2016年07月01日

紫陽花と蛙

7月の初日は暑い。どうも夏がきたらしい。
このような時は朦朧と妄想していることが多い。
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色づき始めた紫陽花を眺めているとイベット・ジローの「あじさい娘」が頭の中によぎる。
「まだ長いスカートをはいていた昔のことだけど 一人のみなしごがいました。 何時もやさしく気立てのよいあじさい娘です。」から始まり、その後みそめられて侯爵夫人になった清楚なあじさい娘の歌。
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いまどきの青い目をしたお人形娘とはかけ離れた感が拭えない今は遠い昔の物語。

妄想は未だ続く。
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このアルバムには妄想の種が多い。
「蛙」だ。
「一人の若者が池の淵に遊びに行って 蛙を一匹捕まえた。すると蛙は震えながら言った。私を放してください。そうしたら3つの願いをかなえましょう。」と。若者は最初に沢山のお金と良い着物が欲しいといい、次に栄光が欲しいという。しかしながら、若者は幸せにはなれなかった。若者は最後のお願いに愛が欲しいと言うと蛙が美しい娘に変わり若者に幸せをもたらした。
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擬人化も甚だしいが、あり得ないことではない。なにしろここには蛙たちが彼方此方にいるのだから。
posted by みのさん at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2016年01月13日

悲愴

今日の朝は久しぶりに冷え込んだものだ。庇の水滴もしっかり凍りついていた。
しかしながら積雪はあるものの絶対量が少ないのでスキー場や宿泊施設は悲鳴をあげている。
白馬村では雪不足対策本部を設置してスキー関係の経営支援にのりだした。

このような時に何故かとりだしたアルバムは2枚の「悲愴」。
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一枚目は、ホロビッツのピアノでベートーベン・ピアノソナタ第8番
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二枚目は、ムラビンスキー指揮のチャイコフスキー交響曲第6番
お気に入りのこのアルバムからは悲愴感がこの上なく心に響いてくる。

2月6〜20日に「第3回白馬雪恋まつり」が開催されることになっていて、「雪像コンテスト」の募集が始まった。
現時点では雪像どころか小さな雪だるまぐらいがやっと作製できるほどの雪量なのと、日中の気温が高いので直ぐに溶けだしてしまう。
雪恋と雪乞いで何とかそれなりの降雪を期待するしかないので悲しいところだ。
洗濯船前の道路には雪がまったく無い状態だ。

posted by みのさん at 11:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2016年01月06日

Gaia Cuatro

4日、5日と二日間降った雨の所為かゲレンデのみならず白馬は閑さんとしている。明日からの予報では雪降りになりそうなので期待しよう。
さて、ガイヤ・クワトロが到着したので早速アンプに火入れしてプレイボタンを押した。
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これはすごい演奏だ。
ドス・オリエンタレスの音楽も生きた音の洪水だったのだが、ドス×2の生き活きさと言ったらいいのだろうか。次から次えと押し寄せてくる音は、熱く、激しく、優しく、強く、繊細に、切れの良い音で包み込んでくれる。
演奏者は、金子飛鳥とヤヒロトモヒロ、ヘラルド・ディ・ヒウスト、カルロス"エル・テロ"ブスキーニの4名。
ドス・オリエンタレスといい、ガイヤ・クワトロといい暫くぶりに興奮・感激する新しい音楽に出会った。
JBL M9500も喜んでいるようだ。
エゴイスタスの坂本氏には良い情報を提供してもらって感謝。
今夜はもう一枚のアルバム「udin」をマッキントッシュXRTで聴くことにしよう。
posted by みのさん at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2016年01月04日

DOS ORIENTALES

年末・年始の繁忙も一息といったところで、暫くぶりに地下のアンプに火入れ式をした。
地下のデットな部屋は低温倉庫状態になっているので適度に温まるまでに相応の時間がかかる。
せっかくの低音も本当にデットになっている。
アナログプレーヤー関係はもっと時間が必要なので先ずはCDから聴き始めることにする。

入手したばかりのドス・オリエンタレスの未聴アルバム2枚を今年の聴き初めに選定した。
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1枚目、「DOS ORIENTALES」Hugo Fattoruso & Tomohiro Yahiro 
ピアノとパーカッションのデュオ演奏が眼前にひろがる。
時にはジャズらしく、ある時にはボサノバのように。
ピアノがアコーディオンに変わると心を叩く。
ピアソラの風が心地よく吹き抜けていったりもした。
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2枚目、同じくドス・オリエンタレスの「Orienta」
最初の曲名が「東京の灯」。パックには静かに女性のスキャットが入っている。
ピアノの他にアコーディオン、シンセサイザーが入りパーカッションのリズムがうごめく。
1枚目のアルバムも素晴らしかったが2枚目はより複雑な対話をお互いに仕掛けているようにおもう。
このアルバムは中南米音楽のジャンルに入るのだろうが、とてもそこには収まらない正にグローバルな音楽体験となった。知らないとは損をすることと再確認した次第。

これは何のことは無い、スタジオ・ティーツーオーの坂本竜男氏の発行する「エゴイスタス18号」の「あるグラフィックデザイナーの視点Q」に紹介されたアルバムで、より多くの人に素晴らしい音楽を伝えたいとあったものだ。
確かに素晴らしい音楽を伝えていただき感謝します。
次は、「ガイヤ・クワトロ」の2枚が明日到着する予定なので期待が大きく膨らむ。
今年はとても幸先がよい。



posted by みのさん at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2014年10月10日

風変わりな店(信州 松本 中町 ぴあの)

昨日は久しぶりに松本まで出かけた。
何時もの散策コース、中町の蔵のある通りをぶらり歩く。気に入ったお店と気になるお店を覘きながら最後は陶片木(とうへんぼく)の唐津焼を目で堪能して終わりにしている。
このお店の一つ前に寄り道するのは、通りの向かい側にある蔵の1階にあるお店で、とても風変わりな「木のおもちゃ ぴあの」である。
何が風変わりかというと、お客は1組限定で中に入ることができるので、中にいるお客がお帰りになるまで次のお客は待ち続けることになる。
お店に入ると、ここの女ご主人はとても気さくな人柄で歓迎してくれるのだが、周りに所せましと置かれた1万ほどの人形たちも一斉に歓迎してくれる。
お店を入るとすぐ右側には小さなグランド・ピアノがあり、その左側には普通の家庭に置くアップライト・ピアノが置いてある。このピアノがお店の名前の由来なのだと思うのだが気づく人は少ない。なぜなら人形たちで埋め尽くされているのだから。
人形たち以外に木のおもちゃがいたるところに居るので「お手をふれないでください」と書かれているにも関わらず自然と手がでてしまう。
このお店には通路が1本あるのみで人ひとり分しかなく、いわゆる「足の踏み場もない」とはこのことと納得できる。
ここの女ご主人と人形・おもちゃ、たちとの関係はとても親密で販売し手放す際にも「可愛がってもらえるように」と良く言い聞かせているし、購入者にも万全を期すよう心がけているのが見ているだけでも解る。
おそらくこのお店の人形たちは夜になるとみんなで大騒ぎになり、今日この店を出て行ったなかまたちを偲ぶのだろう。
ひとつひとつ愛情がいっぱいかかったおもちゃで不思議な空間がこのお店に溢れている。
お店を出てすぐに浮かぶのは、ロッシーニのバレエ音楽「風変わりな店」だ。厳粛なクラシック音楽に異端したここでは機械仕掛けの人形たちなのだが、アーサー・フィドラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラの奏でる音楽がまるで「松本ぴあの」ための音楽のようだ。
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「ロッシーニ=レスビーギ:風変わりな店」

posted by みのさん at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2014年09月19日

PEER GYNT(ヘンリク・イプセンの戯曲への付随音楽)

杜の中を彷徨うととても面白いことに出会えることが多い。
倒木にグリーグのペール・ギュントが聞こえてきた。
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オーゼの死とか朝の気分ではなく、さしずめ山の魔王の娘の踊りのようだった。
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いや、アニトラの踊りかもしれないな。
posted by みのさん at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2014年09月16日

嬉遊曲(Divertimento)

軽い風に舞いながらモーツァルトが奏でられている。2014_09_16_9999_55.JPG
posted by みのさん at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景