2017年03月13日

アナログ・レコードの音質改善

アナログ・レコードを聴くにはCDに比べて手間暇がかかると巷で思われているが、まったくそのとおりと断言できる。
ターンテーブルにレコードをおいてカートリッジを溝にはめれば音がでるのは間違いないが、いろいろな問題が起こってくるのが普通だ。
問題が起きても気にしない御人もおられるのも確かだが、こと、より良い音質で音楽を聴くといった点では無頓着すぎると言える。
どんなに高価なオーディオ装置をもってしても、勝手に良い音とはいかないところがアナログ的なところなのだ。
アナログ・レコードを聴くにあたって抱える問題点は様々あるが、レコード自体の問題とレコードを再生する側の問題点とがあり一様ではない。
レコード自体の問題点では、その製造過程から発生するものとして、プレス・ミスや不純物の混入などがある。
再生側の問題としては、保存方法の誤りからくるカビの付着、静電気による微粒ゴミの吸着、カートリッジのスタイラスの汚れやセッティングの誤りなどがある。
このような問題点をしっかりクリアーしないことには安心して音楽に浸ることが叶わないのが辛いところだ。
しかしながら、問題全てを一挙にクリアーは出来ないとしても、やれば相応の効果がある方法があるのだ。
それは、レコードを洗浄することに他ならず、レコードを聴くと言った意味においても一番大切なことでもある。
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洗濯船では、VPIとハンル、この二種の洗浄機を酷使してアナログ・レコード全てのクリーニングに取り組んでいる。
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クリーニングによる音質改善効果は普通のリスナーでも判別できるほどだ。
VPIでは、カビの付着や不純物のある盤を主に洗浄し、ハンルでは、マイクロ・グルーヴ内の微粒ゴミの除去を中心に洗浄している。
それぞれの機器や洗浄液によって音質改善効果にはちがいがあるものの総じて良い方向に向かうことになる。
ときに、盤によっては両方の洗浄が必要になることもある。
さらに、プレスミスなど両方の洗浄でもダメな場合は、拡大鏡を使用して極細のピンで削り取ることもある。
特に新品盤と輸入盤は要注意なので購入後は必ず洗浄することにしている。
アナログ・レコードに詰まっている音の全てを引き出したいとの思いでいるが、まだ道半ばといったところだろう。洗浄以外にも沢山やることが残っているのが現実だ。
もう一点大切なことを付け加えると洗浄後、再生前後に静電気の除去をするとノイズの軽減が図れる。
手間暇かけるとそれ相応にこたえてくれるのがアナログ・レコードの優しさというものだ。
高級なカートリッジに変えても音質がいまいちな御人がおられたなら、一度レコードを洗浄してみることをお勧めします。
今日、洗浄機に乗せられてしまったのは、TIMEのショウボート。
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ピッカピカになって今晩ターンテーブルに乗ることになり、ミシシッピー川を渡り歩くショウの演奏を堪能しよう。
posted by みのさん at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の座標軸

2017年03月11日

CDの音質グレードアップ

確か1982年ごろだったと記憶しているが、オーディオ評論家やレコード批評家がメーカーの宣伝そのままにこぞって推奨したものだから、国内産では一番高額なCDプレーヤーと一枚3千円を超えるソフトを5枚厳選して買い込んだものだ。
うたい文句は、全て良い音がし、アナログで発生するノイズは皆無。手間がかからずトレーに乗せてボタンを押すだけでよい。などなどこれでもかと褒め称えたものだ。
丁度このころアナログプレーヤーには手こずっていた(特に管球フォノイコライザーのノイズ)ので、神にすがる気持ちでCDに飛び付いてしまった。
多くの友人も同様だったのだろう、アナログからCDに完全に乗り換えてしまったものだ。
私の場合は、勿体ない貧乏根性のため収集してあったアナログレコードを破棄する気にはならなかったのが幸いした。
CDプレーヤーの到着後直ちにセッティングし、はやる気持ちを抑えながらトレーにCDをセットし早速ボタンを押した。
出てきた最初の音を聴いて、「これは何か変だ。オーディオのセッティングを間違えたのかも知れない。」と急いだためにミスしたのだろうと再度セッティングしたが、ミスは見つからなかった。
これはどうしたことだろうと考えたところ、「CDプレーヤーにはエージングが必要なのかもしれない。」と2週間ほど我慢して音出ししていた。
ところが音が良くなることは無く、かえって音飛びなどが発生してCD自体にも問題があることが解ってきた。
この時から評論家諸氏や批評家諸氏、メーカーの宣伝には懐疑的になってしまった。
話を戻すと、昨今のCDは当初より格段に音が良くなってきていると言える。これはプレーヤーの技術進歩とCDソフトの音質アップの相乗効果と言え、ほぼ安心して音楽を聴けるようになった。
これで安心してしまうのは早合点というもので、まだまだ音質のグレードアップが存在しているのだ。
現時点で洗濯船で実施しているのは以下3つの方法。
@静電気の除去
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 プレーヤーのトレイにおく前にCDソフトの静電気を専用機器で除去すると格段に音質が良くなる。音楽全体の見通しがよくなり本当の細かい音まで聴きとれるようになる。
A振動の制御
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 プレーヤーに入った回転するCDソフトの振動を振動抑制リング・テープを張り付け、適当に制御すると音質が向上する。個々の楽器の存在感が増してくるので演奏に熱が加わるようだ。
B光の乱反射の抑制
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 CDソフトの外周、データー側を専用削り機で45度の角度で削り落し、削ったところを黒の油性ペンで塗る。低域から高域まで音域の詰まり感が払しょくされる。一度削ると元には戻せないので消極的な気持ちを捨て去る必要がある。
@は全てのCD再生時に適用している。
Aは気にいったCDに優先的に処方している。これも一度貼り付けると剥がすのはとても面倒だ。
Bは体調の良い時をねらって一部高音質で聴きたいソフトに実施している。
@からBまで全て揃うとCD内に格納されている音楽を余すことなく聴きとれるのではと思うが、当たらずとも遠からじだろう。
全て織り込んだ一枚のCDはこれ。
中島みゆき「EAST ASIA」。
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なかでも、「浅い眠り、誕生、糸」は聴きほれるほどの必聴と言える。
このCDは、「A.P.O方式スーパーCD」と謳っていて、高域の歪みが少なく音抜けがよいそうだ。
これだけではなく、ブルーレイ方式などCDの音質も捨てたものではないし、音質を改善すれば古いソフトと言えども捨てられないのだ。
CDの音質に不満のある方は一つぐらいやってみるのも良いのでは。
そうだ、機械やテープなど持たない方は、最低限一日前に再生面を水洗いすればグレードアップできるのでお試しあれ。

posted by みのさん at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の座標軸

2016年11月14日

CANTABILE

オーディオを趣味にしていると音の調整に必ず出番がでてくるディスクがある。
ここを間違えるととんでもないところに行ってしまうことがあり途方にくれることになるので怖い。
お陰さまで最近は過去の幾度となく地獄から這いあがってきた経験から大きな間違いは犯さないようになった。
それでもどうしても納得のいかない音が再生されると自分を疑ってしまうこともあるものだ。
このディスクの所為でこのところ自己不信に陥った。
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幻の名器、ストラディヴァリス・デュランティのファースト・セッションなのだが、音質的にどうしても我慢できなかったのだ。
潤いは全く感じられなく、厚さや色艶などは中途半端で、がさついたストラディヴァリスは聴くに堪えない。
試しに再生したセカンド・アルバムの「LIEBESTRAUM」になると不満は解消してしまうのだ。
300年の眠りから覚めたばかりなのは織り込み済みなのだが、ディスク自体の所為なのかオーディオの欠点なのかの判断を迷っていた。
このままでは夜も安眠できない性質なので、オーディオ側の不備として一連のケーブル交代になってしまったのだ。
バイオリンの倍音成分のザラツキに主たる原因があるのではとの憶測からスーパーツィーターから手を付け始めた。
初めに電源ケーブルの交代を実行したがバイオリンはしっかりと歌わない。
次にスピーカー・ケーブルに目をつけてとっておきのケーブルに交代した。
これは効きましたが不満はまだ残ります。
きめの細やかさだけではなく音が素直に周波数の高いところまでのびているようだが。
次は、中高音域に移り電源ケーブルに始まりスピーカー・ケーブルの交換になるのは思っていた通り。
ここでも完全に納得できずに低域に移り、電源とスピーカー・ケーブルの交代になった。
結局、全ての見直しを実行する羽目になってしまった。
つまりは、オーディオ的に音のグレードアップとは全てを見直すことなのだと実体感した。
なお、マッキンシッシュXRTはステレオ・アンプ1台なので電源ケーブルとスピーカーケーブルの交代、スーパー・ツィーターのスピーカー・ケーブルの交代で治まった。
罪なディスクの所為で大作業になってしまったが、確実に一歩前進できたようだ。
ディスクがオーディオをつくるのを再確信できた次第。
歌うようにデュランティが奏でるようになった。
他のディスクも揃って音質向上になったので万歳。
posted by みのさん at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の座標軸

2016年10月05日

オーディオ機器との付き合い

12回目となる杜の会もあっという間に無事終了でき、ほっと一安心したところだが、鬼が笑って転んでも来期に向けてオーディオの調整を始めることとなる。
実のところ「ほっと」の意味合いは多岐多様にわたり、自身の体調から始まり、オーディオ機器類がきちんと作動が一番よいのだが、せめて聴ける程度に作動してくれるように調整しておかなければいけない。
当然、古い機器がほとんどなのでいたわり合いながら騙し合いながらになる。
さらに、白馬では気温の低さと多湿度から音の入り口であるカートリッジのカンチレバーを皮切りに、オーディオ機器には酷な環境となっているのも事実で本来の性能を発揮するのは難しすぎるとは思う。
それでは、どういう風にこの環境を乗り越えるかなのだが、人間と同じで環境に適応してもらうほかはない。
気温が低ければオイル交換などそれなりの手当てをしたりして、ほぼ毎日のようにご機嫌伺いをしたりする。
このほかにも掃除は欠かせない大事な調整項目になる。カートリッジのスタイラスの清掃は当然のところだが、各種ケーブルや端子も見過ごしてはいけない。
なお、オーディオ機器にとって一番大事なことは電源に尽きるだろう。
電源にノイズがなるべく入り込まないよう専用回線とし、雷のための保険としてサージ回路を組込み、さらに無理強いをして専用回線ケーブルをできる限り太くする。
後は据え付け場所にも気を緩めてはいけない。オーディオ機器は結構なわがままなので一度気にいらないとなると梃子でもだめだ。
また、新しい機器を組込むときは礼を尽くさなければいけない。無礼は取り返しのつかない事態を招くことになる。
最終的には全てのオーディオ機器に対してすべからず公平性を保つ必要がある。
このような事を乗り越えて無事に音が出てくれれば「ほぉっと」なのだ。
付き合いが長くなると自分に似てくるような気がして嫌だな。
posted by みのさん at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の座標軸