS TO ME、OVER THE RAINBOW」を聴きました。程良く力の抜けたソフトなトーンで現地のミュージシャンとの息の合った演奏が聴けました。
2011_11_08_3454.JPG
続いては帰国後の1962年2月に録音しギター奏者のチャーリー・バードとともに新しいリズムを取り入れて大ヒットしたJAZZ SAMBAから「SAMBA DE UMA NOTA SO(ONE NOTE SAMBA)、DESAFINADO、E LUXO SO」を聴きました。ブラジル民謡のサンバのリズムに乗って爽快に走ります。ゲッツのテナーもさることながらバードのギターが素晴らしい演奏をしています。
2011_11_08_3447.JPG
次は定盤のGETZ/GILBERTOから「THE GIRL FROM IPANEMA、CORCOVADE」を聴きました。グラミー賞を受賞したこのアルバムはアストラット・ジルベルドの歌手デビューになりました。ボサノバのリズムを作り上げたアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルドの二人の参加が豊かな音の色彩をつくりあげています。私感ですが、ここでのゲッツのテナーはリズム感が合っていないと思いますしアストラット・ジルベルドのボーカルをひき立てようとはしていないように思います。
2011_11_08_3448.JPG
最後は翌年の1964年8月ライブ録音されたGETZ AU GO GOから「CORCOVADO、ONE NOTE SAMBA」を聴きました。このアルバムではゲッツのニューと称したカルテットにフィーチャーリングとしてアストラット・ジルベルドになっていますがジョビンとジョアンが居ません。代わりにギター奏者にケニー・バレルが加わっています。ここではアストラットによって大ヒットしたボサノバを自己流でジャズ的な演奏しているように思えます。とにもかくにもゲッツのテナーには魅力が沢山あるのも事実です。
2011_11_08_3453.JPG
次回はウラジミール・ホロビッツです。お楽しみに。
posted by みのさん at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年10月06日

アナログ・レコード鑑賞会17

今回は孤高のジャズ・ピアニスト、ビル・エバンスに焦点を当てましたがエバンスの奏でる音楽にはジャスらしいところは余りなくどちらかと言えばジャズのスタイルを借りて美しい音楽の再生を追求しているように思われます。人生への失望・悲しみやドラッグなどの経験から醸し出される音には説得力を持って心に響いてくるように思います。このピアニストの表現を聞くために用意したのは、カートリッジにはグラド・リフアレンス、プレイヤーはウェルテンバード・アマデウスGTにしました。誇張感の少ないシステムでビル・エバンスの語りに耳を傾けました。
最初は、alone から「HERE`S THAT RAINY DAY 、A TIME FOR LOVE」を聴きました。ソロピアノの真髄ともいえる演奏でグラミー賞を獲得しました。前者は情景が浮かんでくるような詩的な静かな演奏で後者は自由闊達に楽しそうに動な演奏をしています。
2011_10_04_3174.JPG
続いては、At The Montreux Jazz Festival から「ONE FOR HELEN」を聴きました。ビル・エバンスが生涯に渡って信頼し続けた、マネージメントやプロデュースを担当した女性ヘレン・キーンに捧げたエバンスのオリジナル曲です。明るい演奏になっていますが、ここではエディ・ゴメスのベースワークが特に素晴らしいと感じました。
2011_10_04_3175.JPG
三番目は、UNDERCURRENT から「MY FUNNY VALENTINE」を聴きました。このアルバムでインター・プレイと言う流行語を世に送り出しました。題名のイメージとは打って変わったエバンスのスリリングな演奏とジム・ホールのメロディアスなギター演奏の対比が息をのみます。ジャケット写真もとても秀逸です。
2011_10_04_3176.JPG
四番目は、Waltz for Debby から「MY FOOLISH HEART 、WALTZ FOR DEBBY」を聴きました。前者では1949年にビクター・ヤングが作曲したポップスを幻想的・ロマンチックに演奏し、後者ではエバンスの兄の娘デビィーに捧げた美しいワルツ曲にしています。このアルバムにはお客の声だかな話し声やグラスの当たる音、地下鉄の通過音などが一緒に録音されていて正にライブ演奏の臨場感満点で自分がその場にいるような錯覚を感じさせてくれます。
2011_10_04_3177.JPG
五番目は、PORTRAIT IN JAZZ から「AUTUMN LEAVES」を聴きました。ここではスコット・ラファロのベースとエバンスのピアノの対話が聴きものです。少し穿った聴き方ですがラファロは「早く給料を出せ、出してくれ。」と、エバンスは無視して「枯れ葉コロコロ、風で舞いあがれ。」と聞こえてしまいます。
2011_10_04_3178.JPG
六番目は、What`s New から「STRAIGHT NO CHASER」を聴きました。ここではセロニアス・モンクの曲を臨場感あふれる演奏をしています。よりアグレッシブなエバンスのピアノ演奏も凄いのですが、フルートのスタイグのソロをはじめとする演奏の凄み、またゴメスのソロも素晴らしいです。
2011_10_04_3182.JPG
七番目は、I Will Say Goodbye から「I WILL SAY GOODBYE」を聴きました。エバンスの晩年にちかい1977年録音のアルバムですが、ミッシェル・ルグランのメロディアスが魅力のこの曲を幽玄的に演奏しています。後にヘレン・キーンが「目も眩むほどのオファーがワーナーからあった」とのことでファンタジー・レコードの最後のアルバムとなりましたがこのアルバムもグラミー賞を獲得しました。
2011_10_04_3184.JPG
八番目は、Tou Must Believe In Spring から「B Minor Waltz 、You Must Blieve In Spring 、Gary`s Theme」の3曲を続けて聴きました。ファンタジーから移籍後の初レコーディングですが、これもミッシェル・ルグランの曲をとりあげています。アル・シュミットの録音、ダグ・サックスのマスタリングを得てビル・エバンスの最高の録音アルバムとおもいます。この美しさは少しばかり作為的な気がしますが素晴らしいです。
2011_10_04_3183.JPG
九番目と十番目は最後になりますが、The Paris Condert edition one 、two から「I loves You Porgy 、All Mine 、Beautiful Love 、Nardis」を聴きました。1979年録音のこの2枚のアルバムはエバンスの死後に発売されましたが、エバンスが生きている間にヘレン・キーンが発売を許可した最後の作品です。エバンスのピアノは深く強烈な感情を表現しながらも大胆さと衝動的な演奏になっています。ビル・エバンスの史上最高のアルバムと言われていますが、その通りだと思います。edition one はフランスジャズ評論家協会のベスト・アルバム・オブ・ジ・イヤーに選出されました。two の写真の手前下に人がいますが何をしているのでしょうか。
2011_10_04_3181.JPG2011_10_04_3180.JPG
ヘレン・キーンがいたからこそ数々の素晴らしいアルバムが存在しているのだと思います。トリオ+ ONE がビル・エバンス・トリオの本当の姿だと確信します。 
次回は映画音楽です。お楽しみにおまちください。


posted by みのさん at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年09月21日

アナログ・レコード鑑賞会15

今回は雨降りにもメゲナイでカウント・ベイシーをやや大きめの音量で予定時間をオーバーする覚悟で聴きました。
東北、一ノ関のベイシーに倣ってシュアー(私の嫌いなメーカー)のタイプVカートリッジを使用しました。プレイヤーはリンLP12ではなくトーレンス124ですがアームは同じですので、少しばかりは一ノ関のベイシーに歩み寄れたかもしれません。ただ、人生を賭けている菅原さんと違って私は趣味其の物ですので自ずから違いは明白です。シュアーのカートリッジの嫌いな理由は、タイプXの時に新品状態なのにスタイラスが折れてしまったことです。MMカートリッジですので交換が可能であるにも関わらず生産完了とのことで、交換針が手に入りませんでした。暫くして日本のJICOが代用品を生産してくれたのでカートリッジは救われました。今回は、タイプVの交換針3種(@米国オリジナルAJICOのSASBJICOの汎用)を用意し聞き比べもしました。
カウント・ベイシー楽団の活動期間はデューク・エリントン楽団とともに大変に長いのですが、今回は第2期黄金時代と言われている1950年代半ば以降に的をしぼりました。
最初は、King of Swing から「CHERRY POINT」を聴きました。この曲はベイシー楽団の初期から演奏されているのですが、ここではベイシーのピアノとアンサンブルがゆったりと流れ、トランペットの響きが心地よく聴こえてきました。
2011_09_20_2557.JPG
二番目のアルバムは、APRIL IN PARIS から「APRIL IN PARIS、CORNER POKET」を聴きました。APRIL IN PARIS ではフレディ・グリーンの刻むリズムに乗って流麗なサックス・セクションとトロンボーンのアンサンブルがとても良い雰囲気です。CORNER POKET ではダイナミックとソフトを織り交ぜたサウンドになっています。これはグリーンのオリジナル曲だそうです。
2011_09_20_2558.JPG
三番目は、BASIE one more time から「FOR LENA AND LENNIE」を聴きました。クインシー・ジョーンズのペンと編曲でとてもスローなテンポとアンサンブルにグリーンのリズム、ベイシーのピアノが溶け合ってとても心地よい演奏になっています。
2011_09_20_2560.JPG
四番目のアルバムは、きのこ雲のBASIE から「THE KID FROM RED BANK」をステレオ盤で聴きました。いきなり怒涛のアンサンブルが鳴り響き、続いてベイシーのピアノが弾んでいます。このKIDはベイシー自身のことでしょうか。
2011_09_20_2562.JPG
五盤目は、ON MY WAY SHOUTIN` AGAIN! から「I`M SHOUTIN` AGAIN」を聴きました。フランク・ウェスのアルトだと思いますがフィーチャーされていてソニー・ペインのドラミングが軽快に走っていきます。ベイシー・サウンドの真骨頂でしょうか。
2011_09_20_2565.JPG
六番目からはPOP路線に入ります。Basie`s Beatle Bag からビル・ヘンダーソンのボーカルで「Yesterday」と「And I Love Her」を聴きました。ベイシー楽団がビートルズを演奏するとどうなるのか興味津々なのですが、イエスタディーがジャズナンバーになってしまいます。アンド・アイ・ラブ・ハーでは短いながらフレディー・グリーンのソロが聴けて嬉しくなりました。
2011_09_20_2564.JPG
七番目のアルバムは007です。Basi`s meets BOND から「GOLD FINGER、FROM RUSSIA WITH LOVE」を聴きました。もうこれはベイシーサウンドそのものです。サックスが凄い音をだしていますしトランペットのアンサンブルも勢いがあります。このままサウンド・トラックにしたら良かったのではと思いました。
2011_09_20_2566.JPG
八番目は、POP GOES THE BASIE から「OH SOUL MIO」を聴きました。Billy Byersのアレンジの正しくPOPな演奏ですが軽音楽にはなっていません。どうしてもスインギーなベイシー楽団がいます。
2011_09_20_2567.JPG
最後のアルバムになりますがLive演奏のBASIE AT BIRDLAND から「One O`Clock Jump」です。これはベイシー楽団のテーマ曲ですが、ここではエンディングで演奏されていますので今回の鑑賞会もベイシーのエンディングに乗って終わりにしました。
2011_09_20_2568.JPG
さて、交換針による音質の違いですが、オリジナル針は全域にある程度の軟らかさがありますのでとても聴きやすい傾向でした。JICOの汎用針はきっちりしている音質で高域部分が少しキツイ印象を受けますが金管楽器の存在感があります。SAS針はレコード盤の溝に刻まれている音を抉りだそうとしているようでベイシー楽団の存在感が凄いです。オーディオ装置の調整によってはジャズのスイング感がとても良くなります。うーん、日本の技術でシュアーを見直さないといけなくなりました。
次回は流行歌の予定です。青春歌謡をお楽しみください。
posted by みのさん at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年09月14日

アナログ・レコード鑑賞会14

今回は先週に引き続きデットな部屋でマリア・カラスのアリアを中心にききました。
マリア・カラスのソプラノを初めて聴いたのはクラシックのFM放送でしたが、その歌声に驚いたことが未だ印象深く残っています。私の中のソプラノの歌声は美しい高音域でまるで小鳥が歌を歌うがごとく細く可憐な響きでした。ところがカラスの歌声は鋭く突き刺すようなキレのある歌声でした。
少しずつレコードを集めて聴いてみると想像をはるかに超えた歌声であることが確認できました。
今回はカラスの歌声を再生するためにトーレンス・プレステージのプレーヤーにEMTのHSD6のカートリッジを使用しました。HSD6は同じEMTのTSD15に比べて若干軟らかめの音づくりになっていますので声楽に適していると思います。
最初は、オペラ・アリア集(ELECTROLA SHZE 101)から5曲聴きました。
@ベルニーニ 「ノルマ」から カスタ・ディーヴァ(清らかな女神よ)
Aドニゼッティ 「ルチア」から 狂乱の場
Bロッシーニ 「セビリアの理髪師」から 今の歌声は心に響く
Cビゼー 「カルメン」から 恋は野の鳥(ハバネラ)とセギディーリャ
Dヴェルディ 「ドン・カルロス」から 世のむなしさを知る神
素晴らしいを超えているアリアですが、カラスの歌唱とこれらのアリアは切っても切れない縁で結ばれているようです。音質の優秀差もさることながらカラスの歌声が心に鋭く共鳴します。
2011_09_13_2440.JPG
続いては、ヴェルディー 歌劇「リゴレット」抜粋 (独コロンビア)から 慕わしい人の名は 他をカラス、ディ・ステファノ、ゴッビ、セラフィン、ミラノ・スカラ座O で聴きました。
カラスの存在感の凄さは突出しています。モノラル録音ですがカラスの声が飛び出してきます。
2011_09_13_2444.JPG
次はロッシーニ 「セミラー・ミデ」(伊EMI)から うるわしい光が 他を聴きました。
ここでのカラスは若干ですが声に張りがなくなってきているように感じました。しかしながら説得力
があります。
2011_09_13_2445.JPG
引き続いて、同じイタリアEMIのレコードで カタラーニ「ラ・ワリー」から 遠くに行かないで と、チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」から 哀れな花 を聴きました。
カラスの自らの人生を偲びながら唄っているようです。声量の減退と最高音域の声が出ていないように思いました。
2011_09_13_2446.JPG
最後を飾るに相応しい、プッチーニ「トスカ」(英コロンビア)から 歌に生き、恋に生き を聴きました。
マリア・カラスの絶頂期の歌唱に感銘しました。
2011_09_13_2447.JPG
次回は、カウント・ベイシーです。音量をアップして聴きましょう。



posted by みのさん at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年09月07日

アナログ・レコード鑑賞会13

今回はデューク・エリントンのビックバンドジャズを聴きました。デューク・エリントンはアメリカを代表するジャズの作曲者ですが、アレンジャー、バンドリーダー、ピアニストと多才なうえ、魅力ある多くの音楽を残してくれました。また、ユニークなビックバンドの音は特質で不思議な感触と静かに胸躍る音楽が奏でられます。他のビックバンドとは一線を画す音楽は、人間が他の動物のモノマネから楽器を創造してきたことを表現しているところだと思います。音楽の基本がここに凝縮していると言っても過言ではないエリントンサウンドのレコード再生はオーディオ・システムの真贋が聴こえてしまうので油断できません。今回はトーレンス・プレステージにSPUマイスター、EMTにTMD25で楽しみました。
最初は、私の一番お気に入りのTHE POPULAR DUKE ELLINGTON から 「Take the "A" Train、Black and Tan Fantasy」を聴きました。1966年録音とエリントンの中では比較的新しいのですが完熟の演奏になっています。少し速めのA列車はエリントンのピアノに煽られるように快調に走ります。「黒と茶の幻想」はエリントン・サウンドノ凄さが堪能できました。
2011_09_06_2430.JPG
続いては、THE GREAT REUNION LOUIS ARMSTRONG & DUKE ELLINGTON から「IT DON`T MEAN THING、SOLITUDE」を聴きました。ルイのトランペットとボーカルがエリントンがピアノを弾くだけでエリントン・サウンドになってしまいます。また素晴らしい録音ですので聴きごたえがありました。
2011_09_06_2439.JPG
次は名盤の誉れ高いHI-FI ELLINGTON UPTOWN から「The Mooche、The Controversial Suite」を聴きました。ザ・ムーチは人気のある代表曲の一つで、映画「コットン・クラブ」のオープニングに使用されました。所謂ジャングル・サウンドと言われている演奏で動物たちの鳴き声に聞こえます。コントラヴァーシャル組曲では古いスイング・スタイルジャズでエリントン・ジャズの過去を顧みてから新しいモダン・ジャズへと挑戦しています。
2011_09_06_2433.JPG
モノラル録音の最後になります。
ELLINGTON JAZZ PARTYから「U.M.M.G.」を聴きました。アッパー・マンハッタン・メディカル・グループという一風変わった題名ですが、ドクター、アーサー・ローガンに捧げられた曲です。ここではディジー・ガレスピーのトランペットがショーティー・ベーカーのように聴こえます。ここでもエリントン・サウンドになってしまいました。
2011_09_06_2437.JPG
ここからはステレオ録音で聴きました。
最初は、BACK TO BACK から「WABASH BLUES、BASIN STREET BLUES」を聴きました。ブルース・フィーリングにジョニー・ホッジスをフィチャーしたサウンドには黒人音楽のルーツを感じさせる演奏に聴こえました。
2011_09_06_2435.JPG
続いては、SIDE BY SIDE から「SQUEEZE ME、LET`S FALL IN LOVE」を聴きました。ここではエリントン・バンドとホッジス・バンドの共演といった趣ですが、ホッジス・バンドはベン・ウェブスターが入りピアノがストレイトホーンに変わっただけでエリントンのピアノが無くてもエリントン・サウンドに聴こえてしまいます。ホッジスもエリントンの影響から完全には抜けきれないのでしょうか。
2011_09_06_2434.JPG
次は、ELLINGTON INDIGOS から「SOLITUDE、WHERE OR WHEN」を聴きました。このアルバムではエリントンのピアノがフィーチャーされ、ピアニストとしてのエリントンが中心になり音楽が組み立てられているように思います。
2011_09_06_2436.JPG
最後になりましたが、DUKE ELLINGTON PIANO IN THE BACKGROUND から「スイングしなきゃ意味ないね、A列車で行こう」を聴きました。エリントンのピアノがエリントン・サウンドのベースになっていることが良く理解できました。
黒人解放運動の活動家を乗せて追手から匿うためのA列車は安全な地下組織に向けて走ります。
2011_09_06_2438.JPG
来週は、マリア・カラスの歌声を聴きます。
posted by みのさん at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年08月24日

アナログ・レコード鑑賞会11

このごろの白馬は肌寒くなっているのと毎日のように大雨と雷の注意報がでているので鑑賞会が心配になっています。それでも今回はブルー・ノートなので気を取り直してと言うか割り切っていくことにしました。湿気でベースの音が重くなったりしますが停電が一番痛いです。
ブルー・ノート・レコードは1939年1月にジャズに魅せられたドイツ人が興した会社ですが、そのポリシーが多くのジャズ・ファンを魅了し続けています。今回はその中から大御所(マイルス、ロリンズ、コルトレーンなど)を外してエポックなところを聴いてみました。モノラル録音はEMTのプレイヤーにTMD25カートリッジを使用し、ステレオ録音はトーレンス・プレステージのプレイヤーにオルトフォンSPUマイスターを使用しました。
最初は1940年にブルーノート・レコード初のヒットとなったシドニー・ベシェの「summertime」と
「st.louis blues」を10インチ盤jazz CLASSICS Vol.1 Vol.2で聴きました。シドニー・ベシェのソプラノ・サックスが哀愁を帯びて響きました。後にコルトレーンがソプラノ・サックスの勉強のためブルー・ノート・レコード会社を訪れたとのことです。
2011_08_23_2308.JPG2011_08_23_2310.JPG
続いてはA NIGHT AT BIRDLAND WITH THE ART BLAKEY QUINTET VOL.2 から「Night In Tunisia」です。この10インチライブ盤は3枚ありますがどれも素晴らしい演奏になっています。演奏者と聴衆の熱気に圧倒されてしまいました。バードランドの夜からハード・バップの始まりです。
2011_08_23_2311.JPG
ブルー・ノートはレコード番号で呼ぶことが多いのですが、ここからは1500番代になります。
初めにご紹介するのは1523番、introducing KENNY BURRELL です。「THIS TIME THE DREAM`S ON ME、FUGUE`N BLUES 」を聴きました。ブルース・フィーリングとハード・バップスタイルを併せ持った演奏です。ピアノのトミー・フラナガンとコンガのキャンディドがバレルのギターに溶け合います。
2011_08_23_2312.JPG
次は1549番、BLOWING IN FROM CHICAGO CLIFF JORDAN JOHN GILMORE から「STATUS QUO、BILLIE`S BOUNCE」を聴きました。シカゴからやってきた2人の若いサックス奏者のテナー・バトルで初リーダーセッションです。エネルギッシュなジョーダンと滑らかなギルモアと好対照です。この後、ホレス・シルバーがジョーダンを、アート・ブレイキーがギルモアを連れて帰ったそうです。
2011_08_23_2313.JPG
続いては1550番、HANK MOBLEY から「STRTIN` FROM SCRATCH」を聴きました。モブレーは多くの録音を残していますが、この盤では2つに分裂したジャズ・メッセンジャーズのシルバーとプレイキーがジャズ・メッセンジャーズの結成メンバーであるモブレーとの再会セッションになっています。モブレーの演奏に落ち着いた安定感を感じました。
2011_08_23_2315.JPG
1500盤代の最後になりますがこれは外せません。
1588番、COOL STRUTIN` SONNY CLARK から「COOL STRUTIN`」 です。日本人とブルー・ノートだけが認めた孤高のピアニストによる演奏はもはやスタンダードです。このジャケットの素晴らしさも音楽そのものです。
2011_08_23_2316.JPG
これから4000番代に入ります。
日本で一番親しまれている曲「MOANIN`」の初演アルバム4003番 ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERSです。日本ではこの曲でモダン・ジャズが認知されました。ブレイキーの代表曲ですが、ベニー・ゴルソンのアレンジの巧みさとリー・モーガンのトランペットが心に響きました。
2011_08_23_2318.JPG
二番手は4014番 BOTTOMS UP! THE 3 SOUNDS から「BESAME MUCHO、ANGEL EYES」を聴きました。ブルー・ノートでのピアノ・トリオは珍しいのですが、演奏曲も異質になっているように思えます。ブルー・ノートらしくないラウンジ・ジャズで人気受け狙いの商魂がかいま感じられるのは考え過ぎでしょうか。しかしながら演奏自体はスイングしていてジャズしています。
2011_08_23_2319.JPG
続いては4049番 ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS A NIGHT IN TUNISIA から「A NIGHT IN TUNISIA 」を聴きました。バードランドの夜も凄かったのですが、ここのチュニジアの夜はより洗練された熱いファンキーな演奏になっています。これはウェン・ショーターのアレンジによることが大きいと思います。このメンバーの1961年雪の降る1月の来日公演は逓信会館で行われ、これが契機となり日本にファンキー・ブームが起こりました。この会館の最上階の末席まで音が飛んでくるリー・モーガのトランペットの音とアート・ブレイキーのドラムに小学生でしたが魅入られてしまいました。
2011_08_23_2321.JPG
4000番代の最後は MIDNIGHT SPECIAL JIMMY SMITH から「MIDNIGHT SPECIAL 」を聴きました。このアルバムはブルー・ノート・レコードの初のビック・ヒット・セールスになりました。教会音楽と思われていたオルガンをジャズに持ち込んだスミスに惚れ込んだブルー・ノートの先見性が花開いたようです。オルガン・ジャズの唸りが部屋中に共鳴しています。
2011_08_23_2323.JPG
ここからステレオ盤になります。ブルー・ノートではモノラルとステレオの両方の録音を早くからおこなっていたのですが発売は他のレコード会社より後発になりました。番号は80000番代になります。
84146番 DEXTER GORDON OUR MAN IN PARIS から「BROADWAY、STAIRWAY TO THE STARS」を聴きました。デクスターの豪快なブローが堪能できますが、ここは普通のピアニストになったバド・パウエルにも聴き入ります。弾きなれたはずのスタンダードですが流暢ではありません。この2人の対象が胸を打ちます。
2011_08_23_2325.JPG
鑑賞会の予定時間を大幅に超えてしまいましたので最後の1枚になります。
84157番 THE SIDEWINDER LEE MORGAN から「THE SIDEWINDER」を聴きました。
モード・ジャズ、フリー・ジャズの最中、8ビートのジャズ・ロックの登場です。これは大ヒットになりました。乗りの良いリズム包まれて今回の鑑賞会の幕引きです。
2011_08_23_2326.JPG
次回は日本のフォークを予定しています。青春時代にタイム・スリップして涙することのないように心して参加してください。





posted by みのさん at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年08月19日

アナログ・レコード鑑賞会10

今回はアメリカのフォーク・ソング・ブームの立役者と言えるブラザース・フォーです。
58年にワシントン大学の学生4人で結成されてキャンパス・コンサートを中心に演奏活動を行い人気を博しました。59年にコロンビア・レコードとレコーディング契約をして、60年の「グリーンフィールズ」でデビューして、その後映画「遥かなるアラモ」の主題歌「グリーンリーブス・オブ・サマー」などのヒット曲をだしました。
若さと甘い歌声・ハーモニーをトーレンス・プレステージと秘蔵カートリッジで聴きます。
最初は、映画「遥かなるアラモ」のサウンドトラック盤から「David Crockett、The Green Leaves of Summer」の2曲です。クロケット役のジョン・ウェインに続いてブラザース・フォーの甘くも切ない歌声が心に響きます。
2011_08_18_2299.JPG
2枚目は比較的新しいアルバム「New World`s Record」から「Walkin` Backwards Down The Rord、Umbrellas in The Rain」を聴きました。声やハーモニーがより洗練されています。その分若い元気さは減少しているように思いました。
2011_08_18_2300.JPG
3枚目は逆戻りしてデビューから2枚目のアルバム「RALLY` ROUND!」から「Nine Pound Hammer」を聴きました。やっぱり若さと元気いっぱいの楽しい演奏です。
2011_08_18_2301.JPG
4枚目は、アルバム「SONG BOOK」から「Rock Island Line、Goodnight Irene、The Tavern Song、Lady Greensleeves」と4曲立て続けにききました。
2011_08_18_2302.JPG
5枚目は、アルバム「MORE BIG FORK HITS」から「We Shall Overcome、Puff」を聴きました。
つい一緒に歌ってしまいました。
2011_08_18_2303.JPG
ここである変化に気がつきました。同じコロンビア・レコードですが声や楽器の音が微妙に違います。新しい方の録音の360 SOUNDのうち文字が白と黒の2種類と6つのマークのある黒赤レーベル、そのレーベルに白赤の矢印にCBSの記入のあるもの、ないものの4種類があります。好きな音はどれか聞いてみたところ、好きな順からCBS入り赤黒レーベル、赤黒レーベル、黒文字、白文字になりました。私感の音の良い順は、何故かCBS入り赤黒レーベルから好きな音と一緒になりました。
「Puff」を聴きましたので、PP&Mは避けては行けません。
アルバム「MOVING」から、「Puff」を聴きました。ブラザース・フォーとともにアメリカのフォーク・ブームに火をつけたもう一方の立役者です。このアルバムの録音はステレオ初期にあるように左右のスピーカーから別々に声が聴こえてくるのですが、なぜか一本のマイクに3人が向かって歌っているように聴こえました。
2011_08_18_2304.JPG
このフォーク・ブームは、その後ジョーン・バエズやボブ・ディラへ引き継がれていきました。アメリカン・ポップスの大きな音楽革命の時代でした。このムーヴメントは日本の若者の心にも火を付けました。
最後に、ジョーン・バエズのアルバム「JOAN BAEZ」から「House of Rising Sun、Donna Donna」を聴きました。VANGUARDレコードのジョーン・バエズの清んだ歌声は心に共鳴します。
2011_08_18_2307.JPG
この後、「500マイル」を聴きたいなどのリクエストがありましたので、しばらくドーナッツ盤フォーク・ソング鑑賞会になりました。
来週は、いよいよブルーノート・レコードを聴きますのでお楽しみに。


posted by みのさん at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年08月10日

アナログ・レコード鑑賞会9

ジョン・コルトレーンのレコードは百花繚乱のごとく多種・多様ですので、ごく一部のみの紹介にならざるを得ません。今回はリーダー作のうち特にコルトレーン・ジャズの変化を捉えたレコードを中心に聴いてみました。それでもかなりの枚数になってしまいますので、システムの準備運動なしにいきなり本題に突入しました。プレーヤーはトーレンス・プレステージ、カートリッジはSPUマイスターです。
最初は、ブルーノートレコードの唯一のリーダー作「ブルー・トレイン」です。曲は、「BLUE TRAIN 、LOCOMOTION」の2曲を聴きました。57年の1月にブルーノートと契約してから後、9月になってから録音されました。この時、コルトレーンはプレステージレコード会社と契約関係にあったのですが、何んとかブルーノートに録音した経緯があります。私の勝手な想像ですが、コルトレーンはこの間、薬断ちとセロニアス・モンクの元で進むべき方向を確信したのではないかと思います。
この2曲は自信にみちています。少しの迷いもありません。
2011_08_09_2236.JPG
続いてはプレステージ・レコードの「ソウルトレーン」です。曲は、「GOOD BAITと RUSSIAN LULLABY」の2曲をききました。この2曲は対照的な演奏になっています。「GOOD BAIT」では、なんとなくですがコルトレーンはピアノのレッド・カーランドのスタイルに合せているように聴こえました。「RUSSIAN LULLABY」に入ると急展開してしまいます。所謂「シーツ・オブ・サウンド」の究極とも言えるすざましい音数で一人気持ちよく疾走します。カーランド他のリズム陣はおいてきぼりにされてしまいます。このレコードの聴きどころです。
2011_08_09_2232.JPG
この後、59年の初めには、アトランテック・レコードに当時4,000ドルで契約します。コルトレーンのジャイアント・ステップが始まります。この頃からコルトレーンはソプラノ・サックスに傾倒しました。ここでは、「マイ・フェイヴァリット・シングス」のアルバムから「MY FAVORITE THINGS(ソプラノ・サックス)、 SUMMERTIME(テナー・サックス)」の2曲を聴きました。ソプラノ・サックスについては、シドニー・ベシェを研究したそうですが、ここでの演奏はサウンド・ミージックのインサート曲と曲想がマッチしているようです。このアルバムは大ヒットになり、コルトレーンの名声が高まりました。
2011_08_09_2221.JPG
そうした中、61年には新生インパルス・レコードに破格の50,000ドルの高額で引き抜かれます。インパルスのアルバムからは、ビレッジ・バンガードノライブ演奏の「SPIRITUAL」を聴きました。エリック・ドルフィーのバスクラリネットとの対比のすばらしい演奏です。
2011_08_09_2234.JPG
最後に私の一番好きな「ASCENSION」です。このレコードはいろいろと思いでがあります。ある時、会社の毎週水曜日の昼休みにレコードコンサートが開催されていました。ほとんどがクラシックでしたので「ジャズはないのでしょうか。」と言ったところ、「ジャズを聞いてみますからレコードを貸してください。」といわれ、貸したのがこのアセンションでした。借りた方はショックを受けたらしく「これは音楽なのでしょうか。」とレコードを返してきました。この後にジャズが開催されることはありませんでした。私自身は、それぞれの演奏者が自由に演奏しているように感じるこのレコードは最高だと思っています。「至上の愛」を最高と評する人が多いですが。この後没するまでコルトレーンは音楽から離れていき宗教的な祈りの様相に傾注していきますので楽しめません。
2011_08_09_2233.JPG
コルトレーンノ咆哮を堪能しましたが今回も時間を超過してしまいました。
来週は、アメリカが元気だったころのブラザース・フォーを聴く予定です。


posted by みのさん at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年07月27日

アナログ・レコード鑑賞会7

夕方から夜半にかけて雷雨との予報だったので少しだけ心配していましたが今回は避けてくれたようです。通常はシステムの準備を兼ねて他のレコードをかけたりしますが、今回は再生したいレコードが多いので直ぐに本題に入りました。
最初はソニー・ロリンズのアルバムではないのですが、チャーリー・チャンことチャーリー・パーカーとの共演が聴ける1953年 MILES DAVIS COLLECTOR`S ITEMSから「THE SERPENT`S TOOTH T」をトーレンスTD124のプレーヤー、カートリッジはGEバリレラVR-Uにウェスタンのワイヤーを使用した自作リード線で再生しました。マイルスだけではなくロリンズにとっても師であるパーカーとの共演ですのでとても良い雰囲気の演奏が聴かれます。ここではパーカーもアルトではなく、テナーサックスを吹いています。ロリンズの後にパーカーの演奏になりますが良く似た演奏に聴こえます。どちらかと言うとパーカーの方が切れ味があるように感じられました。
2011_07_27_1593.JPG
この後ロリンズは55〜56年初めまで薬断ちの隠居にはいってしまいますが、クリーフォード・ブラウンとのセッションにインスバィアーされたのか以下、次々と良いアルバムを排出します。
プレーヤーをEMTに、カートリッジをTMD25に交代してプレステージ・レコードのWORK TIMEから「IT`S ALL RIGHT WITH ME」、SAXOPHONE COLOSSUSから「MORITAT」と「BLUE SEVEN」を連続して聴きました。WORK TIMEはSAXOPHONE COLOSSUSの6月前の録音なのでほぼ同時期の演奏ですが、ロリンズのより大らかで自由奔放な充実した演奏が思う存分堪能できました。SAXOPHONE COLOSSUSは言わずと知れた大名盤ですのでロリンズの完成形と言える演奏が素晴らしいアルバムになっています。
2011_07_25_1525.JPG2011_07_25_1507.JPG
続いてはブルーノート・レコード SONNY ROLLINSから「DECISION」を聴きました。ドナルド・バードのトランペットも良く歌っていますが、ロリンズの前に敵はいません。ウィントン・ケリーのピアノも弾けています。次にVol.2から「MISTERIOSO」です。ここではセロニアス・モンクとの共演になっていますが、何時になくロリンズの演奏に繊細感があるように感じられます。
2011_07_25_1519.JPG2011_07_25_1517.JPG
ブルーノート・レコードが続きます。a night at the ``village vanguard``からMOONがらみの2題「OLD DEVIL MOON」と「SONNYMOON FOR TWO」を聴きました。ここではピアノレス・トリオでの演奏になっています。ロリンズの演奏名の紹介の後から怒涛のロリンズ節が聴けました。
次に私の一番好きなアルバム、NEWK`S TIMEから「TUNE UP」と「THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP」です。この2曲をロリンズの最高傑作と断定して憚りません。すごい演奏です。
2011_07_25_1520.JPG2011_07_25_1521.JPG
ロリンズ2度目の隠居の前に製作されたアルバム、コンテンポラリーの WAY OUT WESTから「I`M AN OLD COWHAND」を聴きました。ブルーノートのバン・ゲルダー音圧とは違ってロイ・デュナンの録音はバランスの良い演奏に聴こえました。凄いロリンズからひょうきんなロリンズに変身したようです。
2011_07_25_1531.JPG
2度目の隠居明けからはアルバムはステレオになります。これに合せてプレーヤーはトーレンスにカートリッジはSPUマイスターに交代しました。
何より明けはThe Bridge から「THE BRIDGE」でしょう。橋とは何をかけ橋するのかよく分からないのですが、ジム・ホールのギターの方が目立ちロリンズは精彩のない演奏演奏に聴こえてしまいました。
2011_07_25_1528.JPG
次はインパルスに移ります。On Impulseから「ON GREEN DOLPHIN STREET」と「HOLD `EM JOE」を聴き安心しました。ロリンズ節が蘇っています。続いてALFIEから「ALFIE`S THEME」を聴きました。ここでのロリンズは奔放さで乗りまくり存在感があります。しかしながら何故か自由さが後退していると感じてしまいました。
2011_07_25_1529.JPG2011_07_25_1530.JPG
今回、通して聴くことでソニー・ロリンズはマイルス・ディビスとは違って根っからのハード・バッパーだと再確認しました。
次回はマッキンでチョン・キョンファです。お楽しみに。
洗濯船にユリが咲き始めました。このユリは絶滅危惧されている姫ユリの一種です。
2011_07_26_1535.JPG2011_07_27_1592.JPG


posted by みのさん at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年07月14日

アナログ・レコード鑑賞会5

今回はジャズの帝王ことマイルス・ディビスです。アルバムの数が多いので迷いますが、有名及び私の好みで選定しました。それでも時間的な都合でどうにもならず次回に先送り盤が多数出来てしまいました。このためか鑑賞会の途中でマイルスの怒りの一発(雷による停電)がありました。この一発でCSEの電源整流器が故障しましたが、気にしないで鑑賞会は最後まで進行しました。
何時ものとおりオーディオ装置の準備運動をしました。選んだアルバムは夏に因んで大瀧詠一の「A LONG VACATION」、曲はもちろん「君は天然色」です。これで部屋の空気が雷鳴とともに一気に夏らしくなりました。プレーヤーはトーレンス124にオルトフォンMMブロンズカートリッジです。自作リード線(1942年製造の黒エナメル)に自画自賛しました。
2011_07_14_1437.JPG
ここからプレーヤーはEMTに変更しました。カートリッジはTMD25のモノラルです。
熱いマイルスの一番手に選んだのは「`ROUND ABOUT MIDNIGHT」です。曲は「`Round Midnight」例のバッバッバッバーンと入っている方でこの直後のコルトレーンの静けさをぶち破るところが聴きものとなっています。私的にはもう一方のアルバムの方が好きなのですが今回はお休み願いました。
2011_07_14_1436.JPG
続いてはマラソン・セッション4部作のうち「COOKIN`」、勿論「MY FUNNY VALENTINE」です。マイルスのミュートトランペットの切れ味が素晴らしく心につきささります。ジャケットも最高です。
「そこにマイルスが居るようだ」とのお話がありました。
2011_07_14_1434.JPG
次はブルーノートへの友情出演と言われている「SOMETHIN` ELSE」の「枯れ葉」です。このアルバムではキャノンボール・アダレイのサックスも素晴らしいのですがマイルスの方が目立ってしまいます。この時です、イントロ部分が終わった頃に雷による停電がおきました。EMTのプレーヤー用の電源整流器が故障してしました。EMTの専用電源は大丈夫のようですので整流器を外して鑑賞会を再開します。初めから聴き直しですが音の変化には気付かれなかったようです。
2011_07_14_1433.JPG
さて、ここからプレーヤーを交代しステレオで聴くことにします。トーレンス・プレステージにSPU マイスターのカートリッジです。
ジャズのアルバム中一番と言われている「KIND OF BLUE」の「SO WHAT」を聴きます。ここでは演奏者のコラボレーションが聴きものです。「凄い」との声があがりました。私としてはジミー・コブのシンバル一発の音を楽しみにしています。
2011_07_14_1430.JPG
ここで、聴き比べを実行します。プレーヤーをEMTに戻してマイルスのアルバム中私的に一番好きな「`FOUR`&MORE」の「SO WHAT」を聴き、続けて「WALKIN`」です。トニードラムに煽られるようにマイルスのトランペットが疾走します。ここに凄いトランペッターのマイルスがいます。
2011_07_14_1429.JPG
もうひとつの聴き比べをします。「FOUR &MORE」と同じライブ音源のもう一方のアルバム「MY FUNNY VALENTINE」です。ここでは打って変わってトニーのドラミングが繊細です。「COOKIN`」との比較ではスピード感や繊細感が違いますが曲の解釈はどちらも素晴らしく甲乙はつけられません。
このアルバムではジャケットはステレオ盤ですが、何故かレコード盤はモノラルです。
2011_07_14_1428.JPG
プレーヤーをステレオ用に切り替えて先に進み「SOMEDAY MY PRINCE WILL COME」を聴きました。
ここでも曲のメロディーを大事にしながらマイルスのトランペットがやさしく吹いていますが、ジョン・コルトレーンのサックスがとても良く鳴っています。
2011_07_14_1427.JPG
なごり惜しいのですが最後の曲になります。アルバムは「Live Around World」から「TIME AFTER TIME」です。多少の演出はあるにせよ、マイルスの最期の咆哮は心・胸打つ演奏です。最後まで前進し続けたマイルスの人生の集大成とも言える演奏は、周りの演奏者のマイルスに対する尊敬心といたわりが交差しているように思えます。何回聴いても感動してしまいます。
2011_07_14_1426.JPG
最後に「恋するカレン」で終了しました。雷はどこか遠くにいってしまったようです。
次回は連休明けの19日にマッキントッシュで聴きます。
posted by みのさん at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年07月06日

アナログ・レコード鑑賞会4

今回はとっておきのレコード鑑賞会と内心思っていましたので70〜80年代のアイドルを中心に開催しました。取って置きのため地下のJBLルームからは門外不出ですので自ずとJBLのスピーカーで気持ち良く聴くことになりました。使用するプレーヤーは3台(ウェルテンバード、トーレンス124、EMT)と豪華になりました。EMT以外はMMカートリッジ(オルトフォンのブロンズとレッド)を使用しましドーナッツ(45回転)盤はウェルテンバードを専用にしました。
さあー、何時ものとおりプロローグはオーディオの準備運動を兼ねて私の中ではアイドルかどうか定かではありませんが、参加者を青春時代にタイムスリップさせようとの策略から「あの日にかえりたい」荒井由実を選曲しました。この作戦は功を奏したようですので、駄目押しでもう一曲「いちご白書をもう一度」バン・バンを、これは荒井由実の作詞・作曲はご存じのとおりです。今回唯一の男性の歌唱となりました。
2011_07_06_1285.JPG2011_07_06_1286.JPG
これで70〜80年代のアイドルに何の違和感なしに聴くことが可能となりました。
おおよそ年代順に聴くことにしましたが、最初に71年デビューの3人に的を絞りました。「アイドル」と言う言葉が使われ始めたのはこの頃からだと思います。
トップは小柳ルミ子です。デビュー曲の「わたしの城下町」をLPで、ヒット曲の「瀬戸の花嫁」をドーナッツ盤で聴きました。今聴いても宝塚出身のこともあるのでしょうが歌がとても上手です。日本的・理想的な若い女性像でしっとりと明瞭な発音で歌いあげます。
2011_07_06_1225.JPG2011_07_06_1257.JPG
二番手は天地真理のデビュー曲「水色の恋」をLPで「恋する夏の日」をドーナッツ盤で聴きました。少しハスキーボイスで元気で活発な隣のおねーさんみたいです。
2011_07_06_1229.JPG2011_07_06_1258.JPG
71年の三番手はシンシアこと南沙織です。デビュー曲はもちろん「17才」ですが、「シンシアのテーマ」も含めてLPで聴きました。明るい太陽のようなイメージとトロピカルな感じの歌い方が印象的でした。次に私のお勧め「哀愁のページ」をドーナッツ盤で。少し大人びたアイドルになりました。
2011_07_06_1230.JPG2011_07_06_1259.JPG2011_07_06_1260.JPG
72年のアイドルは麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」で決まりです。振付までがよみがえってきました。この時代の男子諸君は皆左利きに憧れたものです。アグネス・チャンは次にとっておきます。
2011_07_06_1263.JPG
73年はアイドル続拝出の年でした。
最初はキャンデーズの登場です。デビュー曲をLPで聴きます。「あなたに夢中」はスーちゃんが真ん中で歌います。入れ替わり「書中お見舞い申し上げます」をLPベスト盤で聴きました。偶然に中学生の時に多摩のキャンプで出会い意気投合しグループを結成し、普通に戻るために78年解散してしまいました。僅か5年の活動だったのでした。
2011_07_06_1232.JPG2011_07_06_1256.JPG
いよいよ「中3トリオ」の登場です。お皿の入替でてんやわんやです。
永遠のアイドル山口百恵は「禁じられた遊び」、「ひと夏の経験」の2枚をドーナッツ盤でききました。初々しい百恵の歌に聴き惚れてしまいます。私のお勧めはLP百恵白書です。「I CAME FROM 横須賀」、「鏡の中のある日」で百恵の私生活の一端にふれることができます。阿木耀子と宇崎竜童の詩と曲は百恵との会話の中から出来上がったそうです。「鏡の中のある日」の最後に「好きな人はあなたぁー」と百恵ちゃんに言われると照れてしまいます。
2011_07_06_1265.JPG2011_07_06_1266.JPG
2011_07_06_1235.JPG
続いては森昌子の「せんせい」をドーナッツ盤でききました。本当は72年デビューなのですがトリオですのでここにいれました。トリオの中では歌が一番上手と感じられましたがどちらかと言うと演歌に聞こえます。テニスルックのジャケ写真が清々しい。
2011_07_06_1268.JPG
3人目は桜田淳子の「花物語」、「夏にご用心」をドーナッツ盤で聴きました。たどたどしい歌い方は心配になってしまいますが秋田美人で可愛すぎると思います。
2011_07_06_1269.JPG2011_07_06_1271.JPG
ここまでで大幅に時間をオーバーしていまいました。アイドル一人に2時間必要だったかも知れません。浅田美代子は次回にして先を急ぎます。
太田裕美は74年のデビュー曲「雨だれ」をドーナッツ盤で、定番「木綿のハンカチーフ」、「赤いハイヒール」をLPでききました。「ねえ 涙拭く 木綿のハンカチーフ下さい」と言われて心が痛みます。「緑の草原裸足になろうよ」と返して心安らぐ田舎に帰ります。
2011_07_06_1272.JPG2011_07_06_1274.JPG2011_07_06_1275.JPG
残念ですが75年の岩崎宏美、76年のヒンクレディー、77年の榊原郁恵、高田みずえ等々はこの際先送りしてしまいました。
70年代の最後は最近CDを発表した薬師丸ひろ子です。高倉健との映画のシーンは忘れられませんがここは「探偵物語」、「すこしだけ やさしく」、「セーラー服と機関銃」を立て続けにLP古今集スペシャル盤でききました。前2曲を作曲した大瀧詠一ファンは大喜びでした。「カイカーン」のショッキングなセリフは今もって新鮮に思い出されます。このLPのスペシャル盤の音は半端でなく良い音です。
2011_07_06_1240.JPG2011_07_06_1276.JPG
先を急ぎ80年に入ります。
山口百恵の結婚・引退に合せたかのようにぶりっ子松田聖子の登場です。NHKホールのデビューコンサートに駆けつけてしまったのがついこの間のようです。特にパックのサックス奏者マルタに聴き入りました。「青い珊瑚礁」をファーストLPで、「SWEET MEMORIES」を85年引退間近のLPでそれぞれ聴きました。九州の久留米ではすこぶる評判の良くない彼女ですが歌には良いものが多く充実していました。
2011_07_06_1241.JPG2011_07_06_1277.JPG2011_07_06_1242.JPG
続いてツッパリ娘の中森明菜の「少女A」をセカンドLPで、「飾りじゃないのよ涙は」を85年のLPで聴きました。ファーストLPのツッパリイメージ写真よりセカンドLPの可愛い写真の方が断然良いと思います。ただしジャケットの裏面の写真はファースト盤は幼顔でセカンド盤は正しく少女Aになっています。こちらは東京都東久留米の隣清瀬出身です。
2011_07_06_1243.JPG2011_07_06_1251.JPG
2011_07_06_1244.JPG2011_07_06_1250.JPG
2011_07_06_1248.JPG
最後のアイドルになります。相当間抜けしましたが次回の楽しみに取っておくと言うことにします。
キョン2です。ファーストアルバムの可愛いことときたら。しかし良い曲がありませんので比較視聴することにしました。お相手は70年代に戻って林寛子の「素敵なラブリボーイ」をドーナッツ盤で、続いて小泉今日子の同曲のカバーをドーナッツ盤で聴きました。私的には歌は林寛子が好きで、ジャケットは小泉今日子になります。最後はヒット曲「ヤマトナデシコ七変化」をジャケットも盤も真っ赤なLPで聴きました。昨今、小泉今日子がテレビに出ているようですがこれは同名別人だと思います。
2011_07_06_1246.JPG2011_07_06_1278.JPG
2011_07_06_1281.JPG2011_07_06_1279.JPG
2011_07_06_1284.JPG
エピローグは中島みゆき「時代」です。確かにそれぞれいろいろな時代があったことを確認して今回の鑑賞会を終わりにしました。
2011_07_06_1289.JPG
ステレオ装置は良い音をだしてくれました。ただ、45回転盤の再生はプレーヤーの調整が厳しく難しい。
次回はマイルス・ディビスなどステレオ盤でジャズを中心に聴きますので楽しみにしていてください。







posted by みのさん at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年06月22日

アナログ・レコード鑑賞会2

降ったり晴れたりした21日の午後8時からデットな部屋(地下)でアナログ・レコード鑑賞会の2回目を開催しました。このデットな部屋のスピーカーはJBLです。初めて聴く音圧にどのようか感想がでてくるか楽しみです。今回はクリフォード・ブラウンのトランペットを中心にききました。
最初にプレーヤーやアンプの慣らしと称してピアノトリオの演奏、ビーナスレコードが2001年にリリースした「BEWITCHED」EDDIE HIGGINS TRIO から You Must Believe In Spring 〜Angel Eyes まで4曲を通して聴きました。ヒギンズのピアノは唄いながら演奏しているようとのことでした。レオンハートのベース、アシオーネのドラム演奏もピアノと一体になって軽快にスイングしているようです。このレコードはステレオ録音ですので、トーレンスのプレーヤーにオルトフォンSPU MEISTERを使用しました。
2011_06_21_1051.JPG
続いて今回のメインテーマ、クリフォード・ブラウンに入ります。ブラウンのトランペットの音色や奏法などが解りやすく聴ける「Clifford Brown with Strings」のa面 Yesterdays〜Embraceable you と b面最後から Stardust をEMTのプレーヤーにTMD25のモノラルカートリッジを使用して聴きました。ブラウンのトランペットはヒギンズ同様に唄いながら演奏しているようだとの感想です。また、優しい人柄が音になっているとのことで心に共鳴したようです。
ここで Stardust の聴き比べをしてみました。
2011_06_11_0915.JPG
演奏当時ほぼ同年代のトランペット奏者 WYNTON MARSALIS のストリングス入り「HOT HOUSE FLOWERS」を聴いてみましたところ、美しい演奏だが無機質気味に聴こえるとのことでした。
2011_06_21_1044.JPG
続いて年代を遡って1936年に録音された TOMMY DORSEY AND HIS ORCHESTRA FEATURING EDYTHE WRIGHT の演奏をSP盤起しのLP盤で聴きました。この演奏は曲が作られた当時のアップテンポになっていてライト嬢の歌もスィンギーです。
歌の比較にはウィリーネルソンを引っ張り出しました。穏やかに淡々と歌い上げるネルソンは如何だったでしょうか。
2011_06_21_1049.JPG2011_06_21_1043.JPG
さて、スターダストの真打ちと言えばライオネル・ハンプトンを於いてほかに有り様がないと勝手に思っています。本来はオリジナルの「JUST JAZZ」なのでしょうが、ここは敢えて廉価盤の JASMiNEをターンテーブルにおきました。この演奏を聴き終わっての第一声は「気持ち悪い」でした。理由は「自分が1947年当時の演奏会にタイムスリップしてしまったようだ。周りに観客がいるように感じられ目の前で今演奏されたかのようだ。」とのことでした。初めての経験になったようです。
2011_06_21_1041.JPG2011_06_21_1050.JPG
気分転換ではないですが、クリフォード・ブラウンに戻ります。先週はヘレン・メリルの伴奏でしたが、今回は「SArah Vaughan」から Lullaby of Birdland と April in Paris を聴きました。ブラウンのトランペットは短い演奏ですが心に刻まれます。
2011_06_21_1038.JPG
ここにきて私の一押しの「CLIFFORD BROWN and MAX ROACH at Basin Street」を聴いてもらいました。全てに素晴らしい演奏ですが、特にソニー・ロリンズとの掛け合いはスリリングです。ここで質問がありました。「この素晴らしいピアニストは誰ですか。」と、「バド・パウエルの7歳年下の弟でリッチー・パウエルです。」と答えながら自分の頬が緩むのを自覚しました。
2011_06_21_1034.JPG
今回の最後の演奏はブラウンの出世演奏と思っている「a night at Birdland Vol 1」からSPLIT KICK を聴きました。BNの音も素晴らしいが演奏は熱かったとのことでした。
来週はマッキントッシュのライブな部屋でシェラザードを中心にやさしいクラシックを予定しています。
posted by みのさん at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2011年03月10日

GE旋風

最近、この部屋にはGEカートリッジが良く似合っている。モノラルのVRUレッド(トレプルプレイ)とステレオのVR22が強烈に自己主張している。これは、自作ケーブル(ウエスタンやシーメンスのビンテージケーブルを使用)の諸々、パワーやRCA、SPケーブルとの相性が良いせいかもしれない。音の波が押し寄せてくる快感はたまらない。
2011_0327_133859-DSCN1687.JPG
posted by みのさん at 15:51| Comment(2) | TrackBack(0) | デットな部屋

2010年10月26日

地下室の住人

地下室にはデットな部屋が似合う。薄暗いコンクリート剥き出しの湿り気を帯びた部屋に暗く沈んだ重いジャズが流れ、背中を丸めた中・老年おやじ連中が聴き入っている。この何んとも言えない空気を入れ替えるには芸能山城組の「恐山」か山崎ハコの「人間まがいー兄弟心中」あたりでないと無理だ。ここの主の苦悩がかいま見える。
デットな部屋の特性と言うと響きの成分を極力抑えているので、測定器である程度はオーディオ機器そのものの性能を把握することができると思われる。ではヒアリングではどうか。所与の機器全体の音を前提にしておきピンポイントで機器を入替した時の前後の音の変化をどう捉えるかだろう。しかしながら客観的な判断には無理がある。人の能力には限界がつきまとうし、好みの音は人それぞれ千差万別であるし、ましてデットな部屋の音は一般的ではない。オーディオ評論家と言われている人たちの評論が一致しないのはご存じのとおり。試聴室としてデットな部屋を備えてヒアリングを実施しているメーカーやオーディオ輸入業者、販売業者が存在するが、これはもっぱら機器の性能をアピールしているに過ぎないと思う。この機器を自己の部屋に設置した時どうなるかは瞑想・期待値に委ねるしかない。オーディオは前提条件が多すぎるので一筋縄とはいかない。
洗濯船が敢えてデットな部屋を地下室に設置したのは、ダイニングルームにライブな部屋があったからである。ライブな部屋では一般的なオーディオや音楽を聴くことが可能であるからして、逆ベクトルへの挑戦が可能となった訳である。この挑戦には終わりは存在しない。
挑戦の第一ステージは始まったばかりだが、「どのようなレコードでもそれなりに良い音で再生する。」と大風呂敷をひろげてみた。このため機器の特性が表現できる環境としてデットな部屋を洗濯したのだ。
部屋及び機器が十分に調整されたならば大袈裟に言うと異次元の世界の音を聴くことが可能と信じている。響きの多いライブな部屋では部屋の状況によっては付帯音が多く存在するため、本来の録音されている音が変化してしまっている危惧がある。デットであれば、良しあしはあるとしても録音時から経年変化を差し引いた現在時点のごまかしの効かない音そのものを聴くことが可能だろう。この迷走の手始めとしては音の入り口であるカートリッジに託すのは常套だろう。しかしながらここで難問が待っていた。カートリッジの影響するシェル、リード線、アーム、ターンテーブル、フォノケーブル、イコライザーの組み合わせをどうするかだ。とりあえず組換えが可能な機器を多様して聴きこむしか手はないだろうとの浅知恵からプレーヤーが複数台となってしまった。今ではこの部屋を実験室と呼んでいる。
ded6.jpgded2.jpg
前置きはこの位にして住人を紹介しよう。不動のスピーカーはJBL M9500、GEMスーパーツィーター、ステラスーパーウーハー、パワーアンプは、マッキントッシュMC501、1201、プリアンプは、コニサー5.0、イルンゴ特注フェーダー、チャンネルデバイダ、イコライザーはアキュフェーズ、SACDプレーヤーはEMMラボ、アナログプレーヤーは5セットとなっている。
ded3.jpg
この後順次住人をご紹介していきたいとおもっている。
posted by みのさん at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋