連休の繁忙が一段落した今日は雪降りになっている。
結構な大粒の塊が密に降りてきている。
最近になって、幻と思っていたケーブルが入手できるという僥倖があって、何となく落ち着かない日々となっていた。
それでも何とかケーブルのエージングを先週から往復10日間かけて行ったので、準備は怠りなく進行させていたのだった。
ケーブルは二種類あってスピーカーのプラス側とマイナス側に接続するものである。
プラス側は、紫絹捲きエナメルコーティングされた直径1.2mmのロシアンケーブル。
マイナス側は、同じく紫絹捲きエナメルコーティングされた直径1.56mmのロシアンケーブル。
この2種類のケーブルは、過去において噂では聞いていたが一度もみたことはなかった。
噂によれば、1.55mmまでは存在しているとの事だったのだが、これまで入手できたのは0.85mmが最大直径だった。
今年になってある筋から1.56mmがプレゼントされ驚き、早速購入すべき交渉し財産をはたいたものだった。
入手目的は、JBLM9500の12インチウーハーの内部配線にと一瞬のうちに決定した。
スピーカー・ケーブルにと思ってはみたが、4本のウーハーには最低6mが必要となり、高額すぎて手が出ないのが実情だ。
内部配線ならば、2mで何とかなるので、思い切って飛び降りられる範囲で収まるとの魂胆でもある。
もう一つとして、ウーハーの内部配線には以前から少しばかり気がかりがあったのも事実で、これらの解消を図ったのが正直なところだ。
この内部配線に手を付けるのは三回目になる。
一回目はプラス・マイナス共に、ウェスタンの22AWGという少し太めの線材にし、音の押し出し感は素晴らしく良かったのだが、欠点として低域の下側の音域がすとんと落ちてしまい、15インチのスパーウーハーとの繋がりがうまくなかったことと、ノイズ感があってきになっていた。
二回目はこれを解消すべく、プラス側に0.5mmの紫エナメル・ロシアンケーブルを、マイナス側には0.85mmのペーパー捲きのロシアンケーブルを装填した。これにより音域の繋がりとノイズの問題は解消されたうえ、0.85mmのケーブルにはスピード感があり、低域の切れは大いに増したものだ。
しかしながら、残った気がかりは押し出し感の弱さが露呈してきて、JBL12インチウーハーの実力が出ていないように感じてしまい、如何したことかとおもっていたのだった。
そこに、天からの授かりものが降ってわいてきたものだから、歓喜し飛び上がったのは言うまでもない。
昨日は、一日かけて慎重に内部配線ケーブルの交換を実施したものだ。
正確には交換ではなくて追加である。
つまり、プラス・マイナスともに新しいケーブルを追加し複合線としたのだ。
作業後早速音出しを始めて、今までとは全く別な音域・音色・ノイズ無に圧倒されてしまった。
ロシアン・ケーブルの神髄、凄さが改めて身に染みてきた。
試聴したアルバムは、
中島みゆきの「私の声がきこえますか」
白鳥恵美子の「アロ」。
久保田早紀の「サウダーデ」。
トーレンスTD124にオーディオテクニカMC33カーリッジを使用。
過去に例を見ない音となっていて、新鮮な響きに包まれてしまった。
三度目の正直だろうか凄いことになってきた。
なにはともあれ、これで「一関ベイシー」の呪縛から解放されるだろう。