ここ数年来、本業とは別に趣味の範疇として、「白馬山麓巡り」のガイドをしている。
白馬村教育委員会公民館の依頼を受けて、白馬村の生い立ちや文明・文化、信仰、地質、石仏、湿原、生物など多角的な視点から白馬村内を案内している。
五月の「塩の道祭り」には、村内の一部分ではあるが千国街道・塩の道を白馬村観光局の依頼で案内したりした。
九月には、信州大学からの要請で神城断層地震アーカイブ・サポーターとして長野市の第一地区の人たちを神城地震関係箇所を案内する予定になっている。
もとより歩くことが好きなので趣味になっているわけだ。
ところで、「白馬山麓」というレコードが本当にある。

狩人が歌っているもので、ほとんどの人は知らないだろうから、ここでお披露目することにした。
喜多條 忠が作詞、平尾昌晃が作曲の1980年豪華コンビになっている。
ただ、歌詞の一部に問題個所があり、「・・きみを追って駈けだすように 白い馬描き出して山が光る・・」の一番と二番の歌詞にも「白い馬」がでてくるのだが、これは間違いであり本当のところは「黒い馬」が正しい。
喜多條氏は、白馬だから白い馬としたのだろうが、白馬岳に姿を現すのはネガの黒い馬なのだ。
思い込みだけでの作詞になってしまっていて尾瀬の水芭蕉と同じ過ちを犯してしまったのは惜しい。

ここを挽回するには、今は無き「あずさ2号」に乗って白馬に来てもらい黒い馬を確認してもらうしかないだろう。
45回転のドーナッツ盤を、オルトフォンの2Mブロンズカートリッジで拾い、マッキントッシュXRT22sで再生したところ、ほぼ満点の出来合になった。
1977年のあずさ2号と1980年の白馬山麓で当時へ瞬時にタイムスリップしてしまった。
良い気分のところを本業の仕事をしなければと現実に戻されてしまったのは誰の所為だ。