今日は天気がよろしくないのに加えて体調も良くない。
雪交じりの雨模様といったところで、ぐちょぐちょ雪に足をとられて転びそうになる。
加齢も手伝って忍び寄る疲労が体調の下り坂となっているに違いない。
そんなこんなでも今日は飯綱高原までドライブに行かなければならない。
ん十年も行きそびれていた「ふじおか」に絶対に行くのだ。
この季この天候では鬼無里経由は厳しいので、長野市に一旦行き戸隠バードラインへ心霊スポットのある七曲がりをよじ登った。
「ふじおか」はお蕎麦なのだが、戸隠そばではない。

平成元年に黒姫高原にオープンし、その後飯綱高原に移転した。
ん十年前は黒姫スキー場こめつがコースにほぼ毎週のごとく通っていて「ふじおか」を知っていたにも関わらず行きそびれていた。スキーへの時間が大勢でお蕎麦への時間が割り当てられなかったのだ。
JR黒姫駅の立ち蕎麦(けっこう美味しい)でずっと我慢していたのだ。

「ふじおか」は、金、土、日、月のみの営業で午前11時30分ごろにお店のドアが開く。

お品書きは、せいろそば、そばがき、そばぜんざい といたってシンプル。
当然、全て食す。
お酒は、日本酒 鄙願(ひがん)、ビール これもシンプル。
連れは、鄙願を一人で3合も飲む始末。なんでもお蕎麦に合う日本酒なのだそうだ。
蕎麦茶

せいろそばはコースになっていて、季節の野菜、そば粥、せいろそば、季節の漬物の順に出てくる。
季節の野菜いろいろと日本酒

そば粥は土鍋で

せいろそば

お味の方は、私ごときが言うに及ばず、蕎麦界では東西の横綱を張ったお店なので問答無用なのだ。
噂に聞いた緑色した十割手打ち蕎麦の細さは見るだけで感嘆してしまう。
先ずは、そのまま食して、水で食して、ワサビで食して、つけ汁で食す。
塩を持参するのを忘れてしまった。しまった、のだ。
ぷるんとしたそばがきは、紛れもない蕎麦ぷりん。

ぜんざいは、甘さがとても上品で桜茶(湯)の香りがより際立つ。

最後の漬物と、

とろりとした蕎麦湯でのひと時は信州らしい最高のおもてなしだろう。

今日のような天候での蕎麦打ち時の水分量は難しいだろうななどと思いながら窓の外を見れは゛、雪がしんしんと降っている。
この贅沢な時の流れは加齢をも超越してしまうのだろうか。
次は万全をきして再訪問しよう。