2012年11月02日

CD鑑賞会11

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短くも美しい紅葉も終盤にさしかかり山麓まで降りてきました。紅葉を追うように山を下ってきたのは雪景色です。モノトーンとのコントラストもまた格別なものがあります。

今回の鑑賞会は、編曲の魔術師ギル・エバンスを聴きました。特にマイルス・デイビスとのコラボレーションではモード・ジャズを始めとして斬新なアルバムを作成しました。編曲に使用する楽器の種類も多種多様に及び奏でる音楽の色彩感はデューク・エリントンと双璧だと思います。もう一方でピアニストとしてのギル・エバンスもとてもユニークな演奏をします。この2つの個性ある音楽を聴くためのプレーヤーはEMM lab を使用し部屋いっぱいに密度のある音楽を充満するようにしました。

最初は、1958年録音のアルバム NEW BOTTLE OLD WINE から「@ST.LOUIS BLUESAWILLOW TREEBMANTECA」を聴きました。このアルバムはキャノンボール・アダレイをフィーチャーしたスタンダード曲になっています。バックのアンサンブルに乗って暖急自在なキャノンボールのサックスが美しく舞い上がりました。また、アート・ブレイキーのノリノリのドラミングやチャック・ウェインのギターが程良いアクセントとなっていました。ギル・エバンスのアンサンブル・ハーモニーは今なお新鮮な響きを失いません。
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続いては、1959年録音の GREAT JAZZ STANDARDS から「@STRAIGHT NO CHASERADJANGOBLA NEVADA」を聴きました。このアルバムではジャズの巨人と言われる作品に新しい個性を付加し創出しています。それぞれの曲にフィーチャーされるソリストが素晴らしい演奏をしています。@ではジョニー・コールズのトランペットがマイルス・デイビスを彷彿とさせ、スティーブ・レイシーのソプラノ・サックスは何故かセロニアス・モンクのようなソロを感じました。Aではスティーブ・レイシーのソプラノ・サックスとギル・エバンスのピアノがMJQのミルト・ジャクソンとジョン・ルイスを思わせます。ギル・エバンスのピアノがジョニー・コールズのトランペットに代わると印象的な演奏になりました。Bではバド・ジョンソンのテナー・サックスがテーマを奏でる中のアンサンブルは妙味でした。また、レイ・クロフォードのギターはブルースの深い味わいを醸し出しました。そうした中、この曲はハイライトは何んと言ってもエルビン・ジョーンズの煌びやかなトラミングでした。
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次は、1962〜64年の3年間をかけて作り上げた THE INDNIDUALISM OF GIL EVANS から「@THE BARBARA SONGALAS VEGAS TANGO」を聴きました。このアルバムはギル・エバンスの名声を高めた至高のアルバムと言われています。エリック・ドルフィー、ウェイン・ショーター、エルビン・ジョーンズの参加がよりクリエイティブな音楽を作り出しています。@は三文オペラからのメロディーをフレンチ・ホルンやハープでの演奏を取り入れて正に個性と発展と言えると思いました。Aはギル・エバンスのヒットした作品の一つで陰鬱なブルース・フィーリングの演奏になっています。
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最後は、1987年録音の PARIS BLUES から「@ラブ・バードの蘇生Aパリ・ブルース」を聴きました。このアルバムはギル・エバンスのピアノとスティーブ・レイシーのソプラノ・サックスとのデュオになっています。二人は長い間音楽仲間でしたが、ギル・エバンスのピアニストとしての集大成でもあり人生の終局にむけての演奏でもありました。@はチャーリー・ミンガスの作品、Aはデューク・エリントンの作品ですが心に滲みる演奏でした。
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次回は桜田淳子です。
  
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2012年10月26日

アナログ・レコード鑑賞会52

秋本番となり山の紅葉も大分下ってきました。朝夕の外気温も5℃を下回るようになり寒さも本番になっています。白馬三山や五竜岳も雪景色に染まりはじめていて、前山の紅葉とのコントラストが目に沁みます。
今日は庭の鉢などに住んでいる子メダカさんたちに室内の水槽に引っ越ししてもらいました。以前から水槽に住んでいるメダカさんとの共同住宅は少し窮屈ですが、来年の暖かくなるまで辛抱してもらうことになります。
今回の鑑賞会は、ビートルズを聴きました。1962年のデビューから8年程度の活動ですが、世界中に歌声が浸透していき、ギネスにも「最も成功したグループ・アーティスト」として認定されています。出身の英国では12枚のオリジナル・アルバムと22枚のシングルを発表して、英国以外を含めていずれも高いセールスを記録しました。1966年の日本武道館の時には日本中が大騒ぎになり、私の田舎町では学校から「ビートルズを見に行ったりしたら即停学処分にする。」との御触れがでたほどです。当時は、ビートルズ=不良といった図式が教育委員会をはじめとした良識層に蔓延していましたので反論を言う非良識な大人はいませんでした。まあー、喫茶店に入っても停学でしたので無理からぬことだったのでしょう。脱線してしまいました。デビュー当時から中学生には刺激的な演奏でシングル・レコードが買えるわけもなくラジオ・放送で聴くために親には内緒でゲルマニウム・ラジオを工作して何んとか聴いていました。やっぱり不良か。ところがこの後、運の良いことにお金持ちの友人がいましたので彼にレコードを買ってもらい私が専属で電蓄のサファイヤ針で聴くことができました。今は大躍進してEMTのプレーヤーとTSD15とTMD25のカートリッジで聴きました。BBC御用達のプレーヤーですのでビートルズにうってつけだと思います。
一曲目は、デビュー前の1961年西ドイツ録音、ビート・ブラザース「マイ・ボニー」を聴きました。このレコードはオレンジ色した近畿日本鉄道の販促用の非売品なのですが、この中の1曲にビートルズの貴重な音源が聴けますので大事です。前半はバラードで歌っていますが後半は突如ロックンロールのノリノリになり、ビートルズの原点ともいえる歌と演奏が聴けました。
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ここからはアルバムで聴くことにしました。ビートルズのポリシイーとしてシングルとアルバムの曲は重複しないように考えていましたのでいくつかの大ヒット曲はアルバムにはありません。
最初は、1962年のデビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」から、デビュー曲「ラブ・ミー・ドゥ」、「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴きました。この時のドラマーはリンゴではなく、アンディー・ホワイトが務めています。
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次は、1963年のセカンド・アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」から、「イッツ・ウォンツ・ビー・ロング、プリーズ・ミスター・ポストマン」を聴きました。ここではジョンの瑞々しいボーカルとリンゴのドラミングが聴きものです。このアルバムは世界的なヒットになりました。
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続いては、1965年の5thアルバム「ヘルプ」から、「ヘルプ、涙の乗車券、イエスタディー」を聴きました。このアルバムは映画のサウンド・トラックなのですが全てオリジナル曲になりました。
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つぎは、1967年の8枚目のアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」から、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド、グット・モーニング・グット・モーニング」を聴きました。このアルバムはビートルズの最高傑作と言われていますが、ここではライブ演奏とスタジオ演奏の融合を図っていて、ビートルズ自身のライブ演奏での不満と苦悩が垣間見られるように思います。
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続いては、1970年の12枚目のアルバム「レット・イット・ビー」から、「レット・イット・ビー、ゲッツ・バック」を聴きました。ビートルズが原点に帰ろうとしたアルバムですが、思いは届かなかったようです。
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最後は、1969年の11枚目のアルバム「アビー・ロード」から、「カム・ツゥゲザー、サムシング」を聴きました。こちらのアルバムは録音と発売が前後してしまいました。4人がビートルズに扮した傑作アルバムですが、皮肉にも「カム・ツゥゲザー」での「ショット」との掛け声が11年後の1980年ジョンの射殺の予告のように聴こえて洒落にもなりません。
お別れの曲は、「ジ・エンド」になります。
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誰が言ったのかは覚えていませんが、コミック・バンド「ビートルズ」はその通りだとおもいます。
不良おじさんが言うのですからまちがいありません。
次回は魔術師ギル・エバンスです。
posted by みのさん at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2012年10月11日

アナログ・レコード鑑賞会51

今週末は8回目となる杜の会が開催されるのでデットな部屋の模様替えをしています。ソファーの一部を全面に出し折りたたみイスを並べました。杜の会の予行ではないのですが、51回目となります鑑賞会はアート・ペッパーを聴きました。
アート・ペッパーは、とても人気の高いサックス奏者ですが、前期と言われている若い時の演奏が圧倒的に好まれていて、後期と言われるカムバック後の演奏は聴かないファンが多いと思います。確かに名盤といわれている前期のアルバムには良い演奏が目白押しなのですが、真面目一辺倒なところがあるように思えてリズムに乗り切れませんでした。カムバック後の演奏では演奏できる喜びが伝わってくるとともに余裕がでてきたのでしょうか演奏にノリの良さがでてきたように感じます。テクニックの巧みさを超えたペッパーを聴かないのは後悔しますよと言ってしまいました。今回はカムバック後の演奏をシュアータイプVのカートリッジで再生しペッパーに咆えてもらいましょう。

最初は、THE TRIP から「@The TripAJunior CatBThe Summer KnowsCRed Car」を聴きました。1976年9月の録音ですがペッパーが50歳になってからのアルバムです。カムバック後の2作目となりますがジョン・コルトレーンを意識した演奏を目指したのだそうです。都合の良いことにコルトレーンとの共演したドラマーのエルビン・ジョーンズの参加がペッパーを奮い立たせ、開き直った前向きの成長した演奏が聴けました。ピアノはジョージ・ケーブルズ、ベースはデビット・ウィリアムズです。
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続いては、1978年9月録音 AMONG FRIENDS から「@Among FriendsAI`m Getting sentimental Over YouBBlue BossaCWhat`s NewDBesame Mucho」を聴きました。ペッパーの生涯の最高傑作と思いました。情緒感はもとよりスピード感のある演奏は18年ぶりの再会となるピアノのラス・フリーマンとの共演がもたらしたものなのでしょうか。全てスタンダードですがDの演奏は最高の演奏になっています。ベースはボブ・マグヌッセン、ドラムスはフランク・バトラーです。
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次は、1978年12月の TODAY から「@Miss Who?ALover Come Back To MeBThese Foolish Things」を聴きました。スタンリー・カウエルのピアノ、セシル・マクビーのベース、ロイ・ヘインズのドラムスですが、ペッパーの好調は相変わらずでノリノリの演奏で気持ちよく聴けました。
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続いて、1979年5月の ARTWORKS から「@Body And SoulAAnthropologyBDonna Lee」を聴きました。このアルバムのペッパーはいろいろなチャレンジをしています。@ではアルト・ソロの演奏が素晴らしくAでは楽器をクラリネットに持ち替えて艶ののつた演奏をしています。ピアノはジョージ・ケブルス、ベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムスはビリー・ヒギンズです。
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最後は、1981年8月の ROADGAME から「@RoadgameARoadwaltz」を聴きました。ピアノはジョージ・ケブルスが引き続きますが、デビット・ウィリアムズのベース、カール・バーネットのドラムスが新しいリズムを刻んでいくなか、自由になったペッパーが快走します。
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今回のアルバムは全てワン・ホーン、カルテットの演奏になりましたが、アート・ペッパーが一番映える演奏であることを再確認できました。前期のペッパーが最高と言った輩は誰だ、出ておいで。
次回は、マーラーです。


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2012年09月27日

アナログ・レコード鑑賞会50

今日の白馬は青空がいっぱいに広がり峰々が浮き上がっています。もう少しすると稜線に初雪がくるので景色が一段と映えてくるでしょう。

節目となる50回目のアナログ・レコード鑑賞会は越路吹雪を聴きました。1970年代の日生劇場でのリサイタルは最もチケット入手の困難なステージでしたが、毎年一度は一番良い席のチケットを知り合いだったこのステージの関係者から入手して見にいくことにしていました。昭和40年代の流行歌全盛の中に在って垢ぬけした歌唱でシャンソンやカンツォーネなどを日本語で歌い聴かせてくれました。さらに宝塚出身のこともあり舞台での躍動感は見ごたえのあるものでした。これには2人の協力なパートナーがあったためだと暫くしてから気がつきました。一人は訳詩・作詞を一手に担当していた岩谷時子です。宝塚時代から越路吹雪のマネージャーとして傍らにいたので気心が知れていたので良い詩が提供できたのでしょう。それにしても岩谷時子の詩の魅力は聴き惚れてしまいます。今一人は、夫君の内藤法美の編曲・指揮です。越路吹雪の歌唱にピッタリあった編曲の冴えは素晴らしいの一言に尽きます。この三位一体の醸し出す音楽は聴く者を幸せを運びました。
スター越路吹雪を再生するプレーヤーはウェルテンバードにしました。カートリッジは少し古めのオルトフォンMC30スーパーUにして70年代の雰囲気の再現を試みました。

最初は、EP盤から、「Aラストダンスは私に Bサン・トワ・マミー」、
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「Aケ・サラ Bコンドルは飛んでいく」
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を聴きました。この4曲は私にとっての定盤といえるもので、いまでも越路吹雪の歌声が頭の中に残っています。

続いては、アダモの曲から、「@ろくでなしA雪が降るB明日は月の上でC夜のメロディー」を聴きました。@とAは特に大好きな曲でしたので真似をして歌わせてもらいました。岩谷時子の詩の魅力がこの曲を日本に広めたといっても過言ではありません。
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次は、シャンソンから、「@枯葉A家に帰るのが怖いBバラ色の人生Cセ・シ・ボンD幸せをうる男E人生は過ぎゆくF私の心はバイオリンG愛の賛歌」を聴きました。越路吹雪はシャンソンの女王と呼ばれていましたが私はそうは思いません。シャンソンを中心に良い歌は何でも歌っていました。また、銀巴里には一度も出演していませんしシャンソンのように人生の悲哀を込めたような歌い方ではありません。悲しい歌でもサッパリとしていて暗さは心の奥に押し込めて歌っています。
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最後は、「@別離A恋ごころ」を聴いて終了しました。越路吹雪は永遠のスターです。
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次回は、ケニー・ドリューですのでお楽しみに。
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2012年09月06日

CD鑑賞会7

今日は明け方からぽつりぽつりと雨音から始まり、午前10時頃には豪雨予報が発令され予報通りの雨模様になりました。お陰で庭の水撒きから解放されメダカの子たちへの食事出しもきちんとできました。
9月に入りましたので夏休みをしていた鑑賞会を開催することにしました。
夏バテと加齢で堕落していた心身に喝を入れるべく切れ味鋭いピアノ演奏の大西順子に登場願いました。初めてFM放送で聴いた時には正直驚きました。バークリーを主席で卒業した女性ピアニストとのことでしたので女性らしい優しく流れるようなピアノ演奏を想像したのですが、全くの正反対と言える打楽器のようにピアノ演奏する鋭く強い演奏に気持ちがスッキリとしました。あるとき、新宿ピット・インの佐藤社長と大西順子について話をしたことがありましたが、佐藤社長はなぜかアンチ派でした。このためか大西順子はピット・インへは出演していないと思います。私的には日本のジャズが技巧的に走りすぎて演奏者自身の満足は満たすものの聴衆から離れていきましたので、大西順子のように古いジャズ演奏を温故知新していくことの方がジャズの活性化につながると思いますがいかがでしょうか。1993年にデビューしてから2000年にレコード会社との意向の相違により活動を停止してしまい5年後に再開しましたが、2012年の今年プロの演奏活動から引退の表明がありとても残念です。

最初は、1993年1月のデビューアルバム WOW から「@THE JUNGULARAROCKIN` IN RHYTHMBB-RUSH」を聴きました。@とAはデューク・エリントンのジャングル・サウンドとオーケストラを嶋友行のベース、原大力のドラムスのトリオ演奏で挑戦しています。倦怠ムードの日本のジャズに喝を入れるべく激しい演奏になっています。Bは一転してアル・ヘイグのように情緒感を込めた演奏になっています。
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続いては、1994年のセカンド・アルバム CRUISIN から「@EULOGIAATHE SHEPHERDBCONGENIALITY」を聴きました。このアルバムは、ニューヨークでの録音でロドニー・ウィテカのベースとビリー・ヒギンズのドラムスによるトリオ演奏ですが、さすが本場のジャズらしい素晴らしい演奏内容になっています。@はクラシックのバッハ風の演奏で斬新でした。Aはエリントンの曲をブルース・フィーリングたっぷりに演奏しています。Bはオーネット・コールマンの曲を最高の演奏をしているように思いました。大西順子のピアノは変貌自在です。
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次は、日本人としては自己のグループを率いて初めてビレッジ・バンガードに出演したときのライブ・アルバム JUNKO ONISHI LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD から「@SO LONG ERICACONCORDE」を聴きました。レジナルド・ヴィールのベース、ハーラン・ウィリーのドラムスとのトリオ演奏ですが@はチャールス・ミンガスの曲でエリック・ドルフィーに贈ったものですが三位一体の息のあった演奏を聴かせてくれました。AはMJQのジョン・ルイスの曲でクラシックのフーガを使った難曲ですが、このトリオは幅ひろい演奏をジャズに昇華させてしまいました。
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次は同じビレッジ・バンガード・ライブの続編 VILLAGE VANGUARD U から「RINGO OIWAKE」を聴きました。ご存じ美空ひばりのりんご追分ですが、日本情緒をニューヨーク・ジャズにしていました。安心して情緒に浸っていると喝を入れられますので注意です。
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続いて、1995年の初のホーンを加えたアルバム PIANO QUINTET SUITE から「@PIANO QUINTET SUITEATHE TROPIC OF CAPRICORN」を聴きました。マーカス・ベルグレイヴのトランペット、林栄一のアルト・サックス、ロドニー・ウィテカのベース、トニー・ラベソンのドラムスですが、全体的に大西順子のピアノのタッチが柔らかめになっている印象です。@はホーンの中に在ってもピアノ演奏は冴えわたっていました。Aは白熱の演奏ですが、ピアノは厳しく柔らかく響きました。
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最後は、1996年に荒巻茂生のベース、原大力のドラムスの自己の日本人トリオでのヨーロッパツアーのライブ・アルバム PLAY,PIANO, PLAY から「@PLAY, PIANO, PLAYAHOW HIGH THE MOONBKUTOUBIACTHE JUNGULAR」を聴きました。@はエロル・ガーナーの曲でドイツ・ジャズ・オープン・シュトゥットガルトでの演奏、Aはフィンランド・ポリ・ジャズ・フェステバルでの演奏、BとCはスイス・モントレー・ジャズ・フェスティバルでの各演奏ですが、観客の驚きは想像できませんが大喝采の拍手を聴けば演奏の素晴らしさが伝わってきます。Bの荒巻茂生のベース・ソロに乗せられた観客との一体感は聴きものでした。Cは衝撃的だったデビュー演奏を超えてしまったと思います。
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久しぶりに強い演奏を聴いたので疲れましたが、スッキリもしました。
次回は、アナログでアル・ヘイグを聴く予定です。
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2012年07月20日

CD鑑賞会6

今回のCD鑑賞会は、1990年代中頃からジャズ界で一大ブレークを起こした女性ピアニスト兼ボーカリストのダイアナ・クラールを聴きました。カナダ出身の大柄な女性らしく強いタッチで小気味の良いピアノ演奏と押しの強いハスキーボイス、私は背中を丸めた大柄な女性は好みではないのですが世間では美形とのことで、これ等に魅せられたジャズ・ファンが大勢いたことは間違いありません。日本でもダイアナ・クラールと同じような演奏をするミュージシャンがいますが、ボーカルはさておきピアノ演奏では足元にもおよびません。それほどダイアナ・クラールのピアノ演奏には説得力があります。弾き語りを堪能させてくれる数少ないミュージシャンの一人です。
最初は、1996年の3枚目のアルバム ALL FOR YOU a dedication to THE NAT KING COLE TRIO から「@YOU CALL IT MADNESSABOULEVARD OF BROKEN DREAMSBIF I HAD YOUC夢みる頃を過ぎても」を聴きました。ナット・キング・コール・トリオに捧ぐの副題どおりのピアノとラッセル・マローンのギター、ポール・ケラーのベースによるドラムレスのトリオ演奏にボーカルが入るスタイルになっています。この頃のダイアナのピアノやボーカルはやや硬さが感じられますが、選曲の良さとマローンのギター演奏が引き立てています。
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次は、1997年の4枚目のアルバム LOVE SCENES から「@ALL OR NOTHING AT ALLATHEY CAN`T TAKE THAT A WAY FROM MEBI DON`T STAND A GHOST OF A CHANCE WITH YOUCGENTLE RAINDTHAT OLD FEELING」を聴きました。前作同様のトリオ演奏ですがベースがクリスチャン・マクブライドに代わっています。このためでしょうか背中も伸びてよりスィンギーな演奏になっています。また、演奏曲全てLOVEになっています。このアルバムは大ヒット作となりビルボード誌のジャズ部門において初登場1位にランク・インされました。マクブライドのベース・ワークが気持ち良くスィングして、マローンのギターがしっとりとスィングする中、ダイアナのピアノ演奏も硬さが和らぎ、ボーカルにも艶やかさが出てきました。Cはアイリン・クラークの歌声も良いですが、ダイアナもとても良いと思いました。
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続いては、1999年のアルバム WHEN I LOOK IN YOUR EYES から「@LET`S FALL IN LOVEAWHEN I LOOK IN YOUR EYESBI CAN`T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVECEAST OF THE SUN」を聴きました。ここではゴージャスなオーケストラをバックにジョン・クレイトンのベース、ジェフ・ハミルトンのドラムなど多くのミュージシャンと共演しています。失恋の歌を軽やかに歌う新しいダイアナですが、特にタイトル曲のAは地味なスタンダード・ソングをしっとり唄ってくれました。
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4枚目は、2001年のアルバム THE LOOK OF LOVE から「@S`WONDERFULALOVE LETTERSBCRY ME A RIVERCTHE LOOK OF LOVE」を聴きました。ここではクラウス・オガーマンの編曲・指揮によるオーケストラ演奏で、ボサノバ演奏はロサンゼルス・セッション・オーケストラ
ですが、その他はロンドン・シンフォニー・オーケストラの演奏になっています。垢ぬけた衣装と女性らしさをアピールしてでしょうか@はガーシュインの曲を軽快に時にはしっとりと歌っています。Aでは呟くような歌い方や柔らかいピアノ演奏が聴けました。Bはジュリー・ロンドンの歌で有名ですが、ここではジュリー・ロンドンとほぼ同じ歌い方をしています。これははっきり言って失敗です。大柄な体躯は一緒ですがロンドンの色気にはほど遠いと思います。Cはバート・バカラックの名曲をじっくりと歌っていますが、007のカジノ・ロイヤルでダスティ・スプリングフィルドの歌とハープ・アルバートとティファナブラスの演奏のほうがとても印象的だと思いました。
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最後は、2004年のアルバム THE GIRL IN THE OTHER ROOM から「@STOP THIS WORLDATHE GIRL IN THE OTHER ROOMBTEMPTATIONCALMOST BLUE」を聴きました。ダイアナ・クラールの心機一転ともいえるエルビス・コステロとの共同での曲作りから初めてダイアナの新曲が収録されています。私的にこのアルバムは絶品だと思います。しかしながらジャズの範疇に収まらなかったためかジャズ雑誌は評価を控えているように感じました。@はモーズ・アリソンをジャズにしてしまいました。Bはトム・ウェイツの曲をダイアナ自身の曲のように唄いあげています。また、アンソニー・ウィルソンのギターが素晴らしく泣かせます。Cはコステロの曲を強いピアノと優しい歌で心に響きました。
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次回はチェット・ベイカーの予定です。
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2012年07月06日

CD鑑賞会5

白馬地域は、いよいよ梅雨本番の7月にはいりましたが、それほどジメジメしていません。少しばかりウーハーが重いかな?程度なので調整にあまり手間暇がかかりません。それよりも気温の変化に対応出来ていない自己管理のほうに手間取ります。
さて、5回目となるCD鑑賞会は秋吉敏子を聴きました。バイタリティーの豊かさとおそらくとても強い意志の持ち主と思われます。女性でありながら並みいるジャズ・プレーヤーを統率して聴かせるビック・バンド・ジャズは爽快でありながら緻密で日本的でもあります。この演奏を再現するためにEMMからの出力RCAケーブルに取って置きのWE、18AWG単線ケーブルを用意しました。緻密さとダイナミックさの両方を再現しようと思いました。
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最初は、1956年のトシコから「@It Could Happen To YouASoshu No Yoru(蘇州の夜)BSoftly As In A Morning Sunrise」を聴きました。ポール・チェンバースのベース、エド・ジグペンのドラムスによるトリオでの渡米した年の演奏ですが、秋吉敏子のピアノには力がありバド・パウエルの影響が色濃くでているように思いました。
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続いては、1974年の孤軍から「@ElegyAMemoryBKogunCHenpecked Old Man」を聴きました。ルー・タバキンとの双頭ビック・バンドを結成し最初のアルバムです。ビック・バンドと言ってもジャズでは16人編成ですので一人ひとりがビックでなくてはいけません。@は秋吉敏子初期の作曲による活気のある演奏になっています。Aはフリューゲル・ホーンをバックにボイスが入り、まるで映画音楽のシーンが思い浮かびます。Bの孤軍は日本的でルー・タバキンのフルートが抒情豊かです。Cは「カカア天下とからっ風」の直訳だそうです。
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次は、1975年の LONG YELLOW ROAD から「@LONG YELLOW ROADAChildren In The Temple GrandBSince Perry/Yet Another Tear」を聴きました。このアルバムもビック・バンド演奏ですが編成が19〜22人になっていて素晴らしいサウンドを聴かせてくれました。@は秋吉敏子のテーマとも言える曲で満州の黄色い道と秋吉自身の道を表しているのだそうです。Aでは秋吉敏子のピアニストとしての素晴らしい演奏が聴けました。Bは前半が秋吉敏子、後半がルー・タバキンの2曲をメドレー演奏しています。
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4枚目は、1976年の INSIGHTS から「@すみ絵Aミナマタ(平和な村/繁栄とその結果/終章)」を聴きました。この年、ダウン・ビート誌でビック・バンドの頂点に立った直後の記念碑アルバムですが、より日本的・社会的な内容になっています。@はタバキンのフルートとトシコのピアノに翔鼓(かっこ)がアンサンブルに加わり、雅楽とジャズの融合が聴けました。Aはもちろん水俣病に対するものです。「村あり、その名を水俣という。なるこそあわれなりけれ。」とトシコの娘の語りから入ります。この曲に対してトシコは「公害水俣病を音楽で記録し残す事だ。」と言っています。この後に「ヒロシマそして終焉から」などの曲も発表しています。「ゲンパツ」の教訓は如何したらこの懲りない国民にのこせるのでしょうか。
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最後は、1990年 REMEMBERING BUD 〜CLEOPATRA`S DREAM から「@CLEOPATRA`S DREAMAUn Poco Loco」を聴きました。ジャズ・ピアニストの秋吉敏子が堪能出来ました。@はバド・パウエルが一度だけ録音していますが、トシコの躍動感あるピアノはパウエルへの賛歌になっています。Aでは個性ある演奏が聴けました。
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日本のジャズの先駆として活躍してきたピアニスト兼バンド・リーダー・作編曲者のカカア天下に拍手喝さいです。
次回は、チャイコフスキーです。お楽しみに。
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2012年06月22日

CD鑑賞会4

台風一過と言っても雨も風も大したことがなかったのですが、避難させた多くの鉢植えを元に戻すのは大変です。また、この時とばかりに水圧を使っての屋根の掃除(木の樹脂のこびり付き除去)をしました。これは冬に屋根に積もった雪を滑りやすくするためです。
4回目となりますCD鑑賞会は、私と同い年という訳ではないのですが随一のテナー・サックス奏者と思っているマイケル・ブレッカーを聴きました。マイケル・ブレッカーは様々なジャンルで演奏活動をしていますが、その律儀な演奏は正統なジャズ・サックスの可能性をよりつきつめたものと言えるのではないでしょうか。私的にはコルトレーンの目指したサックス演奏の可能性を超えて完成の域にまで到達したのではないかと思います。この演奏を再生するCDプレーヤーはEMMラボですが、出力ケーブルにはWEの18AWG単線を使用し熱い演奏を聴くことにしました。
最初は、1996年のアルバム TALES FROM THE HUDSON から4曲「@SONG FOR BILBAO AAFRICAN SKIES BWILLIE T. CCABIN FEVER」を聴きました。マイケル・ブレッカーはこのアルバムで、ジョン・コルトレーン、ジョー・ヘンダーソン、ソニー・ロリンズ、ウェイン・ショーターほか素晴らしいテナー・サックス奏者に感謝の意表しています。また、自己のリーダー・アルバムでは初めてのアコーステックによる演奏をしています。@とAでのマッコイ・タイナーのアフリカの雄大な景色を思わせるピアノやパット・メセニーの全曲にわたる素晴らしい演奏が聴けました。
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次は、1997年の TWO BLOCKS FROM THE EDGE から4曲「@BYE GEORGE ACAT`S CRADLE BDELTA CITY BLUES CSKYLARK 」を聴きました。このアルバムはマイケル・ブレッカーのレギュラー・グループとパーカッションのドン・アライアスによるシンプルな編成での演奏ですが、普段どおりの演奏をそのままスタジオに持ち込みレコーディングしているせいでしょうか、力の入らない気取らない演奏に終始しています。それにしてもこのグループの熱さと切れの良さは爽快です。ハード・バップからバラード、4ビートのブルース、スカイ・ラークでのテナー・ソロは心に響きました。
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続いては、1999年のTIME IS OF THE ESSENCE から4曲「@ARC OF THE PENDULUM ATIMELINE BOUTRANCE CLUNATIONS 」を聴きました。このアルバムは千年紀最後に50歳になつたマイケル・ブレッカーがこれまでの総括と躍進を込めて、魅せられたラリー・ゴールディングスのオルガンの響きとエルビン・ジョーンズの参加を得て完成されたものです。ここではテナーとオルガンのハーモニーも凄いのですがエルピンの躍動感も凄いです。Cのルネーションズはマイケルが日本のファンに贈った心ある名曲です。
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最後は、2000年の NEARNESS OF YOU :THE BALLAD BOOK から4曲「@MIDNIGHT MOOD ATHE NEARNESS OF YOU BSOMETIMES I SEE CSAY IT 」を聴きました。ここではタイトルの通り全編バラード演奏ですが、@のハービー・ハンコックのロマンチックな演奏やAのジェイムス・テイラーのボーカル、Bのマイケルの静かなバラード演奏、Cはジョン・コルトレーンに捧げるとの副題どおり端正な演奏になっています。同曲のファラオ・サンダースのやや甘めの演奏とは違っています。コルトレーンのバラード・アルバムのようにメロディーをとても大事にして演奏しているのがよく伝わってきました。
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デットな部屋での色付けや甘さ、福よかなどを排したコンセプトに合致したマイケル・ブレッカーの演奏は聴きごたえ十分でした。
次回は、傘がない井上揚水です。
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2012年06月07日

CD鑑賞会3

6年ほど前のある日のこと、ジャズ好きな会社の同僚から一本のメールが届きました。そこには「安富祖貴子(あふそたかこ)の魂というアルバムのスムース・オペレーターは中々よいですよ。ぜひ聴いてみてください。」とありました。安富祖貴子という名前自体知らなかったのと最近のジャズ・ボーカリストに散々裏切られていたので半信半疑でしたが、せっかくのお勧めなのでレコード店まで足を運びました。安富祖貴子のアルバムは2枚ありましたが、「魂」と「マブイのうた」のアルバム名はどう考えてもジャズらしくなく芸能山城組の方に近いとの思いが先行してしまいます。曲名を見るとスタンダードになっているジャズナンバーを唄っています。ワーク・ソングやモーニン、マーシー・マーシー・マーシーはともかくベサメ・ムーチョとマイ・ウェイです。なんでも歌うのでしょうか。まあー、好きな曲ばかりですから期待しないことにして2枚とも購入しました。
今回の鑑賞会はこの2枚のCDに収められた曲を全て聴くことにしました。
先ずは、アルバム「魂/KON」から聴きました。安富祖貴子のデビューアルバムです。また、スィング・ジャーナル・ゴールド・ディスクに選定されています。
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@WORK SONG :初めて聴く人は驚きます。低めの図太い声はとても日本人とは思えません。ボーカルでのワーク・ソングもよいものです。
AI`M A FOOL TO WANT YOU :ビリー・ホリディーとは違うとても強い女性のように感じられました。
BHERE COMES THE SUN :ニーナ・シモンのようにとても良いフィーリングです。サリナ・ジョーンズよりは少し重々しくなっています。
CEVERYTHING MUST CHANGE :これは熱唱です。アルバム名に偽りなしと言えます。
DMY FAVORITE THINGS :ミディアム・テンポでコルトレーンと同じ歌心です。
EJUST LIKE A WOMAN :これはボブティランの曲ですが、ソウルになつています。
FSMOOTH OPERATOR :シャーデの曲ですが、演奏者の入魂の一曲になっています。
GI LOVES YOU PORGY :どうしてもエラを思い浮かべてしまいますが情感豊かな歌唱です。
HMY BABY JUST CARES FOR ME :重心の低いボーカルは少々暗く感じられました。
IHERO :グラディス・ナイトの曲がソウルフルです。
JMOANIN` :ボーカルでは初めて聴く人が多いと思います。これも良いスィングです
KTENNESSEE WALTZ :うーん、これは声が曲に合わないとおもいます。黒人霊歌になっています。
続いては、セカンド・アルバムの「マブイのうた」です。マブイとは魂とか霊という意味だそうですからデビュー・アルバムから一年後の続編のようです。気がついたところではボーカルの音声が違って聴こえます。デビュー・アルバムでは、珍しくボーカル・レコーディング・エンジニアーとして KENTRO KIKUCHI の名前が記されていますが、セカンド・アルバムでは見かけません。このためかセカンド・アルバムでは図太い声が大人しくなり演奏との一体感があります。デビュー・アルバムでの突出したボーカルで感じた熱が洗練されて少し冷めているように思いました。それでも歌にソウルがありますので聴きごたえ十分です。
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@MERCY MERCY MERCY :ノリの良いスィンギーなボーカルです。
AFEELING GOOD :題名通りの名唱です。
BWHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE :残された人生をしみじみと感じられます。
CMACK THE KNIFE :気持ちよくスィングします。
DBESAME MUCHO :ジャズ的ですがもう少し軽いとよいのですが。
EAINT NO SUNSHINE :情緒間溢れる歌唱です。
FA LOVER`S CONCERTO:歌が重くなりすぎるのでサラ・ボーンのように歌ってほしいと思います。
GMY WAY :どうしてもシナトラを連想してしまいますがここでは深く歌われています。
HSONG FOR MY FATHER :良い曲に良いボーカルです。
IDON`T EXPLAIN :ビリー・ホリディーの歌唱が耐える女性ならばここでは詰め寄る女性に聴こえてしまいます。
JSAVING ALL MY LOVER FOR YOU :ポップに歌っています。
KBLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVE`S HAIR :歌がとても上手いと思います。
全24曲を聴き終わっての感想ですが、昨今の歌手まがいの歌唱と比べることは無意味ですが、歌にソウルがありますので心に響きます。強いて言わせてもらうならボーカルも演奏も日本人的に真面目なので少しはくだけた方がよいのではと無い物ねだりしてしまいます。
お聴きになったことがない方はぜひ聴いてください。
次回はリンダ・ロンシュタットです。



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2012年05月25日

CD鑑賞会2

2回目のCD鑑賞会は、何故かペンション洗濯船の開業と時期を合せたかのようにデビューし昨年10周年を迎えましたジャズ・ピアニストの山中千尋を聴きました。2001年に大阪の下駄屋さん「澤野工房」から第一作がリリースされるやトップセールスを記録するなど華やかなデビューを飾り、その後はニューヨークを拠点に世界各地で活躍しています。今回は澤野工房デビューからヴァーヴ移籍第一作までの3枚のアルバムを暗い地下室でEMMのプレイヤーで再生しました。
最初は、デビュー・アルバム Living Without Friday から「@Beverly AA Sand Ship BCry Me A River CStella By Sterlight DLiving Without Friday 」を聴きました。とてもジャズ・アルバムとは思えないパステル調の白いカモメの飛ぶジャケット・デザインは、山中千尋の飛躍をイメージできる新鮮なものでした。ピアノ・トリオの共演者に女性ドラマーのオリビア嬢を、ベースにはレイ・パーカーと爽やかな風に相応しい布陣となっています。昔堅気のジャズ道とはほど違い軽やかなポップスをジャズにアレンジしている風に聴くことにこのアルバムの真価があるように思います。@は軽いスィングに控えめなメロディーが折り込まれたオリジナル曲です。Aは中島みゆきの「砂の船」をみゆき節のように弾いています。BとCはお馴染みのスタンダート曲ですが気負いのない演奏になっています。総じてお洒落なアルバムとして好評を得たのでしょう。
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二枚目は、同じ澤野工房 When October Goes から「@Taxi AYagi BushiBBallad For Their Footsteps CWhen October Goes 」を聴きました。この二作目はニューヨークの若手ドラマー ラリー・グラナディアと同じベース奏者ジェフ・バラードのピアノ・トリオですが、リリースとともにチャートの1位を獲得し絶賛されました。このアルバムでのインター・プレイは中々の聴きものになっています。@のイマジネーション、Aの躍動感、Bは、かまやつひろしの「やつらの足音のバラード」をかまやつ風に、Cはスタンダードをより新しく 好演奏になっています。
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三枚目は、ヴァーヴ移籍一作目の Outside the Swing から「@Outside the Swing AYagi Bushi BCleopatradream CMatsuribayashi DLiving Without Friday ECandy」を聴きました。ここでは、ジェフ・ワッツのドラム、ロバート・ハーストのベースと言ったメジャー・レーベルらしい一流の演奏家との共演アルバムになっています。演奏は山中千尋をよりイメージ・アップさせるようなクリエイティブな内容でAの八木節は二作目からのリバイス・バージョンに、Dは一作目からの同名曲になっています。Eは、メロディカによるメロディアスな演奏です。
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山中千尋についての私感ですが、かわいい美人さんについては何の異論も勿論ありません。が、ジャズ・ピアノの演奏については物足りなさが残ります。教養・テクニック・アレンジなどどれをとっても素晴らしいのは理解できます。しかしながらライブにしてもCDにしても演奏者からの訴えかけてくるものがありません。ピアノの音自体も小さく力感のない流暢な演奏に聴こえてしまいます。山中千尋に限ったことではないのですが、これが現代的でスマートなジャズと言えばそうなのでしょうがテクニックを重視した難解なジャズやポップでお洒落なジャズは飽きられるのが早いと思います。以前、ウィントン・マルサリスが「日本人にはジャズ演奏はできない。」と言った言葉が思いかえされましたが今はだれもジャズを演奏できないとでも言うのでしょうか。
次回は、ボロディンの中央アジアの平原にてなどです。  
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2012年05月17日

アナログ・レコード鑑賞会43

晴れたり雨だったり、突風だったり雷だったり、暑くなったり寒くなったりしているこの頃は体調管理が厳しく仕事がはかどりません。それでも新しいケーブルが出来上がるとオーディオの調整とレコード聴きは止められません。この病気は慢性化してしまっているので既に免疫ができあがっているので苦になりません。前回からCDでの鑑賞会を開始しましたので、アナログの頻度が1/2に低下してしまいました。
貴重なアナログ鑑賞会の今回は、Eddie Higgins (ジャズ・ピアニスト)を聴きました。日本のビーナス・レコードで紹介されるまでは、「知る人ぞ知る端正なバップ・ピアニスト。」でした。奇をてらうことがなく、派手さもないことから人気になることもなく、何時か記憶からも消えてしまっていました。ビーナス・レコードから発表された「魅せられし心」が解りやすいジャズ・フィーリングで好評を博すとともにジャズを身近に感じさせてくれた貢献はとても大きかったと思います。エディ・ヒギンズに敬意を評してEMT930stにTSD15の丸針でレコードの再生を行いました。いつになく愉しいジャズ鑑賞ができたと思います。
一枚目は、1996年3月録音 Portrait In Black And White から「@木の葉の子守唄Aダニー・ボーイ」を聴きました。このアルバムはSunnyside レコードなのですが、女学生が縄跳びをしているマークがとても奇妙に感じます。内容はオーソドックスなピアノ・トリオによる演奏ですが、優しくスィングしながらもファンキーです。ダニー・ボーイではヒギンズのバラード・ピアノの真髄が楽しめました。テーマ・メロディーだけでの演奏がジャズになる素晴らしい演奏でした。
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二枚目は、1997年6月 Haunted Heart から「@魅せられし心AIsn`t It Romantic?」を聴きました。このビーナスのアルバムはベスト・セラーになり、この評判がアメリカにも渡りヒギンズの再評価につながったそうです。ジャケットにも魅せられますが演奏にも魅せられてしまいました。
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三枚目は、2000年2月 Don`t Smoke In Bed から「@Close Your EyesADon`t Smoke In Bed 」を聴きました。このアルバムはドラム・レスのピアノ・トリオ演奏ですが、モダンなピザレリのギター・ワークとレオン・ハートのベース・ワーク、ヒギンズのピアノが正に大人のジャズとして最高にくつろげる内容でした。
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四枚目は、2001年1月 Bewitched から「@Beautful LoveA魅惑のとりこ」を聴きました。ピアノ・トリオにするスタンダード集アルバムですが、ヒギンズのアドリブの冴えが素晴らしい好演奏です。若々しい溌剌としたプレイのあと一転して歌心あふれるバラード・プレイが楽しめました。
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五枚目は、2001年10月 Smoke Get`s In Your Eyes から「@煙が目にしみるA木の葉の子守唄」を聴きました。ヒギンズのピアノ・トリオにスコット・ハミルトンが加わったワン・ホーン・カルテットによる演奏です。スィング・ジャズ・スタイルのハミルトンとヒギンズのピアノが味わい深い演奏を聴かせてくれました。木の葉の子守唄ではアルバム「黒と白の肖像」よりも軽快にスィングしています。
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六枚目は、2002年9月 My Foolish Heart Vol.1 から「@My Foolish HeartAThe More I See You」を聴きました。五枚目と同様のピアノ・トリオ+スコット・ハミルトンの演奏ですが、円熟さが加味されたより素晴らしい演奏になっていました。マイ・フーリッシュ・ハートでは、ビル・エバンスの演奏が思い出されてしまいますが、ヒギンズのピアノはあっさりとしていて、ハミルトンのテナーが素晴らしい情緒を奏でてくれました。
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最後の七枚目は、2003年7月 You Don`t Know What Love Is から「@My Funny ValentineA虹の彼方にB星に願いを」を聴きました。このアルバムはヒギンズのピアノ・ソロでのバラード演奏になっています。ベーゼン・ドルファー・インペリアルの瑞々しい音色が心に沁み入りました。
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エディ・ヒギンズの演奏は、ジャズを難解かつ複雑にしてしまった功罪から愉しく歌心溢れるジャズを取り戻してくれたように思います。
来週はCDで山中千尋(ジャズ・ピアニスト)を聴くことにします。
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2012年04月25日

アナログ・レコード鑑賞会42

白馬も春めいてきたせいか室温も上昇傾向のためレコード・プレーヤーやカートリッジの負担が大分少なくなってきています。特にベルト・ドライブ・プレーヤーの準備運動時間が短くなったのは助かります。今回はアンドレ・プレビンを聴きましたがトーレンス・プレステージのベルト落ちもなく心安らかにレコードを掛けられました。カートリッジはSPUマイスターを使用しましたがこれも機嫌よくビビリもなく鳴ってくれました。レコード鑑賞には良い季節になりました。
ジャズピアニストであり映画音楽の編曲者でもありクラシック音楽の指揮者としても評判の高い演奏者ですが、また結婚歴の多いプレイボーイでもあります。
最初は、MY FAIR LADY から「教会に間に合うように行ってくれ、一晩中踊れたら」を聴きました。
このアルバムはシェリー・マンがリーダーなのですが、シェリー・マンとアンドレ・ブレビンの代表作だと思います。1956年に初演されたミュージカル「マイ・フェアー・レディ」を同年にジャズにしたアルバムはベスト・セラーになり2年間ヒット・チャートの上位にいたほどでした。曲の良さもさることながらプレピンの解りやすい表現とマンのブラシ・ワークの巧みさが人気を評したのでしょうか。
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続いては、同じMY FAIR LADY から「一晩中踊れたら」を聴きました。このアルバムではミュージカルが64年に映画化されたときにアンドレ・プレビンが音楽監督を担当してアカデミー音楽監督賞を獲得しました。
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次は、WEST SIDE STORY から「マリア」を聴きました。ミュージカル「ウェスト・サイド物語」をジャズにしていますがリーダーがプレピンになっているのとベース奏者はマイ・フェア・レディのリロイ・ビネガーからレッド・ミッチェルに変わっています。プレピンのバラード名演奏です。
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4枚目は、NOBODY ELSE BUT ME から「NOBODY ELSE BUT ME 」を聴きました。1955年録音の歌姫ベティー・ベネットのアレンジャー兼ピアニストとして演奏していますが結婚もしています。
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5枚目は、A TOUCH OF ELEGANCE から「PRELUDE TO A KISS、SOPHISTICATED LADY」を聴きました。アンドレ・プレビンのピアノとオーケストラによるデューク・エリントン名曲集ですがエリントンの曲に上品さが加わり一味違った演奏になっています。
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6枚目は、DOUBLE PLAY から「TAKE ME OUT THE BALL GAME」を聴きました。アンドレ・プレビンとラス・フリーマンのダブル・ピアノとシェリー・マンのドラムによる小気味よい演奏になっています。一度に2曲を聴いたような不思議な感覚になりました。
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7枚目は、MACK THE KNIFE から「MACK THE KNIFE (Moritat)」を聴きました。J.J.JOHNSONのトロンボーンとの演奏ですが、ここでのプレピンのピアノはハンプトン・ホーズを思わせるスィンギーな好演になっています。
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最後は、DUET から「CLOSE YOUR EYES」を聴きました。右からドリス・ディが歌いだし、しばらくしてプレピンのピアノがやさしくサポートします。はっきりとしたステレオ録音ですが雰囲気は最高です。若かったころにはアンドレ・プレビンのピアノ演奏が女々しく思えて好きではありませんでしたが、この歌心あるアルバムを聴いて改心しました。
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5月の予定は連休後になります。
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2012年04月12日

アナログ・レコード鑑賞会40

記念(何の祈念かは考えていないませんが)の40回目は、LEE MORGAN になりました。たった一度ですが本人のトランペットを聞いたことがありますが、驚異的な音の浸透度が今でも耳から放れません。これがクリフォー・ブラウンだったらと思うと無い物ねだりでしょうが残念至極です。だからといってリー・モーガンのトランペットの素晴らしさは微動だにすることはありません。クリフォード・ブラウンのトランペットがあまりにも素晴らしい音色なのでリー・モーガンの音色が淡白に聴こえてしまうのでしょう。初めから比較論になってしまいましたが、リー・モーガンはクリフォード・ブラウンの数ある後継者候補のなかでも抜きんでていました。それだけ期待も高かったのでしたが十分期待に応えた優れた演奏を数多く残してします。私的にはジャズ・メッセンジャーズのモーガンが好きなのですが、今回は、ブルー・ノート・レコードだけになってしまい、加えて初期のアルバムだけで聴き終わってしまいました。この続きは後ほど、になりました。ブルー・ノート初期の天才モーガンを聴くためにシュアータイプVを使用しました。
最初は、LEE MORGAN INDEED から「ROCCUS、THE LADY」を聴きました。リー・モーガン、1956年の18才の初リーダーアルバムですが、大胆なフレーズとバラード演奏での説得力はただものではないことを聴かせてくれました。
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続いては、LEE MORGAN SEXTET から「WHISPER NOT、SLIGHTLY HEP」を聴きました。ブルー・ノート2作目では朋友ベニー・ゴルソンの全面的な協力を得て、優雅なハーモニーの中にハード・バップの演奏が輝いていました。
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次は、LEE MORGAN Volume3 から「I REMEMBER CLIFFORD」を聴きました。モーガンの最高傑作として認められているところですが、作・編曲のペニー・ゴルソンが演奏者として登場しています。
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4番目は、CANDY から「CANDY」を聴きました。聴きはじめのころはキャンディーのように甘い演奏だと思っていましたがモーガンの洗練された演奏が光ります。このアルバムを最高傑作と推す人も少なくないのですが、ソニー・クラーク・トリオをバックに20才のモーガンの溌剌演奏です。
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最後は、CITY LIGHTS から「YOU`RE MINE YOU」を聴きました。初期のモーガンのアルバムの中で一番のお気に入りです。ペニー・ゴルソンの編曲が冴えていてモーガンのトランペットがマンハッタンの夜景を連想させてくれます。
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続きは何時になるかは不明ですが、スランプを乗り越えたモーガンを聴きたいと思います。

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2012年03月30日

アナログ・レコード鑑賞会38

三寒四温から春間近を想像したいところですが、白馬では四寒三温位になってきました。温といっても朝方の外気温が0℃を上回ってきたとのことで未だ寒いのでストーブのお世話にはなります。
今回はアルトサックス奏者のジョニー・ホッジスを聴きました。1930年代にベニー・カーター、ウィリー・スミスとともに3大スィング・アルト奏者として人気を博し、デューク・エリントン楽団を中心に生涯第一線で演奏し続けてきました。チャーリー・パーカーが登場したときでさえも一目置かれる存在であり、1アルト奏者として別格の扱いをされたほどの誰もが認める実力の持ち主でした。ホッジスの演奏の特徴は作為的なところがありますが、メロウでリリカルな印象がことのほか強くバラード演奏に魅入られるファンが多いのも事実です。デューク・エリントン楽団での一サイドメンとしてのキャリアが長かったのですが、エリントン楽団にとってもジャズ界にとっても至宝的存在でありました。その長いキャリアの中で1951年から55年までの間エリントン楽団を離れてノーマン・グランツのクレフと契約しプレイヤー兼リーダーとして自己の楽団での演奏を行った時期がありましたが、この演奏を中心に聴くことにしました。この時期の演奏の特色はブルース・フィーリングがホッジスのアルトに乗っていて、私自身このアルト演奏でジャズの世界に引き込まれてしまいました。
この演奏に相応しいカートリッジはGEのモノラル・カートリッジでしょう。SME3012Gアーム、トーレンス・プレステージのプレイヤーで再生しました。
最初は、COLLATES から「BLUE FANTASIA、GLOBETROTTER、SIDEWAYS」を聴きました。ホッジスが独立する直前と直後の最初の録音になっています。ホッジスのオリジナル曲が中心でエリントン楽団での演奏に比べ個性あるソロが聴かれます。
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続いては、SWING WITH JOHNNY HOHGES から「WHAM、HODGEPODGE」を聴きました。この演奏ではスィング・アルト奏者の面目躍如と言えるソロ演奏が堪能できました。
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次は、MEMORIES OF ELINGTON から「IN A MELLOW TONE、SOLITUDE」を聴きました。エリントニアンの演奏になっているので必然ですがエリントン楽団での演奏に似てしまいます。ホッジスのアルトはエリントン色にリズム&ブルースを加味し独自性を聴かせてくれました。
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4枚目は、MORE OF JOHNNY HODGES から「MADAM BUTTERFRY」を聴きました。このアルバムでもエリントニアンの演奏ですが、珍しい曲の蝶々夫人でさえもホッジス節は健在でした。
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5枚目は、DANCE BASH から「PERDIDO、MOOD INDIGO」を聴きました。洗練された聴きごたえのある演奏になっていますが、エリントンの影響はしっかりありました。
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最後は、IN A TENDER MOOD から「TENDERLY」を聴きました。ホッジスの本領発揮と言えるメロウ満開な演奏ですが魅入られてしまいました。
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次回から4月の新年度に入りますが、予定は後日発表します。



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2012年03月15日

アナログ・レコード鑑賞会36

昨日の明け方は久しぶりに冷え込み寒暖計では氷点下16℃を指していました。木々の枝々に綺麗に霧氷の花が咲いていました。北アルプスの山々は短い間ですが赤く染まり冬の絶景に見とれてしまいます。
今回は、セット・アルバム「Mercury 40th Anniversary V.S.O.P. ALBUM 」、4枚セットのアルバムを聴きました。このアルバムは、レナード・ファザーの解説によると、「マーキュリーレコードとその関連レーベルがかなりの期間活発にジャズの録音を行っていたが、活発すぎて作られたもの会社の上層部に届かなかったことやプロデューサーの人員交替によって忘れ去られてしまいカタログへの収録に至らなかった今となっては大変貴重な演奏が多々あった。この22組のアーティストによる47曲は、児山紀芳氏が2年間の発掘作業をニュージャージー州ポリグラムのテープ保管庫で行った世界初登場の貴重未発表の演奏ばかりである。」とのことです。全47曲は3時間半におよび時間的に無理ですので、22組から1曲づつ聴くことにしました。この音源に相応しいカートリッジはシュアーのタイプVにお願いしました。
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1組目は、エロル・ガーナの1945年12月録音から「ALL THE THING YOU ARE」を聴きました。
1945年に誕生した新興レーベルのマーキュリーの第1号契約ミュージシャンがエロル・ガーナでした。このオール・ザ・シングス・ユー・アーはガーナがマーキュリーに録音した第1回目のセッションの第1曲目に弾いたものとのことです。この時すでにガーナの持ち味であるロマンチックでメロディアスなバラード演奏が聴けました。
2曲目は、ジーン・アモンズ楽団の1947年12月録音から「JAY JAY」を聴きました。
1947年にマーキュリーは、父アルバート・アモンズに引き続き息子のジーン・アモンズと契約して、第1回目のセッションからレッド・トップの大ヒットを生みました。同じ年のセッションのジェイ・ジェイはアイ・ガット・リズムのコード進行によるバップの良い演奏ですが何故かお蔵入りになってしまいました。
3曲目は、ジェイ・マクシャン楽団の1951年10月録音から「TOU DIDNT` TELL ME」を聴きました。
当時のジェイ・マクシャン楽団にはテナーの巨人ベン・ウェブスターが参加していました。この時期のペンの録音は少ないので大変貴重です。
4曲目は、アーネット・コブ楽団の1953年6月の録音から「OPERATION」を聴きました。
アーネット・コブによるスモール・コンボは、当時の黒人大衆の間で大変な人気がありましたが、何故か未発表になっていました。アーネット・コブの急速調のテナー演奏が素晴らしいです。
5曲目は、クラーク・テリー楽団の1954年2月の録音から「MONEY IN THE BANK」を聴きました。
この曲はクラーク・テリーの初リーダーセッションからのもので、これまでテリー自身もメンバーも忘れていたため、その存在自体が知られていなかったものです。確かではないとのことですが、クインシー・ジョーンズの編曲でドラムはアート・ブレイキーでクラーク・テリーのトランペットが瑞々しく奏でます。
6曲目は、ダイナ・ワシントンとオール・スターズの1954年6月の録音から「BLUE SKIES」を聴きました。
ダイナ・ワシントンの名唱盤「After Hours with Miss"D"」に収められている曲を短縮した「BLUE SKIES」のコンプリート・バージョンになっています。名唱中の名唱と言えます。
7曲目は、ポール・クニシェット・オールスターズの1954年11月の論音から「PLUSH LIFE」を聴きました。
ポール・クニシェットは1950年代の初め、カウント・ベイシー楽団に加入して花形スターとなりました。この演奏ではポールの全盛期の演奏が聴けました。
8曲目は、ジュニア・マンス・トリオの1954年3月の録音から「HOT SPRINGS」を聴きました。
ジュニア・マンスの初リーダーでバド・パウエルへの傾倒が聴きとれます。スィング感や力強いタッチはこの頃からのものと再確認できました。
9曲目は、ポール・ブレイ・トリオの1954年8月論音から「WILLOW WEEP FOR ME」を聴きました。
あのポール・ブレイとは似ても似つかぬ正統派のジャズ・ピアニストなっています。
10曲目は、ヘレン・メリルの1954年2月録音から「GLAD TO BE UNHAPPY」を聴きました。
この曲はヘレン・メリルのマーキュリーへの第1回の吹き込みからの未発表となっていたもので、デビュー・セッションから弦入りのオーケストラ演奏になっています。若々しい魅力的なメリルが聴けました。
11曲目は、クリフォード・ブラウン・オールスターズの1954年8月の録音から「BLUES(CORONADO)」を聴きました。
この発掘作業で多数のクリフォード・ブラウンの未発表が発見されたそうです。全てが貴重ですが、この曲は中でも秀逸した演奏になっています。
12曲目は、ジョン・ウィリアムズ・トリオの1955年6月の録音から「MANTECA」を聴きました。
この曲はジョン・ウィリアムズの3度目のセッションからの未発表別テイクです。独特のピアノ・スタイルでリズミックな演奏になっています。
13曲目は、ハーブ・ゲラー・クァルテットの1955年4月録音から「CHEROKEE」を聴きました。
ウェスト・コースト派の面目躍如のハーブ・ゲラーの名演が聴けました。夫人の夭折のピアニスト、ロレインの演奏も貴重です。
14曲目は、メイナード・ファーガソン楽団の1955年10月の録音から「YHE ROAMIN` SHOWMAN」を聴きました。
この頃のメイナード・ファーガソンはとても趣味の良い演奏をしていてごく控えめに絶妙に中音域を使用しています。未発表の別テイクになっています。
15曲目は、ジミー・クリーブランド・オールスターズの1955年8月の録音から「OUR LOVE IS HERE TO STAY」を聴きました。
ジミー・クリーブランドは温かい音色トロンボーン奏者ですが演奏自体が少ないのでとても貴重な演奏です。
16曲目は、キャノンボール・アダレイ五重奏団の1956年7月の録音から「YESTERDAY」を聴きました。
キャノンボール・アダレイの第1期レギュラー・グループによる初期の作品で未発表の演奏になっています。キャノンボールのソロ演奏が聴きものです。
17曲目は、クインシー・ジョーンズ楽団の1959年5月の録音から「MOANIN`」を聴きました。
当時のビック・ヒットに趣味の良い編曲をしています。クラーク・テリーのトランペットとハリー・エディソンのミュート・トランペットが良い味を出しています。
18曲目は、ローランド・カーク・クァルテットの1962年4月の録音から「BLUES FOR ALICE」を聴きました。
ローランド・カークのテナー演奏がとても良いです。途中マルチ・ホーンの演奏になりますがこのサックス・アンサンブルは唯一無二のもので、未発表の別テイクです。
19曲目は、ビリー・テイラー・クァルテットの1962年4月の録音から「AT LA CARROUSEL」を聴きました。
ビリー・テイラーが素晴らしいピアニストであることが認識できる演奏になっています。共演者のジム・ホールとボブ・クランショウの好演も聴きものになっています。
20曲目は、アート・ファーマー=ベニー・ゴルソン・ジャズテットの1962年3月の録音から「TONK」を聴きました。
60年代始めに話題になったジャズテットですが、当時のジャズ界では受け入れられませんでした。このため、ファーマーは欧州に渡り、ゴルソンは演奏活動を断念して作曲に専念することになりました。ジャズテットの終盤近い最後期の未発表別テイク演奏です。
21曲目は、ボブ・ジェームス・トリオの1962年8月の録音から「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」を聴きました。
ボブ・ジェームスのファースト・アルバムセッションからの未発表きょくですが、ビル・エバンス風のストレートなピアノ演奏が聴けました。
22曲目は、ディジー・ガレスピー・クィンテットの1965年3月の録音から「A NIGHT IN TUNISIA」を聴きました。
第10回チャーリー・パーカー・メモリアル・コンサートでの圧倒的な演奏です。
マーキュリーの保存庫から陽の目を見たこれらの演奏はどれも素晴らしい演奏内容になっています。これは元スィング・ジャーナル編集長の情熱・努力の賜物です。
最後に、このアルバムの発表記念レコードとしてクリフォード・ブラウン=マックス・ローチ五重奏団による世界初公開のEP盤「MILDAMA テイク2」を聴いて終了しました。
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2012年03月02日

アナログ・レコード鑑賞会34

今日の白馬は冷たい雨降りになっています。昨日は外気温が8℃まであがり温かく感じ春の予感かとも思いましたが寒さがもどってしまいました。八方尾根スキー場では昨日と今日、恒例のリーゼンスラローム大会が開催されています。気象条件の極端な変化に参加者の戸惑いが目に映るようです。
今回の鑑賞会はピアニストのキース・ジャレットを聴きました。ソロ・ピアノ演奏で話題沸騰しましたが、スタンダード・トリオの演奏では話題騒然となりました。どちらの演奏でも先駆的・革新的でありながらメロディーの美しさは比類がないように思います。私的な思い出なのですが、1974年の来日コンサート・ツアーの東京公演に行きました。プログラムでは19時の開演になっていましたがなかなか始まりません。少ししてキース・ジャレットと司会者から他のメンバー(ポール・モチアン、チャーリー・ヘイデン、デューイ・レッドマン)が東京への車での移動中渋滞にまきこまれていて到着していないことの説明とお詫びがありました。ここでキース・ジャレットからメンバーが到着するまでの間はソロ・ピアノの演奏をするとの表明がありました。会場内は一瞬どよめき、直ぐに大喝采に変わりました。前年にリリースされた「ソロ・コンサート」の再現かと狂喜乱舞しました。実際の演奏はレコードで聴いた「ソロ・コンサート」をも凌駕する内容で鳥肌が立ちっぱなしになったほどです。演奏時間も半端ではなくてソロ演奏は10時近くまで続きました。そうしているうちにメンバーが現れると自然にカルテットの演奏に突入しました。最初は疲れからか精彩のない演奏でしたが、熱を帯びてくるとトドマルところをしらないフリー・ジャズのような凄い演奏になりました。結局、カルテットの演奏も12時過ぎまで2時間たっぷり堪能させてもらいました。そんなんですから山手線の終電車に飛び乗って帰りました。横道に逸れてながくなりましたが軌道修正します。
アルバムはECM録音が多いので切れと若干の透明感を再生できるようにカートリッジはシュアーのタイプVにオリジナルのスタイラスを装填してみました。
最初は、FACING YOU から「My Lady;My Child」を聴きました。1971年のヨーロッパ・ツアー中にミュンヘンの新興レーベルECMのオーナー、アイヒャーと出会い初のソロ・ピアノでのアルバムを作成しました。全曲キース・ジャレットの曲でスタジオ録音になっています。自身のソロ・ピアノ演奏の原点ともいえるアルバムです。
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続いては、RUTA AND DAITYA から「RUTA+DAITYA」を聞きました。このアルバムはフェイシング・ユーと同時期にジャック・ディジョネットのパーカッションとのデュオ演奏ですが、キース・ジャレットはアコースティックピアノのほかエレクトリック・ピアノ、オルガン、フルートを演奏しています。キース・ジャレットの音楽は素朴なフォークやカントリー、ゴスペルなどアメリカのトラディショナルな音楽が土台にあるように思います。ここに時々ロックのリズム入ってきたりしますが伝統的な民謡に接した時のように安らぎや懐かしさが感じられます。ここでのフルート演奏はまるでフォルクローレの演奏を聴いているようです。
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次は、話題沸騰の SOLO-CONCERTS から「BREMEN,July12,1973 Part1」を聴きました。このアルバムでキース・ジャレットの即興演奏が音楽界に衝撃を与えました。淀みなく湧き出る演奏に言葉を失います。
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4枚目は、FORT YAWUH から「MISFITS」を聴きました。1973年のヴィレッジ・バンガードでのライブ・アルバムですがキース・ジャレットがインパレス・レコードと契約し発表した第1作目になります。チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン、デューイ・レッドマン、ダニー・ジョンソンによるエキサイティングな演奏になっています。因みにデューイ・レッドマンはジョシュア・レッドマンのお父さんですが息子に負けずエキサイティングです。
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5枚目は、DEATH AND THE FLOWER から「DEATH AND THE FLOWER 」を聴きました。このアルバムは1974年のインパルス3作目のアルバムですが、発表されたとたん賛否両論が渦巻きました。生と死の幻想は芳醇な幻想的な世界をドラマチックかつスリリングに描きだしています。
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6枚目は、LUMINESSENCE から「LUMINESSENCE」を聴きました。このアルバムも話題に事欠くことはありませんでした。1974年のアルバムですがキース・ジャレット作・編曲によるクラシカルな音楽演奏になっています。ズードフンク・シンフォニック・オーケストラのストリングス・セクションとサックス奏者ヤン・ガルバレクが合奏し、ムラデン・グラシャが指揮をしました。キース・ジャレットのピアニストとしての天分の才能には驚かなかった人々もこのアルバムには当惑と驚愕と称賛が入り混じった意思表示をせざるを得なかったようです。
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7枚目は、THE Köln CONCERT から「Köln January24,1975 Part1」を聴きました。ソロ・コンサートに続く1975年のケルン・オペラハウスでのアルバムです。印象的な透明感の響きと相まってジャズのアルバムとしては異例の大ヒットになりました。伝え聞くところによると、当初予定していたピアノとは違うピアノが設置されていたのでこのような響きの音になったとのことですが、弘法は筆を選ばないのは本当のようです。
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8枚目は少し時間を飛ばして、STANDARDS,Vol1から「I Never Entered My Mind」を聴きました。1983年に結成されたゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットとのスタンダード・トリオの第1作のアルバムです。キース・ジャレットがスタンダードを演奏することが話題になりましたが、どの演奏でもこれまで聞いたことがない、オーソドックなピアノ・トリオとは思えないほど素晴らしいので騒然となりました。
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9枚目は、STANDARDS LIVE から「Stella By Starlight」を聴きました。1985年のライブ演奏アルバムですが、ハーモニーの緻密さが増して原メロディーをストレートに弾くキース・ジャレットのピアノは無類の美しさです。一部の間にはキース・ジャレットの「うめき声」を嫌う方々がいますが、人間の耳は聴きたくない音を削除できる能力を持ち合わせているのでお試しください。
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10枚目は、STILL LIVE から「MY FUNNY VALENTINE」を聴きました。1986年のワールド・ツアーのミュンヘンでのライブ・アルバムです。全ての曲が究極と言える程完成度が高く感じられます。マイ・ファニー・バレンタインでの前奏から主題に入った時の素晴らしさは特筆ものです。
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最後は、TRIBUTE から「LOVER MAN」を聴きました。1989年の思い出深いケルンでのライブアルバムで15年前のソロ・コンサートから長い年月を経てのトリオ演奏です。ラバー・マンはリー・コニッツに捧げられています。
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キース・ジャレットはこの後、1996年に慢性疲労症になり療養生活をおくりましたが、約二年後に復活してくれましたので嬉しくなりました。ピアノの音が優しくなったように聴こえます。
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2012年02月15日

アナログ・レコード鑑賞会32

今日の白馬は雪交じりの雨と強風が吹き荒れているのでスキーはお休みにしました。八方尾根に雲がかかっていると視界が全く利かなくなることがあり、前後・左右・上下が判らなくなるのでスキーで滑ることさえ難儀になります。
今回は、チャーリー・パーカーと前後してジャズ・シーンに登場したキャノンボール・アダレイを聴きました。温かい音色と流れるように奏でる演奏で多くのジャズ・ファンを魅了しました。音の入り口にはシュアーの15タイプVにしました。アダレイのアルトが気持ちよく響きました。
最初は、JULIAN"CANNONBALL"ADDERLEY から「Rose Room、You`Be So Nice To Come Home To」を聴きました。キャノンボール・アダレイのデビュー直後の1955年の3セッションを収録したアルバムです。パーカーの再来と言われた演奏が小気味よくスィングします。
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続いて2枚目は、CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO から「Limehouse Blues、Stars Fell On Alabama」を聴きました。このアルバムはジャズ史上でも「大当たりの年」と言われている1959年、マイルス・セクステットのマイルス抜きのサイドメン5人の演奏になっています。
ライムハウス・ブルースでのアダレイとコルトレーンの伸び伸びとした演奏も素晴らしいですが、アラバマに星落ちてのアダレイの演奏は心に沁み入ります。
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次の3枚目は、THEN DIRTY BLUES から「Work Song、Dat Dere」を聴きました。1960年録音のキャノンボール・アダレイの代表作の一枚だと思います。おなじみのワーク・ソングとダット・ディアなどヒット・アルバムになっていて、ボビー・ティモンズのピアノに乗ってファンキー・ジャズが快進撃しています。このアルバムの録音中にボビー・ティモンズがアート・ブレイキーに引き抜かれてしまったそうです。
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4枚目は、CANNONBALL`S BOSSA NOVA から「Clouds、Corcovado」を聴きました。若き日のセルジオ・メンデス率いるボサ・リオ・セクステットとの共演で1962年の録音です。ファンキーとは趣の異なる穏やかなボサノバですが、ウェスト・コーストジャズの影響を受けているためか違和感は全くないばかりかアダレイのサックスがメンデスのサンバのピアノに乗って絶好調です。私個人的にはゲッツのサックスよりこちらの方が好みです。
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5枚目は、CANNONBALL ADDERLEY QUINTET MERCY,MERCY,MERCY! LIVE AT "THE CLUB" から「Introduction、Fun、Games、MERCY,MERCY,MERCY」のA面を聞きました。アダレイの観客とのやりとりからサービス精神の旺盛さが聴きとれます。この会場に行きたいとは叶わぬ願いなのですがレコードでも満更でもないなと思いました。
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最後の6枚目は、CANNONBALL ADDERLEY`S FIDDLER ON THE ROOF から「FIDDLER ON THE ROOF 」を聴きました。このアルバムはブロードウェー・ミュージカルからの選曲の1964年の録音になっていますが、チャールス・ロイドが参加していて「屋根の上のバイオリン弾き」が華やかなな好演奏が繰り広げられました。
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次回は、とっておきの山口百恵ちゃんです。なにをセレクトするか悩みが深いです。
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2012年02月01日

アナログ・レコード鑑賞会30

今日の白馬は予報通りの大雪になっています。午前中に玄関や駐車場を除雪・雪かきをしましたが直ぐに積ってしまいますので適当に諦めます。
30回目の今回はスウィング・ジャズの黄金時代を築いた一人、ベニー・グットマンを聴きました。スイング・ブームを作ったのは主に白人のビックバンドですが、アメリカでの大恐慌の最中に軽快で判りやすく踊りやすい音楽性が人々の落ち込んだ気持ちを元気づけたのでしょう。
映画「ベニー・グットマン物語」に描かれたように、1935年8月21日、これまでぱっとしなかった ペニー・グットマン楽団の大陸横断ツアーの最後のステージ、パロマー・ボールルームでのコンサートでの演奏に大熱狂が起きました。この真夏の一夜がスウィング・ジャズの黄金時代の幕開けとなりました。また、ベニー・グットマンは同じころにミルドレッド・ベイリーからテディー・ウィルソンを紹介され、ジーン・クルーパーを加えたトリオでの演奏をスタートさせてビック・バンドとの二本立てでの演奏活動開始しています。さらに、ライオネル・ハンプトンを加えたカルテットを発足させています。ビック・バンドの全盛期にこのようなスモール・コンボでのジャズの可能性を追求した先見性や白人と黒人の混合バンドの先駆的存在でもありました。人種差別を打ち破るとともに黒人演奏者の持つ素晴らしいリズムとスウィング感を自己のコンボに持ち込むことに成功しました。ズート・シムズの演奏に嫉妬してソロ・パートを外したことなどでペリー・バットマンと揶揄されたりしていますが演奏はとてもグットです。
音の入り口にはモノラル用にGEを、ステレオ用にはSPUマイスターを使用して活気ある演奏を楽しみました。
最初は、"HELLO JAPAN 1937" から「DINAH、GOODBYE」を聴きました。「日本人が初めて聞いたジャズ。幻の対日放送。50年ぶりの発掘。」と題された1986年に製作されたアルバムです。ダイナの演奏ではいきなり変な日本語での紹介がありますますが、BG、ウィルソン、クルーパー、ハンプトンのカルテット演奏ですが特にハンプトンのバイブ演奏には感動しました。おなじみのクロージング・テーマのグットバイですが、日本との時差に言及して「お休みなさい。」から「さようなら。」にきりかえています。この曲の原題は「ブルー・セレナーデ」でした。
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2枚目は、THE NEW BENNY GOODMAN SEXTET から「Between the Devil and the Deep Blue Sea、East of the Sun、Undecided」を聴きました。BG、テリー・ギブス、テデイー・ウィルソン、マンデル・ロウ、シド・ウェイス、テリー・スナイダーのセクステットでの1952年の9〜10月の録音ですが、1940年代中頃からチャーリー・パーカー、ディジィー・ガレスピーのビ・バップが、1950年頃からはスタン・ゲッツなどのクール・ジャズに始まりウェスト・コーストでのジャズが花開いた時期になりモダン・ジャズの黄金時代に入ります。ここでの新しいセクステットでの演奏はよりスマートな洗練されていて聞きごたえ充分でした。
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3枚目は、BENNY IN BRUSSELS から「LET`S DANCE、MEMORIES OF YOU、GERSHWIN MEDLEY;THE MAN I LOVE、OH,LADY BE GOOD、SOMEBODY LOVES ME、I GOT RHYTHM、とST, LOUIS BLUES」を聴きました。1958年、米国の音楽文化使節の肩書でブラッセルの万国博覧会への出演したときのライブ・アルバムです。ここでスウィング・ジャズの素晴らしさを各国に知らしめました。
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4枚目は、BENNY GOODMAN & HIS ORCHESTRA London Date Nov`69 27 28 から「THIS GUY`S IN LOVE WITH YOU、YESTERDAY、EASY TO REMEMBER、LIZA」を聴きました。1969年のロンドンでの録音ですが、この頃ベニー・グットマンは長期欧州ツアーを行いました。先ず、イギリスに渡り在住の一流ジャズ・プレーヤーを集めてオーケストラを組織しました。このオーケストラで素晴らしい演奏を展開してヨーロッパ各地で大きな評判になりました。ここでのアルバムは。ウォーリー・スコットとピーター・ナイトのアレンジが新鮮に響き素晴らしい演奏になっています。
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最後の5枚目は、BENNY GOODMAN TODAY recorded live in STOCKHOLM から「DON`T BE THAT WAY、A STRING OF PEARLS、ONE O`CLOCK JUMP、SING,SING,SING、GOODBYE」を聴きました。イギリスからスタートした演奏ツアーでの1970年2月20日の夜、スェーデン・ストックホルムでのライブ・アルバムです。その手はないよではグットマンのソロがメロディアスにスィングしています。真珠の首飾りはグレン・ミラー楽団の演奏が有名ですが、同じころにグットマンの演奏も評判になりました。心地よい軽快なスウィング感が素晴らしいです。ワン・オクロック・ジャンプはカウント・ベイシーのおなじみの曲ですが迫力ある演奏です。シング・シング・シングでは満場を喝采させています。最後のグット・バイはお別れのテーマ曲、グットマンの哀愁のソロ演奏を聴きながら鑑賞会も幕を閉じました。
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次回は、モーツァルトを予定しています。お楽しみに。
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2012年01月18日

アナログ・レコード鑑賞会28

年末・年始に暫くお休みしていたアナログ・レコード鑑賞会ですが、新年初はリバーサイド・レコードから再開しました。リバーサイドは、ブルー・ノート、プレステージに続くモダン・ジャズのレーベルです。プロデューサーのオリン・キープニュースが友人のビル・グロウワーを社長として創設しました。1952年にレコードのプレスを始めましたが、リバーサイドの特徴としてジャズ・レコードのLP化が進んだこの時期にいち早く12インチに踏み込んだことでしょうか。第1作目のセロニアス・モンクのデューク・エリントン作品集から新人を多く起用しながらキープニュースのリバーサイドのジャズが花開いていきました。
今回は、冷え切った地下のデットな部屋を少しばかり暖めてトーレンス124のプレーヤーとSMEimpのアームにシュアー15タイプVでジャズらしく聴くことにしました。4Wayマルチ駆動のJBLM9500とGEMのスーパーツィーター、サブ・ウーファーの連携も上手くいっているように思いました。
最初は、JAZZ IN THE CLASSIC NEW ORLEANS TRADITION /GEORGE LEWIS から「St.Phillip Street Breakdown、Careless Love」を聴きました。リバーサイドの初期には、ニューオリンズやシカゴ・スタイルの古い原盤を再リリースを行っていたのでモダン・ジャズではないものも多くあります。このクラリネット奏者ジョージ・ルイスは、ニューオリンズ・ジャズの代表的な存在で1950年代初期の演奏です。
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続いては、切手のモンクこと、THE UNIQUE/THELONIOUS MONK から「Memorise of You、Honeysuckle Rose、Tea for Two」を聴きました。メモリー・オブ・ユーのみモンクのソロピアノのですが、セロニアス・モンク・トリオのスタンダード・ナンバー集の演奏になっています。モンクのピアノがタイトル通り一味も二味もユニークになっています。
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次は、THIS IS NEW/KENNY DREW から「This is new、Carol」を聴きました。ケニー・ドリューの小気味よいピアノが聴ける好作品です。ドナルド・バードとハンク・モブレーの参加がハード・バップ・ジャズになっています。
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続いて、IT COULD HAPPEN TO YOU/CHET BAKER から「I`m Old Fashioned、Old Devil Moon」を聴きました。チェット・ベイカーのリバーサイドの最初の録音でロマンチックなスタンダード・ナンバー集になっています。リリカルなトランペットと中性的と言われるボーカルを聴かせてくれました。
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次は、BLUE`S MOODS/BLUE MITCHELL から「I`ll Close My Eyes、Sir John」を聴きました。ブルー・ミッチェルのワン・ホーン・カルテットによる演奏ですが、クリフォード・ブラウンのように歌心が溢れています。ピアノのウィントン・ケリーも素晴らしい演奏をしています。
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続いて、AFRICAN WALTZ/CANNONBALL ADDERLEY AND HIS ORCHESTRA から「Something Different、African waltz」を聴きました。豪華な顔ぶれのダイナミックなオーケストラ・サウンドをバックにキャノン・ボールのアルト・サックスが良く歌っています。
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最後は、BOSSA NOVA PELOS PASSAROS/CHARLIE BYRD から「Un Abraco Do Bonfa、Desafinado」を聴きました。バードの洗練されたスマートな名曲を集めたボサ・ノバ・アルバムになっています。
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次回は、サイモンとガーファンクルです。お楽しみにお待ちください。
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2011年12月14日

アナログ・レコード鑑賞会26

今回はブルー・ノート・レコードと同様にニューヨークを拠点に活動し、50年代ジャズファンにとって魅力的なレコードを数多く発表したプレスティッジ・レコードを聴きました。ブルー・ノートに遅れること10年、前年にLP盤が登場し、続いて45回転盤のEP盤が登場するなどレコード産業の転換期であった1949年に発足しました。このため、SP・LP・EPのトリプル・プレイをリリースすることになりました。ブルー・ノートと似ているところは、ボブ・ワインストックという一ジャズ・ファンがつくりあげたことでしょうか。新しいジャズを毎日聴くうちにモダン・ジャズを自ら製作することを決意したとのことです。プレスティッジが発足した40年代末はウェスト・コーストからイースト・コーストへジャズが回帰しようとしていた時期と一致します。このため、当初は白人のジャズ録音が多くありましたが、この後は50年代のメインストリーム・ジャズを記録し続けました。ジャズの美味しいところが沢山詰まっているプレスティッジ・レコードの再生には、やはり50年代のカートリッジが相応しいのでGEの046モノラルカートリッジにしました。それぞれの楽器などがより強く主張してくれたと思います。
最初は、MJQのConcordeから「SOFTLY AS IN A MORNING SUSRISE、CONCORDE」を聴きました。このアルバムは、当初から12インチのアルバムを念頭にしてレコーディングされたものですから1曲の演奏時間が長くなっています。ドラマーがケニー・クラークからコニー・ケイに変わって最初の録音のためか全体にのびやかな演奏になっています。親しみやすいメロディーの「朝日のようにさわやかに」はMJQの代表曲のひとつです。私事ですが、このジャケット写真を見たためにコンコルド広場に行ってしまいました。そうしたら、コンコルドではなくミルト・ジャクソンのバイブで朝日のようにが頭の中で鳴っていました。
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続いては、タッド・ダメロンのFONTAINEBLEAU から「FONTAINEBLEAU」を聴きました。ピアニスト兼作・編曲者のダメロンのスモール・コンボによるロマンチックな演奏になっています。
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次は、ジーン・アモンズのGENE AMMONS HI FIDELITY JAM SESSION から「HAPPY BLUES」を聴きました。このアルバムはアモンズのリーダー作になっていますが、プレスティッジ・オールスターズの演奏と言えるのではないでしょうか。ベテランのアモンズのテナーに新進の若手、ファーマー、マクリーンの演奏はプレスティッジらしいジャズになっています。また、デューク・ジョーダンのスインギーなピアノが聴けました。
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続いて、レッド・ガーランドのRED GARLAND`S PIANO から「IF I WERE BELL、BUT NOT FOR ME」を聴きました。このアルバムは「サボイでストンプ」を除きすべての曲は歌曲を演奏をしています。歌曲に対するガーランドはチャーミングです。マイルス・デイビスに気に入られたのはこのようなところなのでしょう。
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ここまでのアルバムはバン・ゲルダーがエンジニアでした。
次は、ギル・メレのPRIMITIVE MODERN から「DOMINICA」を聴きました。SF映画の音楽家としてのほうが有名ですが、演奏家としてのユニークでモダンな演奏が味わえます。
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続いて、リーダーなしの OLIO から「EMBRACEABLE YOU、HELLO FRISCO」を聴きました。テディ・チャールズ、マル・ウォルドロン、ダグ・ワトキンスといったプレスティッジのハウスミュージシャンとサド・ジョーンズ、エルビン・ジョーンズ兄弟、そしてフランク・ウェスの3人の参加といった異色なメンバーの組み合わせが数あるプレスティッジ・オールスターの演奏とは一味違ったユニークになっています。
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最後は、バーバラ・リーのBarbara Lea から「NOBODY ELSE BUT ME、I`VE GOT A POCKET FULL OF DREAMS」を聴きました。ボーカル・アルバムがとても少ないプレスティッジのなかでも最高なアルバムだと思います。軽いスインギーな演奏に乗って唄うバーバラ・リーの魅力が素晴らしく幸せになれました。ポケットが一杯になったので終わりにしました。
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次回はベートーベンを聴きましょう。運命が戸を叩きますかね。

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