昨今の日本人はグローバリストらしく日本人らしさを失なってしまったようだ。
弱いものいじめは度を越しても止めないどころか徹底的に苛め抜くのが普通としている。
道徳や武士道はもはや死語と化していて、これらを知らない日本人が蔓延し、自己の祖先も蔑ろにしていることを気づいていないようだ。お正月もお盆も形式だけになっていて神々や先祖は忘れ去られてしまっている。
特に家庭や学校での教育は受験に勝ち抜くためにだけにあり、この道を外れてしまうものには優しい手を差し出すこともない。
金太郎あめの大量生産から一部の勝者にのみ光が当てられ、ここから零れ落ちたものは敗者としての扱いが横行し社会から零れ落ちていく。
前置きが長くなり、ここから本題にはいるのだが、とっておきの一冊として「論戦布告」(八木秀次)をお勧めしたい。
〇人権を撃つ・家族を尊ぶ・保守を謳う・教育を憂う
〇日本をどうする
著者は、法学部出身でありながら、生命の縦の繋がり(つまりは祖先と子孫との)を意識せよ。今日生じている社会問題は、この繋がりの意義を見失っていることに由来しているのではないか。と問いかけている。
簡単かつ一部な内容の紹介になるが、
第T章では、右にナイフ、左に人権の悪ガキを黙らせろ など
第U章では、夫婦別姓は社会を破壊する など
第V章では、国籍条項撤廃運動--日本人の国際ボケが問われている など
第C章では、煽動家の教育支配を許すな など
このように挑戦的に論戦をたたみかけている。
このような剛直・誠実な若き論士を私は見たことがない と西部邁が言っていた。
この著書は、内容からして今の一般的な読者には敬遠され、人気などは皆無だが、我が意を得たりとする化石とかした古人には、心が晴れ渡ること間違いがない。
普段、日本の建国や自己は何者でどこから来たのかなどの思いを馳せている昭和生まれの戦争を知らない子供たちにも推薦できるので、一度手に取って読まれてほしい。