2024年08月12日

マックミニ見参

ついに我慢の限界がきてマックミニを導入してしまった。
しかも新品のM2仕様なのだ。
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これまで富士通のパソコン一辺倒だったのだが、良い音の誘惑にはまったくもって無防備なことといったらありゃしない。
しかしながら初期設定など慣れないながらなんとか一時間程度で立ち上げにせいこうしたのは年の功といえよう。
キーボードとマウスも新調して、CDの読み取りもパイオニアを新調すると云った念の入りようだ。
最初にリンダロンシュタットの古いCDをミキサーを調整しながら再生したところ、ほぼ完ぺきな状態にまでもっていけた。
オリジナルのアナログレコードを音質で越えられるかが一つの指標だったが、勝るとも劣らないのではないかと思う。
他のジャズCDのコルトレーン、ロリンズ、マイルス、ペッパーの古いアルバムもほぼ同様であった。
これからケーブルなどで追い込めば、「CD侮ることなかれ」になることが確実だ。
試しにCDではなくマックミニ内の保存データの再生では、ほんの若干CDの再生より劣るような気がしたが大したことではない。
なによりも驚いたのは音がきつくなることは無く、柔らかさがあることでCDを見違えさせてしまったことだ。



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2024年08月01日

音の一新を図ってみた

8月の初日は清々しい幕開けになった。
デットな部屋も清々しくありたいものなのだが、道のりは険しく長いのはかわりない。
今年は思い切ってデットな部屋の機器類を一新して再構築を試みたりしている。
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スピーカーのM9500のマルチ駆動はそのままだが、このスピーカーの本来の姿はモニター用なので本来の使用方法にしようというわけだ。
これまでのコンシューマー的な音質も気に入っていたのだけれど、これからは本来の音に近づけることにしたのだ。
これは一部において名目ではあるものの大方は実質を目論んだものでもある。
先ずは大型のマッキントッシュのモノラルパワーアンプ501と1201の4台を泣く泣く手放すことにした。
頑丈そうな買取業者がいとも簡単にこの重量のあるアンプをニコニコしながら引き取っていった。
次にプリのコニサーとアキュフェーズの4wayチャンネルデバイダ、ゴールドムンドのフォノイコライザーなど、これも足取り軽く引き取っていった。
さらにアナログプレーヤーのEMTとトーレンス、CDプレーヤーのEMMもウハウハしながら持って行ってしまった。
すっぽりと空いた心の穴は隠しようもない。
この穴を埋めるべくとった行動は大胆にもスバルレヴォーグ2000ccターボ300馬力へと転化したものだ。
空虚かつデットな空間を埋めなくてはならないので、モニター用の軽くて小出力のドイツのパワーアンプを計6台新調し、プリアンプの代わりにミキサーを導入した。
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新しいアナログプレーヤーはどうしたことかやっぱりトーレンスになってしまった。
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これでやっと本来の音作りに入れるというものだ。
問題は以前の音が頭から抜けていないないのでモニター的な音に中々ならないので最初は苦戦し散々で後悔などをしたものだ。
しかしながら習うより慣れよと言う通り年寄りの功とでもいうのか善戦しなんとかなるものなのだ。
久しぶりのミキサーの使い方に魚竿しているうちに軌道修正できるたのは誠持って真剣さのせいだろう。
未だ満足な音には程遠いが目の覚める峻烈な音は近くにいることが解ったので後は時間の問題だろう。
一皮むけた音に邁進してまいります。

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2022年01月05日

J.Rモンテローズ

年末から年始にかけてのお客様が途切れて、今日と明日は少しばかりほっとできる。
朝の除雪も明日は必要なくなるようなので、大分気分が楽になってきた。
ここぞとばかり寸暇を使って今年になって初のマッキントッシュのアンプに火入れをして、JBLM9500を稼働したりした。
何を聴こうかと考えるまでもなく、自然と手に取ったのは、J.Rモンテローズ。
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CDの「ストレート・アヘッド」から始まるが、「コートにすみれを」はやっぱりよい。
このアルバムのトミー・フラナガンがとても良いので愛聴盤になっている。
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アナログは、「ザ・メッセージ」これが最高なのは言うまでもない。
我が家の家宝の一枚である。
デットな部屋のシステムのある部分のRCAケーブルを、新しいRCAケーブル(これでもかの複雑系)に交代した。
複雑が功を奏したか、緻密かつバランスが良くなったような気がする。
今年はこれでいくことにしよう。


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2021年01月07日

低域の再構築

本業は休業状態をよいことに、趣味の世界がどんどん躍進しているのは如何なものか。
とは、全然思っていない有様なので後悔なんぞもあり得ない。
こんなんだから、今まで躊躇していたことも一気に実行することにし、成果はすこぶる良い方向に向かって猛進している。
音楽ソフトに至っては、量子力学を応用した波動転写が、ソフト本来に備わっている音楽に関わる音質の描写に相応の効果が表出されるようになり、満足度が相当高くなってきた。
特にCDの音質向上は目を見張るものがあり、デジタルの本来の凄みが音楽の音として聴けるようになったのは僥倖というほかはない。これまでは、CDの音が音楽的な弱点として耳に付いていて、よい音質のアナログ・レコードに歯が立たなかった。
しかしながら、良いことばかりではないのはこの世の常であり、今度はオーディオ機器の音のバランスに問題が発生してきた。
これはとりもなおさず、機器の調整が未熟なためで、やり直しを迫られることになる。
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今回は、デットな部屋のJBLスピーカーの音質に異変が発生し、端的に言ってしまうと音が面白く無くなってしまったのだ。
原因は直ぐにぴんときて、46cmツインのスーパーウーハーにあることが、天の声からも寄せられた。
この46cmツインについては、音があやふやでM9500の35cmツインウーハーと上手く繋がらなかったので、スピーカーケーブルをウェスタン16AWG撚り線をあてがうだけで、きっちりと調整していないのだった。
これでは性能が発揮できないのは当たり前なので、今回はしっかり気合を入れてスピーカーケーブルをグレードアップした。
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まず、ウェスタン16AWGのプラス側スピーカーケーブル長の真ん中あたりに、ベルデンの16AWGエナメル単線(写真下)を15cm×10本を束ねて挿入した。これは左右のプラス側ケーブルとも同様にした。
次に、マイナス側には、ロシア製キュービックワイヤー3.5×5.0mm(写真上)長さ20cm一本を、スピーカーケーブル長の真ん中あたりに左右ケーブルそれぞれに挿入した。
この効果はてきめんで、いきなりでてきた音に腰を抜かすことになった。
期待値はたかかったものの、マイナス側にはキュービックワイヤーを一本だけとりあえず挿入したまでのことで、本来は二本挿入しようとしていたのだった。
音楽が踊り始めたので面白くなってきた。
ジャズが生き生き、私もイキイキ。
超高域バランスはイマイチ。
これは問題なく調整可能な領域だからウキウキしてしまう。
このまま一本で我慢できるかは神のみぞ知るところだ。
ソフトとオーディオ機器が仲良くなってきた。



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2020年01月14日

線種交代

年末年始の繁忙も、今日で一息と言ったところになり、地下室のM9500の4発のウーハーに手をつけることにした。
先ずは、マッキントッシュのパワーアンプからスピーカー端子までのケーブルのうち、+側をロシアの1.25mm裸単線・ペーパーカバー被膜から、同じロシアの0.57mm単線・エナメルと紫絹被膜に交代してもらった。
次に、スピーカーボックス内のウーハーへの端子までのケーブルを、これまでのウェスタン22AWG単線・錫メッキ絹被膜から、+側をロシアの0.57mmの紫絹被膜ケーブルに、−側を1.25mmのペーパー被膜線へと交代した。
このJBLの35cmウーハーは逆相なので、ユニットの端子に接続するときは、−線を+端子に、+線を−端子に接続した。
このウーハーへの接続は、複雑になっていて、パワーアンプまでのケーブル端子がXLRになっていて、チャンネルデバイダの+と−がそもそも反対になっているため、デバイダから逆相で送りだし、パワーアンプで正相になり、スピーカーに入る。その後スピーカーユニットの所で逆相に繋ぎ、万端となるものだ。
なんでこのような面倒なことになったかと言うと、ケーブルの+と−を線種を変えたことが最大の原因であるのは間違いない。
これで極上の音質になれば言うことはないのだが、世の中そんなに甘くは無いのだ。
しかしながら、やってみなければ解らない事だらけのオーディオの世界なのだから、とりあえずチャレンジはしてみる。
最初の一音が良いからと言って油断は禁物なのもこの世の常なのだ。
期待は膨らむ一方で、神頼みして、暫くエージングを待つことになる。
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2019年01月23日

サブシステムの入替

デットな部屋にあるサブ・システムは、大げさなマルチ4WAYシステムのように、それ相応の時間と心身の緊張が自ずと強いられるのとは違い、ちょっとした空き時間に音楽が聞けて、心身をリラックスさせるために設置してある。
ところが、最近になって、このサブ・システムで使用していたダイナコのスピーカーを、入たく気に行ってしまった近所のオーストラリア人に持っていかれてしまったのだ。
いままでは、管球アンプで鳴らしていたクォードのスピーカーで満足していたのだが、ダイナコのスピーカー音を聞いた時、気が付いてしまったらしい。
主に聞くのは、静かなピアノ・トリオなどのジャズやボーカルなのだが、聞こえていなかった音が響く時、聞く音楽の本質を変えてしまうほどであること認識できたのだろう。
気に行った人の所へ行ってしまうのは、オーディオの世界ではよくある話なので、致し方ないと諦めることにした。
そうは言っても、こちらとしても何とかしなくてはいけないので、秘蔵のスピーカーを引っ張り出してきた。
ダイナコA25より一回り小さい、70年代ドイツ・ブラウン社のL−630という3WAYのコンパクトなスピーカーだ。
このスピーカーが面倒なのは、以前ヨーロッパで広く普及していたDINケーブル仕様だということで、現在一般に使用されている端子では使用できないことになる。
丁度巧いことに、持ち合わせている同じ70年代のフリップスのプリメイン・アンプがDIN仕様なので、これもひっぱり出してきた。
こうなれば、アナログ・プレーヤーも70年代デュアル1219とし、カートリッジは、エラックSTS255で、きまりまくった。
フォノイコライザーだけは、お手製のマランツ7のカーブを拝借したもので、どうにかなったようだ。
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ちょっと聞きにしては、申し分ない音がするので、サブ・システムとして合格ラインにあると思う。
試聴に使用したのは、この二枚。
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南沙織のオムニバス・アルバム
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ズート・シムズ
いやー、ちょっとの時間と言いながら、聞きほれてしまったではないか。
ブラウン、侮りがたし。
posted by みのさん at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2019年01月15日

鮮度向上を

一月連休の繁忙が無事に終了し、心身共にヘロヘロな状態ではあるものの、やり残していた地下室のデットな部屋の主であるJBLM9500の鮮度向上を図ることにした。
何をやり残していたかと言うと、M9500専用のネットワーク、M9500Xによる音質の劣化だ。
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とりあえず、ウーハーについては、既にネットワークから切り離していて、この効果は実証済みになっている。
問題は、M9500Hバイラジアル・ホーンを最適にコントロールするためのホーン・イコライジング回路がこのネトワークに内蔵されていることである。
ドライバー組み込み済みのバイラジアル・ホーン・モジュールが、特殊なイコライジングであるため、ネットワークの介ざいが不可欠となっている。
以前に一部のメーカーからM9500Hバイラジアル・ホーンに合わせたホーン・イコライジングをもつチャンネル・デバイダが発売され、M9500Xネットワークを通すことなく直接入力できることもあったが、一般的な商品では無いため、入手することはできなかった。
必要悪とまでは言えないが、ネットワークによる音質の劣化は、避けられないのが現実となっている。
ここを何とかしようと日夜長年考え続けた挙句、今年はM9500Xを外すことに着手した。
バイ・ラジアル・ホーンの特殊なイコライジングに合わせるのではなく、ホーンの受け持つ帯域のカーブを強制的にフラットにして、結果としてイコライジングするという、発想の転換を試みたのだ。
ほぼデットな部屋であるので、部屋の特性は少し考慮すればよいので、ホーンの特性のみ集中すればよいのがせめてもの助けであった。
ほぼ5種類のフラット・カーブを使って、バイラジアル・ホーンの受け持つ帯域との相性を図ってみた。
このホーンの受け持つ周波数レスポンスは、650Hzから20000Hzと、とても広い巾があるので、高域部分に特殊なイコライジングを必要としているのではないかと勘繰り、左右・個々にカーブ測定したところ、まんまと当ってしまった。
超高域を受け持つスーパー・ツィーターGEMの受け持つ帯域をぐっと下げて、ホーンの特殊部分を実質的にカバーしてもらったところ、強制フラット・カーブとの相乗効果で巧くいったので万歳だ。
改めて、スーパー・ツィーターGEMの能力の高さには驚いたものだ。
もう一つのスーパー・ツィーターである、3インチ・ホーンの場合は、今のところ試行段階にとどまっていて今後の課題としている。つまりは、当たり前なのだが、所謂ホーン臭い音になってしまって、好き嫌いがはっきりしてしまうだろう。
とにもかくにも、ネットワークから開放されたM9500は、鮮度の向上が図られたと言い切れる。
今年は新年早々に一歩前進できたようで嬉しい限りだ。

posted by みのさん at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2019年01月07日

ふたたび火入れの儀

今朝がたお客様がお帰りになって、年始の繁忙もひと段落となった。
今週末から成人の日にかけての連休も忙しくなるので、明日からゆったりしたいのは山々なのだが、私用が立て込んでいて、そうもしていられないのが辛いところだ。
それはそうとして、地下のデットな部屋のパワー・アンプへの火入れもしなくては義理が果たせないので、即実行に移ることにした。
昨日の事もあるので、ガッカリしないよう気を強く持って臨んだのは言うまでも無い。
地下室は、日中の部屋の温度は摂氏5℃程度なので、オーディオ機器にとっては、常に過酷な状態にさらされている。
ところがである。
最初の数分はもたついたもののの、どおってことが無く普通に音出ししてくれた。
もたついたのは、EMT930stプレーヤーであって、ノッテンガムのように初動時にターンテーブルを手でまわしてあげれば、その後は快調そのものだった。
よく考えれば、これはある程度予測されたものであることが解る。
コニサーのプリは、電源が一年中入りぱなし状態なので、何時でもOK状態になっている。
パワー・アンプを除いたその他の機器も、電源は入りぱなしであった。
さらに、EMTのモノラル・カートリッジTMD25、その他は、プリ・アンプの上で温まれていて、なんてことは無く、びり付くこともなく再生してくれるのだ。
がっかりすることも無く楽しんだアルバムはこの三枚。
@ポール・チェンバースのGO
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Aクリフ・ジョーダン、ジョン・ギルモアのブローイング・イン・シカゴ
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Bジャッキー・マクリーンのジャッキーズ・バック
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我が身以外は快調に飛ばしてくれたJBLM9500だった。
未だ音圧に耐えられないからだなので、控えめの音量での再生なのだが、ブルー・ノートの音圧は容赦なく当ってくる。
気絶しそうになる。
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2018年01月17日

ジャスト・フィット

一月の雨降りには驚かなくなって、なんともやり切れないのだが、このような時にこそやり切ることもできると言うものだ。
何かと言うと、JBLのウーハー間の音質の違和感の解消こそ、大きな課題として重く圧し掛かっていたのだ。
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M9500のパーチカルツイン35センチ・ウーハー4発と劇場用46センチ・ウーハー2発の音質が一致していないのだ。
ベースやバスドラに顕著に表れていて、鼓膜が刺激されてしまう。
色に例えると、46センチは「オレンジ系のだいだい色」、35センチは「赤色エレジー」になっている。
それぞれの音質には特に不満が無いので、困ったものなのだが、これが気になってしまうところに病根の深さが垣間見えるのだ。
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全体の音質の土台ともいえる低域なので、繋がり模様によっては35センチの切れあるスピード感が突出してしまうきらいがある。
思えば、35センチの−側ケーブルにベルデンのビンテージ撚り線をあてがい、切れ込みある低域を狙っていたのだった。
+側の1.25ミリの裸銅線にペパー・ファイバー巻きケーブルとの相性は決して悪くないのだが、この際、−側にもこのケーブルを使用してみることにした。
46センチには、+・−ともにウェスタンの16AWG撚り線を使用していて、これは外せない。ウェスタンの程良い特徴である、高域・低域を伸ばし過ぎなく、かといって出しゃばることもなく落ち付いた質感は、捨てがたいものなのだ。
同じ線材を使用すればよいのでは、と言うと、問題はそう簡単ではない。
スピーカーケーブルの接続端子からスピーカーボックス内のケーブルが同じではなく、46センチは極太の撚り線であるのに対し、35センチはウェスタンの22AWG単線になっている。
パワー・アンプもモノラル・マッキントッシュは同じなのだが、出力や音質は同一にはならない。
こういったところに足を踏み入れてしまうと、抜けだすのに始末が負えないのだろうが、やってみなければ解らないことをやり続けるのは、道楽の本望だろうとのポリシーで、自己を奮い立たせているのが見える。
結果がすべてなのだ。
35センチに+・−同ケーブルの結線を終えて、最初に出てきた音を聞いて愕然としてしまった。
切れのあるスピード感は、このケーブルの所為だったのか、と。
しかしながら、これまでの経験則から、暫くすると音が変わってくるものだ。しかも新しいバージン・ケーブルなのだからなおさらだ。
小一時間もすると、あろうことか、なんと!、同色系になってきたではないか。
低域の切れとスピード感は減退したものの、調和する低域の音域全体に及ぼす影響は計り知れないものがある。
道は開けた。
これで、狙っていた「ビンセント・ゴッホの星月夜」のような音質が現実のものとなった。


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2018年01月03日

初仕事

年末年始の繁忙もやっとのことで落ち着いてきたのて、一休みと言いたいところだが、そうは行かないのが世の常と申します。
午前中は、何時もの通り除雪を敢行し、大した積雪では無いので、30分で片付けてやろうと意気込んだものの、やっぱり2時間を要する羽目になりました。
午後一番には、溜まりにたまったゴミ類の廃棄物を、白馬のゴミ集積場に運び込みしっかり廃棄しました。
何時もこの時季のゴミ集積場は、宿泊施設などのゴミ捨て車でごった返しているのですが、今日は何故か閑散としていてわが家のゴミ捨て車だけで、なんだかキツネに騙されたような気分になりました。そこで、集積場の従業員にそれとなく聞いてみると、例年の一割程度しかゴミの廃棄がないそうです。これはお客様(日本人)が少ないことの証でしょう、とのことでした。主な外国人は宿泊しても食事なしが基本で、自炊かコンビニで済ましてしまうからでしょう。
なにはともあれ、私の本当の初仕事はここからです。
デットな部屋のJBLM9500スピーカーのウーハー用のケーブル、+側を交換しました。
年末にベルデンのとっておきケーブルに入れ替えたばかりですが、低域の抜けがいまいちなので、早々に交換と相成りました。
+側には音の抜け具合にかけては並ぶものが無いと信じている単線1.25mmをあてがいました。このケーブルはペーパーファイバーの被膜にロウコーティングされていて銅線自体は裸になっています。この裸銅線が音の抜けを良くしているのだと思います。
ベルデンの被膜もロウコーティングされているので、ウーハーのケーブルはロウで統一されました。
そこで早速音出しに入りました。
新年の最初は、古くからある日本の楽器による演奏が似合います。
取りだしたのはこのアルバムです。
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和楽器バンドの「八奏絵巻」。
ボーカルといっても詩吟の発声、
尺八、
箏、
津軽三味線、
和太鼓、
ギター、
ベース、
ドラムス、
の八名による和ロック・バンドの演奏は、煌びやかなことこの上ありません。
この音源をきちんと再生できなければ、JBLM9500ではありません。
低域の抜け具合もほどほどになりました。
初仕事が巧く行ったので、今年は良い年を迎えられたようです。
お目出度い。

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2017年12月26日

味を占めたものは

今日は大雪なので、屋内でじっとしている筈は無い。
デットな部屋のJBLスピーカーに抱えているもやもやを、何とか晴らしたいものだと食指が蠢くのは病らしいので仕方がない。
ライブな部屋でのマッキントッシュ・スピーカー・システムに講じた処置の成果がとてもよかったので、二番煎じを狙ってデットな部屋に持ち込もうと目論んだのだ。
やってみるまでは解らないのが世の常であるし、たとえ外れても自己責任をとればよくて、誰にも文句を言われる筋合いはないと、自問自答しながら勝手に準備を始めている。
JBL M9500のスピーカー・ケーブルの接続はスピコン端子なので、1番と2番、それぞれの+と−を間違わないように注意する必要があるが、拡大鏡の眼鏡を使用するので大丈夫だ。
問題はケーブルの太さで、極細のケーブルにウオサオしてしまうことが間々あるのが辛いところだ。
4ウェイマルチ・システムのうち、M9500の2ウェイ部分に味を占めた複合線を当ててみようと取りかかった。
まずは、ホーンへの接続には、凝りに凝って+側には4本の線材をチョイスした。
ベースになるのは、USSR製0.1ミリ×27本のリッツ線。
これに、0.08ミリ、0.2ミリ、0.28ミリのエナメルコーティング・絹被覆された単線を追加した。
マッキントッシュには及ばないが全30本のケーブルという塩梅になった。
続いて−側には、0.85ミリの単線を2本並列に接続した。M9500のバーチカル・ツインに真似て、仮装同軸と言うことにしておこう。大凡1.4ミリほどのケーブルを配置したことになる。
さて、ウーハーへの接続ケーブルなのだが、これは難題でもある。
これまでは切れの良い低域再生用ケーブルを使用していたのだが、これを−側にダブル配線し、+側には0.85ミリ単線を配したが、どうも巧くない。
これは早々に諦めて、とっておきのベルデンの撚り線ケーブルを+側、−側に同じケーブルを配線した。複合線ではないものの、このケーブル自体が複合線になっているので、良しとしよう。
全体の音の微調整をさっさと済まして音出しを開始する。
試聴に使用したアルバムは、ガイヤ・クワトロの「HARUKA」。
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アスカ・カネコのヴァイオリンとボーカルがこれまでになく弾んでいる。
ピアノやトランペットも申し分ないと思う。
パーカッションとベースの低域は、やや膨らみ加減ではあるが次第点だろう。
このアンサンブルは衝撃的だ。
現在のスーパー・ツィーターはホーンなのだが、全体の音がランク・アップされたのは間違いないだろう。
手間はかかるが複合線恐るべし、このまま暫く聴いて様子を見ることにしよう。
心残りは、あと2点で、ホーン部のパワーアンプからイコライザーまでの配線の見直しと、リボン・スーパーツィーターでの音出し調整がある。
急いては事を仕損じると言うようだから、来年にとっておこう。

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2017年10月28日

とっておきのケーブル

9月末に開催された杜の会が終わって直ぐに次回に向けてのチューニングに入った。
先ず取りかかったのは、ほどほどに良かったマイルスデイビスのトランペットに味をしめて、M9500のホーンに直接接続しているケーブルの+側を交換した。
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今まではベルデンの1.2mm単線ケーブルであったものを、ロシアブルーシルクの0.1mm×21本のリッツ線に登場願った。
これでホーン内でのケーブルは全てロシアになった。
内部配線なので+、−ともに50cmの長さなので、線材の個性と能力がしっかり反映されるのは間違いないところだ。
およそひと月のエージングが過ぎて出てきたマイルスのトランペットの音は如何になったかというと。
輪郭が増してきただけではなく、深みと言ったらよいのか、マイルスはこんなにも巧かったのかと、今までの不甲斐なさに唖然としてしまった。
ピアノの音も以前よりもコロコロと転がるようになったと感じているし、鍵盤の指の当て方など奏者の感性が聞きとれるようにもなってきている。
バイオリンやチェロなどの弦は高いところから低いところまで余すところなくほぼ充分といえる。
しばらくはこのままで様子見としよう。
このリッツ線は4mだけの手持ちなので残りは3mになってしまった。
如何したかと言うと、マッキントッシュXRT22sの+側のスピーカーケーブルに各1.5m使用してしまったので終わってしまった。
マッキントッシュの音がどうなったか一言でいうと、だぶつきぎみの低域はすっかり影をひそめ、あるべき音に限りなく近づいてきているように思う。
これで3種類(ウェスタン、シーメンス、ロシア)の各リッツ線は全て底をついてしまった。
大分満足できるようになったが、まだ行脚は続くことになるだろう。
posted by みのさん at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2017年09月07日

雨の日は

昨日からの雨降りは止む気配が無く、オマケに大雨警報まで運んできた。
こうなると屋外での作業は諦めて屋内に籠ることになるのが通例だろうし、モチュベーションの低下は計り知れないほどだ。
しかしながら、反対方向へとベクトルの向きを変えて、ちょうど良いころ合いと言ってもひと月を切ったということなのだが、杜の会の開催にに向けての調整をするには適した日々と思えばそれほど悪くは無いだろう。
つまりは、何か事を起こせばモチュベーションは復活してくるという真に勝手気ままな精神構造をしている証だ。
早速、昨日にずーっと気になっていたケーブルを新調・交換作業にはいることにした。
アキュフェーズのチャンネルデバイダからXLRで出して、中高音域のスレッショルドのパワー・アンプにRCAで入力していたシールド・ベルデンの撚り線ケーブルを、ノンシールドの単線RCAケーブルにすることにした。この音域には声や楽器のほとんどが入るので、音楽の核心を構成していて最重要なところだ。
これで一本のフォノ・ケーブルといくつかのパワーケーブル、長さのあるケーブルを除いてわが家のオーディオは全てノンシールドケーブルに衣替えしたことになる。
ノンシールドケーブルの良さはケーブル自体の独特の個性ある表現能力と、味わいの深さを秘めていることだろう。
勿論欠点を持ち合わせていて外部ノイズを拾いやすく、オーディオケーブルとしての長さには制限がある。また、オーディオ機器のみならずユーザー、ケーブル相互との相性もあるので万能とはいえない。
泥沼に足を踏み入れて、もがけども抜け出せなくなることもあり得るので、地獄を見ることの覚悟が必要。何度も失敗を繰り返せばやがて光が射してきてくれるものと諦めずに進むしかない。
とにもかくにも、音を聴いてみなければ話にならないので、お皿をターンテーブルに乗せることにする。
ケーブルの線径が細いのでエージングはアナログ・レコード5枚ほどで安定する。
プレーヤーを交換しながらアナログの国内・再発盤を7枚ほど聴く。
最初は従前の音とはあまり違わず、まあまあかなと思っているうちに、EMTのプレーヤーのステレオカートリッジの音が何とも面白くない。しかも音が真ん中に定位しないではないか。
核心となるケーブル音の交換でバランスが崩れてしまったので、チャンネルデバイダの音量を0.1デシベル毎に左右、4チャンネル分調整する羽目になった。こういうときはアナログ・ディスクよりもCDの方が調整しやすいものだ。
なんとかバランスを取り戻したところで昨日はタイム・アウトにした。
一夜明けても雨は止まないことを良いことに、今日はアナログ・レコードでのヒヤリングを実施した。
最初に、トーレンス・プレステージにSMEのアーム、カートリッジはクリアオーディオのバーチュオーソMMで、ブルー・ノートのIDLE MOMENTSを聴く。
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昨日の音とは全く違っていてグラント・グリーンのギターが呟くではないか。
気を取り直してイメディア・レボリューションとPPMアーム、テクニカ33リミテッドMCカートリッジで、N D R のベートーベン・エロイカを聴く。
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テンシュテットが冴えている。
間違いがあってはいけないので、リファレンスにしているEMT930stとTSD15カートリッジで、とっておきのムラビンスキー、チャコ6を奏でる。
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のけ反ってしまった。これほどの演奏だったのかと改心する。
こうなれば、コルトレーンのトランジションをトーレンス124とGE VR1000カートリッジで。
コルトレーンが吠えて暴れたり、冷静になったりしている。
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カートリッジをGE VRUモノラル針0.7ミルに交換して、10インチ盤ヨハンナ・マルツィーのバイオリンでモーツァルトを聴く。
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何てことだ。そこでマルツィーが演奏しているではないか。
味をしめて、プレーヤーをEMTにもどして、ヨーコ・オギノメのノン・ストッパーからダンシング・ヒーローはどうだ。
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きびきびしたリズム感が洪水のように押し寄せてくる。
本日最後の一枚はもちろん、百恵白書。
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言葉はありません。
これ以上は自身の精神が耐えられそうにないので休暇することにした。
今のところケーブル交代は良い方向に向いているので、デットな部屋は杜の会の準備もほぼ整ったと言ってよいだろう。
今夜は雨音の中でもゆったり睡眠できるかもしれない。


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2017年07月11日

EMT930stの定期消耗品交換

アナログ・レコードの再生にはそれなりの儀式が必要なのだが、面倒なことこの上ないと思う人には向いていない趣味と言えるだろう。
この趣味性のなかでも群を抜くものにターンテーブルがあるが、特にEMTの930や927は最たるものだろう。
トーレンス124やガラード301などもメンテナンスを必要とするが、EMTに比べたらなんてことは無いとなってしまう。
とにもかくにもEMTの取扱説明書は必携なのだ。
事こまかに消耗部品の交換方法・頻度を始めフォノイコライザーをも含めた回路図まであり、ここでのメンテナンスありきで、EMTの性能を保証している。
こういった点においてわが家の930は不遇であると言わざるを得ない。
先ず、一年に一回は交換を推奨しているアイドラーだが、とことん使いきるといった節約志向が災いして、ゴロ音を感性で消し去ろうとする悪行を続けていた。今回は正気に戻ってしまったため、新品を購入してマニュアル通りに注油しセッティングした。当然のごとくゴロ音は無くなった。巷にはリ・ユースのアイドラーが安くて毎年の交換に負担が少ないと思っている方がおられるが、アイドラーの軸の摩耗によるワウ・フラッターなどのリスクとの兼ね合いが存在している。我が家のポリシーには合わないので採用できないのが辛いところだ。
次に、ベアリング・ボールの交換だが、あろうことか26年間放置していた。最高のオイルを使用していたとの自負の所為か特に問題もなかったことが一因だが、物には限度というものがあるのはうすうす承知している。今回はこのような反省と930への敬意をこめて特注の超硬質ベアリング・ボールをプレゼントした。純正品の金属ボールとは表面の処理がケタ違いに優れているので音質にも影響があると言える。このボールならば50年は大丈夫だろうと思うのは反省が足りていないのかもしれない。
さらに、進相コンデンサーの3〜5年毎の交換を他人に頼むことなしに自前で7年ぶりに行ったので、自己責任の範囲ではあるが納得できるまで追い込むことができたと思う。コンデンサー自体の入手は容易いが今回はEMT930用キットを使用した。これは細かい容量のコンデンサーが使いやすくセットされている利点を優先したものだ。ジャストフィットとすればモーターのゴロ音は聞き取れない。
他にも消耗品が多々あるのだが、今のところ不自由はしていないので目をつぶっておくことにしている。
これらの所業は結局のところ音質にどう影響するかが肝心なのだが、わが家では悪いことにターンテーブルのスピード調整にフェルトの摩擦を用いていない。EMT専用電源のコンバーターを使用して電気的に回転数をあわせている。
フェルトの摩擦はスピード調整だけではなく、ゴロ音の調整をも兼ねている。このためEMT独特の摩擦音をEMTらしいと思うのは勝手なのだが我慢できない事もあるのが事実だろう。この点だけを取れば糸やベルト・ドライブのターンテーブルに遅れをとってしまうことになる。
EMTによる音質の追及はこれにとどまらない。
純正のプラスチック製のターンテーブルは音の純度が下がり、濁った音の発出源となるので使用しない。
アナログ専用のディスク・インシュレーターを正三角形に置き、この上にレコードをおく。
このレコードの上にはアナログ・ディスク専用のスタビライザーを乗せて、再生するのがわが家の習わしになっている。
このようなことから、ちょっとしたゴロ音、モーター音などは能率の高いスピーカーと相まって容赦なく出てきてしまう。
我慢の限界も限度があるので消耗品の交換にはある程度従うしか手は無い。
さて、肝心の音なのだが、過去最高レベルになっているのは疑いようがない。
トーレンス・プレステージやイメディア・レボリューションにもおくれをとることは無く凌いでいるほどだ。
ベアリング・ボール、恐るべし!
勿論EMT930stの潜在能力の高さがあってこそなのだろう。



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2017年06月29日

進相コンデンサの交換

今日も予報は当たらずに晴れているので不気味だ。
雨降りを予期して鉢植えの薔薇は軒下に避難させたので何があっても大丈夫だ。
そうこうしているうちに、注文しておいたEMT930用の進相コンデンサのキットが届いた。
現在は元EMTの技術者であるドイツ Studiotechnik 社の Hans-Ludwing Dusch 氏がEMTの部品供給を専属で行っている。
こうなっては早速交換作業に入るのがこの道の流儀というものだ。
マニュアルにも記載されているのだが、モーターのランブルを最小化するためには進相コンデンサのチェックが欠かせず、定期的に交換する必要があり、少なくとも3〜5年毎の交換を推奨している。
EMT930用進相コンデンサは、50Hzの場合、定格容量は1.75μFになっているが、実際にはそのモーターの個体に最適な容量は、1.75μFから1.90μFの間に存在するとしている。
キットには、容量の大きな1.5μFのコンデンサと、小さなコンデンサが幾つか入っていて、組み合わせて個々に最適な値を試しながら見つけることになる。
重要な注意事項として、コンデンサの横にある「可変抵抗はその値を変更しないでください。」とある。
わが家の最適値は経験則ではあるが、およそ1.9μFの辺りで、7年前は、大きなコンデンサが1.65μFから1.7μFになっていたので1.84μFから1.94μFで組み合わせていた。
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今回は、大きなコンデンサが1.5μFだったので1.93μFに組み合わせた。
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作業は2時間ほどで完了したので、メンデルスゾーンを聴く。
何てことだ、音が違うではないか。
電源ケーブルでも音が変化するのは確認済みだが、モーターのランブルの最小化での音の変化の大きさには正直なところ驚きだ。定期的な交換は必須だと毎回身に沁み入る。
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本来のEMTはやっぱり凄いのだが、7年目のアイドラーの交換もしなくては完璧にはならない。
この頃は地下の室温が上ってきたので、アイドラーのゴロ音が小さくなってきて交換は迷うところだ。
マニュアルによるとアイドラーは毎年交換を推奨している。
日が暮れると、大雨警報が発令され土砂降りになったが私の所為では当然無い。
posted by みのさん at 21:12| Comment(3) | TrackBack(0) | デットな部屋

2017年05月01日

衣替えならず交代する

5月に入った事だし暖かくなったようなので地下の部屋も冬から春にチェンジした。
ついででは無いのだが、新しいスーパー・ツィーターの特注しておいた置き台が完成し到着したので、交代させた。
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新スーパー・ツィーターは3インチのダイヤフラムを搭載するヘビーなもので、JBLM9500 のホーンの4インチに肉薄する。
その大きさも重さも桁はずれになるので普通のはめ込み式スピーカー台は役に立たず、特注の置き台を制作依頼することになったのだ。
置き台が完成するまでの間は厚めの耐震ゴムで支えていたが、ゴムらしいボケた音質で意気消沈していたものだが、天然木紫檀(シタン)製の置き台に替えてからはほぼ満足できる音質となりホッとした。
この気違いじみたスーパー・ツィーターに敬意を表してスピーカー・ケーブルを新調した。
ホット側には、高価希少な0.85mmのロシア製ブルー・シルク巻き紫エナメル銅線と1910年製32AWGウェスタン製ブラックエナメル銅線を組み込んだ。
グランド側には、現時点ではウェスタン22AWG絹巻きエナメル銅線にしているが、ここに明るさと元気が欲しいのでアンソニア製の24AWG絹巻きエナメル銅線を追加することを考えている。
現時点の音は、ジャズの演奏はほぼ申し分なしだが、クラシックのバイオリンの低音部に少し不満が残る。これは唯一無二のスーパー・ツィーターGEMとの比較からなのだろうがいたしかたない。
それよりも8個の大きなギョロ目で睨まれているようで、リスナー側に緊張を強いるかもしれない恐れがある。
まぁー、そんな時は、眼を閉じればよいのだ。
春らしい音が充満する幸せには代えがたい。
posted by みのさん at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2016年11月28日

雨降り続きに

二日続きの雨降りになり雪囲いや庭木の積雪対策は中途半端になっていて落ち着かないでいる。
それでも雪が積もることは無いと信じて上辺はのんびりと構えていることにする。
地下室全般の防寒対策は昨日適当に済ませたので、デットな部屋の塩梅を確認することにした。
近頃は室温が一桁までになるので、少しばかり暖房のお世話になることになるが、温めすぎには注意をするのは何時ものことなのでもう慣れた。
それでも冷え性な私としては我慢の限界が年々縮まってきているのでどうしたことか。
自分はさておき、アナログは温度の低さに比例するがごとくゴム系が硬くなるので、適当に振動させて解すことをしなければいけない。
昨夜は、2トラ38センチ、ティアックX2000Mオープン・テープ・デッキの塩梅をみることにした。
恐る恐る電源を投入して10号ブラリールをはめ込む。
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再生するのは、マクセルUDテープに1984年3月3日NHK・FM「リクエスチ・アワー」でオン・エアーされた「マーラー交響曲第3番二短調」、当時のデッキはテクニクスRS1500Uで2トラ19センチ、ノイズリダクションをオフにしてエア・チェック録音したもの。録音レベルは少し下げリダクションのオフとの相乗効果で音楽の臨場感を殺さないように工夫した。
ベランダに三素子のFMアンテナを設置し、FM専用チューナーに同軸ケーブルを繋ぎ、文句を言われながらも無視し続けたものだ。
指揮はショルティ、シガゴ交響楽団・女声合唱団、ヘルガ・デルネシュのメゾ・ソプラノ、グレン・エリン児童合唱団による会心の演奏とのメモ書きがのこっている。
さて、かれこれ30年を超えたテープが無事再生できるのだろうかとここでも落ち着かないが、やってみるしかない。
M9500から出てきた音は往時を彷彿とさせる我ながら立派なものだったのには正直びっくり。
オーディオのランニングにCDを再生していたのだが、若干のノイズはあるもののテープの音質は勝るとも劣らないものだった。
テープは確実に劣化しているのだが2トラ38センチのテープの再生には期待が高まることは間違いない。
寒い中、デッキも私も頑張ったので今日の私は少し風邪気味。
室温をもう少し上げてみようかな。
posted by みのさん at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2016年11月01日

災難は忘れないうちにでもやってくる。

ライブな部屋が一段落したかと思う間もなく地下にうごめく悪魔は囁き続けている。
カレンダーが残り2枚となった日は生憎の天候となり、絶好のケーブル作製日和になってしまった。
GEMのスーパーツィーターのSPケーブルとの相性をとるため、JBLM9500のホーンと4本の35cmウーハーへのSPケーブルの選定は慎重かつ大胆に決定しなければならないのは言うまでもない。
先ずは、ホーン用にライブな部屋にも採用した1940年ごろ製のベルデンの48本の撚り線をピックアップした。
現在までは、同じベルデンの2芯単線を使用していた。この2芯単線は元気でかつ緻密で太い音であり、ホーン用としては満足度の高いケーブルだった。
これを難儀しながらベルデンの撚り線へと交代したわけだが、音の緻密さや輪郭が増した上に太さもあり、何よりもボーカルがより自然体になった。女性の大口はすっかり影を潜め美形の様相になったのは嬉しいことだ。音像の広がり感や透明感もほどほどで丁度良い塩梅だと感じた。オールド・ベルデン恐るべし。
続いて、ウーハー用にはとっておきのケーブルをチョイスした。
現在はWEの22AWG単線を使用しているのが、巷で噂されている軍用の撚り線ケーブルで、音の押し出し感、アタック感、スピード感と三拍子揃った低域専用御用達と言われていて1950年ごろに製造されたものだろうとの憶測しか解らない。7本の撚り線なのだが、うち4本は普通の銅線に錫メッキされていると思われ、残り3本は材質不明の極硬質な撚り線となっている。ケーブルの作りはベルデンの災害用と同様にしっかりしていて安心感は絶大だ。
JBLウーハー用電源ケーブルのフジクラの3.5sqとの相乗効果は大いに期待するところだ。
因みに、スーパーウーハー用のSPケーブル、WEの16AWG撚り線には手を付けられなかった。この46cm2発の入ったボックスを移動する気力・体力はとうに失せて存在していないのだ。
さてさて肝心の音出しなのだが、
ボーカルアルバムは、セリア「ポート・オブ・コール」。
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ライブな部屋はデンマーク人だったのでデットな部屋にはノルウェー出身の美人との誉れ高いシンガーを選定した。デンマークのときとは違ってブロッサム・ディアリーを若くしたのようなキュートなコケティッシュな歌唱を聴かせてくれた。流暢な英語での発音も聞き取りやすく音のキツサは感じなくなっている。
次にSACDのストコフスキーの「ラプソディズ」。
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1960年に録音されたこの音は凄いことになった。リスト、エネスコ、スメタナ、ワーグナーととどまるところを知らない演奏が繰り広げられた。このSACDはもしかしたら、アナログを凌駕したかもしれない。
特にオーケストラの弦楽器が存在感がありのままのようだ。
こうなったら音が良いとの定評がある、ヘルゲ・リエン・トリオ「スパイラル・サークル」だ。
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ボーカルと同じノルウェー発のピアノ・トリオが北欧の空気をデットな部屋に充満してしまった。
とにもかくにも、一歩前進したような気がしてきたのは間違いないところだろう。
しかしながら音に慣れてくると粗が見えてくるかもしれないので油断はできない。
問題はなお残っている。
ここだけの話だが、スピーカー端子までは色々なケーブルを選択したが、端子からスピーカーへの接続ケーブルは、ホーンはWEの22AWG単線、ウーハーは上段がWE22AWG単線、下段がWEの20AWG単線にしてしまっている。
ホーンとウーハーを外してケーブルのチョイス・交換などやっていられるか、と、自問自答はすべきではない。
寝つきの良くない日々とはさっさとお別れしたいものだ。
posted by みのさん at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2016年10月18日

ケーブルの交代

昨日は長野と新潟の県境を山歩きする予定だったのだが、前日からの大雨が朝になっても降り止まず残念だが中止となった。
当然時間をもてあますことになったのだが、このような時には日頃の悪い虫が騒ぎだしてくる。
何の躊躇もなくケーブル作製作業に入ってしまうのは困ったことだがもう手遅れだ。
とりだしたケーブルは、巷では希少品とされているおそらく1920年代作製されたシーメンスの単線ケーブル。銅線に紫エナメルがメッキされていてその上に綿のような糸が捲いてある。線の太さは約24AWGぐらいでm法にすると0.5mmほどになる。
1.5mを2本取り出して、線の両先端の綿糸を外しエナメルを落とし、外した先端の綿が解けないようにチューブを挿入し、金メッキされたYプラグに裸銅線を差し込む。銅線が細いことと線材の特徴を最大源引き出すためにハンダは使用しない。
2セットを作製するのに要した時間は30分ほど。結構手慣れたものだと自画自賛している場合ではなく、早速セットに入る。
今回のターゲットはスーパーツィータのGEMだ。
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これまでもいろいろとケーブルには悩まされてきたのだが、現在はWEの18AWG撚り線で落ち着いていた。このWE線は比較的あたらしい線材なのだが新しいからと言って中々侮れない。古いWEの単線ケーブルでは音質がきつめになってしまうので撚り線にしていたのだった。
これを古いドイツ・シーメンスの細めの単線ケーブルを+側だけにとりつけて、−側は従前使用していたWEの撚り線でと深く長く思慮し実行したものだ。
試聴の結果は思っていた期待以上に素晴らしいものだった。
もっと早く実行すればよかったとの後悔もあるが、こちらの心技体が巧く揃わないとだめな状況が長かったので仕方がないのだ。また、この状況が何時まで持つかも解らない。
とりあえず、高域から超高域が美しく拡がる様は何とも形容しがたいく、こうなると困ったもので高域から中域、中域から低域と音質の差が気になりだしてくる。
またもやケーブルの選定など、もやもやした問題が頭をよぎることが多くなり痛い。
一難去ってまた一難とはこのことだろう。
このまま終わらないのが深い病根持ちの証で、この後ライブな部屋にも魔の手がのびたのだった。
posted by みのさん at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋

2016年09月22日

そぼ降る雨が

降り止まない雨は無いのだが降り止まない。
日中の外気温が低いので自ずと室内温も低く長袖を着こむことになる。
こうなってくると地下室のデットな部屋に逃げ込めばよいのだが、より室内温は低く我慢強い性格が災いとなる。
JBLスピーカーに使われているアンプは数多い。4WAYでしかもモノラルパワー・アンプを3WAYで使用しているのだ。
このためパワー・アンプだけでも電源ケーブルを交換するとなると7台分が必要となる。
考えている暇は無いので早速とりかかることにした。
左右一対のパワーアンプの電源は揃えることにして、
先ずは最再低域を受け持つ46cmウーハー用のマッキントッシュ501の電源ケーブルは、低域御用達の藤倉2sqに決定。ケーブル自体が硬いのでかなりな力仕事になる。
つぎは35cm×2発×左右で中低音を受け持つウーハーのマッキントッシュ1201のケーブルは、悩んだ末これも低域御用達の藤倉2sqでいくことにした。もしかしたら藤倉の3.5sqに変わってしまうかもしれないが様子見というところだ。力仕事が二乗倍にのしかかってくるが致し方ない。
ここは踏ん張って、中域用のスレッショルドはステレオアンプなので気が楽なような気がしたがそれは幻想だった。ものは試しと藤倉の2sqでいってはみたものの、音が暴れ過ぎてJBLらしくなってしまい、このままだと諏訪のSPUさんにレッド・カードをだされてしまうだろう。仕方がないのでWEの18AWGを使用して作製しシールドを施したのでやたらと手間と力を必要とした。
今回の電源ケーブル作製・交換は全てシールドをすることをテーマにしているので外せないのだ。
まだ終わっていない。
高域用も止せば良いのにものは試しと藤倉1.25sqにしてみたが、中域をWEに代えた影響から大人しめのケーブルをチョイスした。これは内緒なのだが、以前に市販されていた高級スピーカーケーブルを少しちょろまかして難なく作製してしまった。
全て接続して音出ししてみたところ思った以上の出来合いとみた。
これで無事杜の会を迎えられるとというものだ。
気力・体力・腕力・少し知力を使い果たしたためか、音楽観賞は明日以降に先送りとする。
誰がこんなことをさせたのか。
posted by みのさん at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | デットな部屋