台風の影響で朝から久しぶりとなる大雨模様になった。
仕方がないので、デットな部屋に移設したアマデウスをプレイヤーとしてシステムに追加することにした。
最初の仕事は、フォノ・ケーブルを作成することになった。
何しろ長尺のフォノケーブルがないことから、持前でつくるしかないのだった。
それでも180pでフォノイコライザーに届きそうなので、気持ちみじかくなって一安心。
ケーブルは絶縁された安価で高音質との噂があるモガミにして、端子は上流側を無半田接続にしたプラチナメッキの端子。
下流側は普通の端子にケスター44の半田で接続した。
アース線は20AWGの撚り線が取り出しやすいところにあったので、躊躇なく使用し端子も道具箱にあったものを利用した。
これに波動転写を施したのは言うまでもないが、音質については出たとこ勝負の感があってスリル満点だ。
カートリッジは、とっておきのクリアオーディオ・MMバーチュオーソに決めていた。
取付ナットは、弾んでチタン製で、きつくもなく緩くもなくの塩梅が肝心だ。
クリアオーディオのなかでは一番安価なカートリッジなのだが、これは隅におけないものであるのは、以前に確認済であった。
フォノイコライザーは、アンフォンのモノラル・イコライザーに接続してMMホジションでしようする。
さて、アナログソフトはいろいろな音源をまんべんなく使用することに越したことはないが、自ずと限定的になってしまうのは性分の所為なので致し方ないと勝手に思う。
先ずは、巷では音の良いと云われるDENONのPCM、スメタナ・カルテットのスメタナを聴く。
最初の10分くらいは音が何となく程度なのだが、収拾がつかないようだったが、だんだんと切れ味が増してきて4人の演奏の凄さが迫ってきた。
次には、編制を大きくしてグラモフォンのカラヤン指揮によるチャイコフスキー・白鳥の湖を聴く。
バレリーナの姿は見えないが、カラヤンらしい緻密な演奏が眼前にひろがってくる。
ここまででクリアオーディオのバーチュオーソカートリッジ能力の高さは確認できたのだが、ジャズがどうなのかを確認する必要がある。
ついては、御大ソニーロリンズのソロ演奏を聴く。
音質的には若干高域寄りのテナーサックスのおとだが、これはJBL9500の潜在的な音質の影響が大きいことと、この家主の求めている音が影響しているのだ。
続いては、ジャズピアノの音を確認すべく、キースジャレットのスタンダード・ライブを聴く。
独特のECMの音との相性は、研ぎ澄まされた少し冷ための音になって、私としては実に申し分ないものだ。
気をよくして、キースジャレットをもう一枚、スタンダードVol2を聴く。
ウェルテンパート・アマデウスがデットな部屋に仲間入りできたことは大変喜ばしい。
これからフォノケーブルのエイジングが進むと、もっとすごいことになるかもしれないので、大いに希望が湧いてきた。
そうだ、ボーカルを聴いていなかった。
中島みゆき嬢の「あぶな坂」が危ないことになった。
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