2022年08月06日

白馬山麓

ここ数年来、本業とは別に趣味の範疇として、「白馬山麓巡り」のガイドをしている。
白馬村教育委員会公民館の依頼を受けて、白馬村の生い立ちや文明・文化、信仰、地質、石仏、湿原、生物など多角的な視点から白馬村内を案内している。
五月の「塩の道祭り」には、村内の一部分ではあるが千国街道・塩の道を白馬村観光局の依頼で案内したりした。
九月には、信州大学からの要請で神城断層地震アーカイブ・サポーターとして長野市の第一地区の人たちを神城地震関係箇所を案内する予定になっている。
もとより歩くことが好きなので趣味になっているわけだ。
ところで、「白馬山麓」というレコードが本当にある。
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狩人が歌っているもので、ほとんどの人は知らないだろうから、ここでお披露目することにした。
喜多條 忠が作詞、平尾昌晃が作曲の1980年豪華コンビになっている。
ただ、歌詞の一部に問題個所があり、「・・きみを追って駈けだすように 白い馬描き出して山が光る・・」の一番と二番の歌詞にも「白い馬」がでてくるのだが、これは間違いであり本当のところは「黒い馬」が正しい。
喜多條氏は、白馬だから白い馬としたのだろうが、白馬岳に姿を現すのはネガの黒い馬なのだ。
思い込みだけでの作詞になってしまっていて尾瀬の水芭蕉と同じ過ちを犯してしまったのは惜しい。
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ここを挽回するには、今は無き「あずさ2号」に乗って白馬に来てもらい黒い馬を確認してもらうしかないだろう。
45回転のドーナッツ盤を、オルトフォンの2Mブロンズカートリッジで拾い、マッキントッシュXRT22sで再生したところ、ほぼ満点の出来合になった。
1977年のあずさ2号と1980年の白馬山麓で当時へ瞬時にタイムスリップしてしまった。
良い気分のところを本業の仕事をしなければと現実に戻されてしまったのは誰の所為だ。
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2022年04月10日

オープンリール・デッキU

今日も気温が高く感覚的には暑い。
雪解けもどんどん進み洗濯船の裏の杜はほとんどなくなった。
地下室のデットな部屋は未だ寒さが身に沁みるぐらいなので、寒暖の差が堪えることになる。
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この部屋のオープンリールデッキは、TEAC X-2000M。
最新かつ最後のオープンリール・デッキとして登場したものだ。
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このデッキでの今回の再生は、カウント・ベイシーのライブ・イン・ジャパン。
1976年4月17日に東京・厚生年金会館・大ホールでベイシー・オーケストラが大暴れしたのだ。
このライブ音源を、FM東京が5月2日と9日の二回に分けて、ゴールデンライブステージとしてオン・エアーした。
エアー・チェックは、ティアックのオープンリール・デッキで2トラック19cm/sec で10インチテープに録音した。
アンテナは三素子をベランダに設置して洗濯の物干しの邪魔をしたのは言うまでもない。
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FM放送のため音質はそれほど良いとは言えないが、当時のベイシーの熱気はびしびしと伝わってくる。
体も自然にスイングしてしまう。

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2022年04月08日

オープンリール・デッキ

今日は気温が高くなって少しの作業でも汗ばんでしまうほどだ。
明日はもっと高くなるそうだから体調管理が難しい。
それはそうとして、暖かくなったので久しぶりにオープンリールで音楽を聴くことにした。
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デッキはテクニクスの1500。
2トラック、19cm/secでの再生。
テープは、マクセルXL1。
 音楽ソースは、1982年10月4日放送のFM東京から、
        ベートーベン 弦楽四重奏第4番、12番、16番。
        演奏は、スメタナ弦楽四重奏団。
マッキントッシュのXR22sスピーカーに、オクターブのプリアンプ、スレッショルトのパワーアンプが抜群の再生をしてくれた。
40年前にFMエア・チェック録音した音源だが、色あせることなどを感じさせることは全く無い。
かえって、この音源テープを聞くとCDの音が無機質に聴こえてしまうほどだ。
アナログ・レコードとともに希少になってしまったのは、もったいないだけでは無く、良い音をも希少にしてしまったことになる。





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2022年01月25日

ヤーホー・スイング

白馬岩岳にはこんなものがある。
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ヤーホー・スイングというのだが、つまりはブランコそのものだ。
北アルプスは勿論のこと、眼前には白馬三山が真正面にそびえている。
今日は薄曇りだが、空いっぱいの青空になると言葉にならないほどの眺望が、ブランコに乗りながら堪能できる。
ほんの数分の出来事なのだが、順番待ちの行列を作ることもある。
一回500円が高いか安いかは人によるが、たまにブランコを漕げない御人もいて、スタッフの重労働が発生していまう。
因みに冬季はお休みなのでご留意ください。
今日はスキー中にカモシカに逢った。
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2020年01月20日

早くも決定

2020年、第14回目となる「杜の会」の開催日が急きょ決定し、来る10月10日と、なんと分かり易い日になった。
未だ一月だと言うのに、気の長いのは二年間の中断があった所為かもしれない。
その間にあっては、何時ものようにオーディオ機器の不具合があったり、瓢箪から駒があったりしたが、現時点では過去最高のの音質になっていると、勝手に思っているのだが、この音質は言ってみれば「独りよがり」といえるもので、一般的とは言えないだろう。
杜の会の面々は、心の優しい人達が多いので、自ずと優しい音質が好みとなるのは致し方ないのだが、私の譲歩加減は大変難しいところがある。
何故なら、この二年間でほとんどのケーブル類は交換されてしまっていて、もう後戻りする気にはなれないのだ。
つい先日も、JBLのボックス内ケーブルを交換してしまったばかりで、35センチのウーハー4発を外す手間暇と筋肉痛のおまけをいただくので、おいそれとは戻せない。
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マッキントッシュのスピーカーケーブルも、GND側は二本のうち一本を交換したばかりで、ここもその後の調整が残っている。
これ以外も、シェルリード線を含む種種ケーブルの調整などを行うことにしていて、我が道はけっこう忙しいのだ。
こんなことで、杜の会用に合わせた音質の調整は、やりたくないのが本音なのだ。
今回は、皆さんからの罵声を浴びることになるかもしれないが、致し方ない。
後は、機器のご機嫌が良ければよいのだが、私と同様に加齢が進んでいるので、ボケてしまうかも知れない。
とにもかくにも、未だ先の話なので、忘備録に記しておくことにしよう。
posted by みのさん at 15:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2019年08月02日

Peggy

日増しに熱くなっているような気がしているが、まんざらでもないだろう。
こんな日は、涼しい海辺の木陰辺りでのんびりしたいものだ。
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10インチ、キャンドルライト・レコードの「Peggy」は、そんな雰囲気を醸し出しているようなジャケットが羨ましい。
内容は、ペギー・キングのボーカルが夏の恋の歌をうたっているのだが、ジャケットはこちらの方も抜かりが無い。
聴くカートリッジは、デンマークB&OのST1がぴったりだ。
@This Is My Lucky Day
AHappiness Is Just A Thing Called Joe
BLove Walked In
CLet’s Get Away From It All
DThese Foolish Thing
ESwing Low Sweet Chariot
FIt All Depends On Me
GLover
HIt’s All Right With Me
IThey Can’t Take That Away From Me
の10曲が収められている。
1954年のラジオ放送の古い録音ではあるが、23歳の時のミュージカル・スターの唄う恋の歌は、危なっかしさもありハラハラさせてくれる。
もう若くはないさ と 言ってしまえばそれまでだが、こんな時もあったのさ と 思いたいが、記憶は薄れていくばかりで、思いだせないのが辛いところだ。
それよりも、益々熱くなってしまったではないか。

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2018年12月24日

クリスマス・イブ

今日はクリスマス・イブの所為か、夕方のコンビニエンス・ストアには、セブン・イレブンのケーキを購入する人でごった返していた。ほとんどは外国人なのだが、コンビニのショート・ケーキで間に合わせようとの魂胆が、まる見栄なのが微笑ましい。
近頃、何でも簡単に世話なく済ませてしまうと言った世相は、外国人も日本人も一緒なのだと思うが、これに慣れてしまっていては、まんまと販売戦略に乗せられていて、気持ちが伝わるとは誰も思わないだろう。
まあー、せっかくなのだから、今日はクリスマス・アルバムなど引っ張り出して、気分を盛り上げようと思ったりする。
ホワイト・クリスマスの今宵は、10インチのステレオ録音された、このアルバムを聴くことにしよう。
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マントヴァーニー・クリスマス・アルバム
第1面
1.まきびと ひつじを
2.あめにはさかえ
3.神はなんじらを安息させたもう
4.よきかなウェンセスラス王
5.オー・ホーリー・ナイト
第2面
1.もろびとこぞりて
2.清しこの夜
3.ナザレス
4.ああベツレヘムよ
5.アデステ・フィデレス
説明書きに、スローなラテン・タッチでの演奏とあり、古き良き時代を彷彿とさせる。
メリー・クリスマス!!
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2018年09月26日

林檎殺人事件

樹木希林さんが亡くなってからと言うもの、テレビては彼方此方で過去の出演した番組やその人柄などを顧みている。
以前から、とにかく、名前だけでなく風変わりな言動に惑わされつつ、変な納得をしてきたように思う。
事件に遭遇しても、普段通りの漂々としたところが、一般的な物事に左右されなく、揺るぎない精神構造なのだろうか。
郷ひろみ との デュエットの「林檎殺人事件」は、今でも謎だらけで理解不能のままだ。
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硬さの感じられないしっかりとした芯を持ち合わせていいて、周りの人たちに愛情をそそいでいたのだろう。
彼女に贈る言葉で相応しいのは、「聖母」であろう。
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どおりで優しい訳だ。

posted by みのさん at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2018年09月25日

Septemberの雨

朝からの雨降りは、September rain そのものだろう。
しかも、外気温は昨日より相当に低く、15℃にも満たないでいる。
車のワイパー越しに見えるはずの白馬三山などの峰々は、厚い雨雲に覆われ遮られていて見ることが叶わない。
このような日には、雨音だけの静けさの中に、ぴったりな歌が聞こえてくる。
スパリそのものの、「九月の雨」が、呼び掛けてくる。
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Sptember rain rain 九月の雨は冷たくて
Sptember rain rain 九月の雨は優しくて
季節に褪せない心があれば
人ってどんなに幸せかしら

このような日は、ぼぉーっと、していることができるので、幸せそのものだろう。
何時もの事だろうといわれれば、それはそれに越したことはない。
雨の所為で緑が濃くなったように思われ、苔はとても喜んでいる。


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2018年09月24日

September

September 夏の陽射しが弱まるように心に翳がさした
めぐる季節の彩りの中一番寂しい月
街は色づいたクレヨン画涙まで染めて走る
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もう40年前になりました。
古より秋と言うのは実に感傷的になるものですね。
元気な夏から寂しい秋と感じるのは、若さの特権なのですから、しみじみと感じ入りましょう。
一方で太陽が低くなり、日射しが弱まるとともに、柔らかい明かりが家の奥の方まで射してきて、何ともよい季節になったものだと思うのは、65歳以上の高齢者だからかもしれません。
あの頃の若さなどは、どこかに忘れてきてしまったようです。
洗濯船の周りの木々は、濃い緑から薄い黄緑色に移り変わってきています。
北アルプスの稜線辺りでは、色づき始めているようですし、10月に入れば雪になることが通例です。
世代毎に感受性が異なるのは当たり前のことですから、押しつけはできませんので、一緒に来る風景を楽しみましょう。


posted by みのさん at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2018年07月19日

日本昔ばなし

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坊やよい子だねんねしな
いまも昔もかわりなく
母のめぐみの子守唄
遠い昔の物語り
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夢をたぐればほろほろと
花もほころぶかぐや姫
人のなさけがしあわせを
そっと運んだ笠地蔵
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一寸法師はどこにいる
ぼくもわたしも鬼退治
勇気りんりん手をつなぎ
正義のための桃太郎
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鶴のまことの恩返し
たぬき文福茶をわかし
うさぎ小亀のかけっくら
空じゃ天女が舞を舞う
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坊やよい子だおっきしな
舌切り雀が飛んできた
あれは花咲きお爺さん
あれは浦島玉手箱
遠い昔の物語
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ご存じ、花頭巾の唄うTVまんが「にっぽん昔ばなし」のテーマです。
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このテーマ曲の一番目が終わるころに、昔ばなしのお話に入っていきます。
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市原悦子さん、または、常田富士男さん がまったりと、「むかしむかしあったそうな・・・」と世界に引き込みます。
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市原さんはどちらかと言うと、やや強めの口調でひきいれますが、常田さんは、ふにゃふにゃで力み感・抑揚も無い一本調子的な口調でありながら、不思議にも引き込まれています。
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今日、常田さんの訃報がニュースされましたので、本当に昔・昔になってしまいました。
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常田さんのあの語り口に、感謝と何時までも思いでとして心に残ることは当然ですが、こうしてレコードとして残すことで敬意を表したいとおもいます。
posted by みのさん at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2018年01月24日

風雪

昨日に引き続いて午前中は除雪作業に終始した。
降雪量はさほどではないが、風が吹き荒れていて、枝に積もっていた雪塊が頭の上に落下してくる有様だ。
道路ではブリザードとなって、前方どころか周り全てが白一色になり視界をなくしてしまう。
車はヘッドライトを点灯していても、どうしようもないので一旦停車して、風が治まるのを待ってから動きだすようにしているが、無理に走る車もいるので危険が一杯ある。
このような時に役に立つのは、サングラスで、微かな陰影が路肩と道路の境界を教えてくれる優れものだ。

吹雪のような状態のなかで作業していると、必ず聴こえてくるのは、高橋竹山の三味線の響きだ。
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竹山の津軽じょんがら節が、風に舞う雪吹雪を浮かび上がらせてくる。
どんよりとした灰色がかった風景に、横殴りの雪が目の前を通り過ぎていく。
何故か手先と足先だけが凍るように冷たいのだが、三味線の音が心に響き渡っている。
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今、ばちが弦をはじいたその時、渦を巻く風に雪が舞い上がった。
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2017年12月03日

信州ハイエンド・オーディオ・ビジュアル・フェア

松本市のロイヤルオーディオ主催のフェアが、12月2〜3日に松本めいてつショーホールで開催された。
多くの後援と出展メーカーが勢ぞろいし、県下最大と銘打つこのフェアーは84回を数える。
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せっかくなので、九州から参加のニイノニーノ2さんのご尊顔を拝すことも兼ねてゆっくりとはできないが出かけてみた。
駐車場に車を置き、会場横を通っていると中から盛大に音が漏れてくる。嫌な予感を抱えつつ中に入ると案の定、会場内は騒音の館と化していた。
多くのブースが所せましとある中で、彼方此方で俺が俺がで音量を上げるものだから、オーディオで音楽を聴くといった事はお構いなしの騒音だらけで、1m離れたブースのスタッフとの会話が成り立たない有様だ。
各ブースともせいぜい2〜3m程度の試聴距離であるにもかかわらず、会場全体に響き渡る音量を出す神経はいかがなものだろうか。もっとオーディオの試聴らしく繊細な音出しはできないものかと思うが、自己主張した方が勝ちとの今時のメーカースタッフの心情なのか。
頭も耳もおかしくなってしまうので、ニイノさんの所でえさ箱あさりをして、長居は無用と早々に退散することにした。
結局のところ今年は試聴皆無という結果になってしまった。
昨年はもっと節度というものがあって、一つのブースが視聴者のため音量を上げると、他のブースは遠慮して音量を下げて、各出展メーカーが個々を盛り上げながらのフェアーだった。
つまるところのハイエンド・オーディオも地に落ちたものだと、こちらの肩も床に落ちる。


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2017年11月23日

柱上変圧器の交換

敷地内にある中部電力所有の電柱に乗っている変圧器(トランス)が今日交換された。
2週間前辺りに事前予告があり、何でも古くなったので、故障する前に交換するとのことだった。
実際の交換作業は下請け会社がおこなうのだが、よーく観察していると広い地域で交換作業をおこなっているのを確認できた。
寒風の中、午後から作業を始めて凡そ2時間程度なのだが、結構大変な仕事になっている。
それは、電気を遮断することなく交換作業をするので、高所作業車2台と仮の変圧器を装備した車1台がセットになり、作業を進めている。
一旦、3本の電線を一本ずつ丁寧に電柱の手前から仮のトランスに配線(6,600V)しておいて、柱上トランスからの引き込み線(100・200V)も途中から仮のトランスまで配線しておき、古い変圧器を電柱から切り離してつり下ろす。
その後、新しい変圧器を釣り上げ設置して配線する。この後、仮の変圧器の配線を撤去して作業を終える。
ちらちらと邪魔をしないように様子見していたのだが、頭の中は、藤原真理のバッハ無伴奏チェロと五嶋みどりのシベリウスバイオリン協奏曲が流れている始末なのだが致し方ない。
作業する人は大変だが、見ている方はルンルンとしている。
これは交換の話があったときから音質の向上を期待していたムキがあるためなのだ。
果たして結果は如何に。
マッキントッシュのスピーカーからバッハのチェロ無伴奏が鳴った瞬間に、「やった!」と心の中でつぶやいた。シベリウスはバイオリンの音がより鮮明になり、パックのオーケストラの音圧があがったのが確認できた。
以前、同様に引き込みケーブルの交換も効果てきめんだったがトランスの交換も負けてはいない。
明日から日曜日までスキーのお客様が滞在しているので、じっくりと音楽観賞できないが、週明けにはJBLのほうの音質を確認することにしよう。
お金と労力をかけないで向上できるなんてラッキー以外の何物でもない。
電圧は104Vで安定中、電気ノイズは1.83とやや多いが、音楽は心に迫ってくる。
posted by みのさん at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2017年10月16日

RAINY NIGHT IN LONDON

「ムードミュージックとして永久保存されるべき一品」と言ったのは、季刊アナログNo.17での「イージーリスニングとレコード 桑本 洋氏」なのですが、全くもって同感の至りです。
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レイ・マーチンとピカデリーストリングスが奏でる曲からは、雨と霧で少しばかり重たくなった空気感が伝わってきます。
デットな部屋に敷き詰めた青い絨毯がジャケットと忽然一帯となって湿り気が漂うような気がしてきたのは気の所為だけでしょうか。
このレコードの再生には湿り気に強いと思われるEMTのTMD25が似合っています。
なぜならば、ジャケットにあるように、相合傘の中だけほんのり暖かい演奏を再生できるのはこのカートリッジだけでしょう。
ターンテーブルには必ずA面を乗せ、一曲目から12曲、B面の最後まで聞き通してしまいます。
@THAT OLD FEELING
AAGAIN
BMY FOOLISH HEART
CYOU ARE MY LUCKY STAR
DISN`T IT ROMANTIC
ELOVE WALKED IN
FA FINE ROMANCE
GYOU STEPPED OUT OF A DREAM
HLONG AGO AND FAR AWAY
ISEPTEMBER IN THE RAIN
JAS TIME GOES BY
KI`VE GOT YOU UNDER MY SKIN
これほどのジャケットと演奏とが一体となったレコードがあるということは、この製作者のセンスの良さが只者ではないと語っているようです。
白馬は冷たい雨が落ちていて、RAINY NIGHT IN HAKUBA になっています。
ジャケットにあるように、傘の外、門兵のように、寒さが身に沁み入ってきました。
冷え切った心身には、熱いブラック・コーヒー(コスタリカ)でも淹れて温まろう。

posted by みのさん at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2017年09月10日

アザミ

土曜日曜と二日続きの晴れになり観光のお客様も増えているように感じる。
昨日はBMWの二輪車によるパレードがあった所為かオートバイが彼方此方走り回っていて小気味の良い音を響かせていた。
今日は国際トレイルランが開催されていて放送の音が風に乗ってくる。
洗濯船の庭では、どんぐりの落ちる音が絶え間なく聞こえてくるので、仕方なくどんぐり拾いをすることになるなか、ふっと顔を上げるとアザミが咲きだしていた。
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こうなると直ぐによぎってくるのは、「アザミ嬢のララバイ」だ。
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中島みゆき のデビュー・シングルであり、歌詞の中では「夜咲くアザミ」で、秋に咲くのは「桔梗」ということになっている。
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鬼の仮面を裏にかぶった若い女性の底しれぬ深い情念を切々と歌う「みゆき嬢のララバイ」はここから始まった。
石川さゆりの「天城峠」は恐ろしく怖い怨念を男に向けて歌い、中島みゆきはどこまでも深く暗い女だけが持っている怨念を自身に向けて歌う。
この二つに共通しているのはその音だ。JBLのSPの音がまとわりついてくる。
演歌とも艶歌ともつかない怨歌は、男の背筋が凍りつき、鬼に睨まれたらおしまいなのだ。
鬼無里には鬼が居なくなったとのことだが、戸隠辺りにはいくつかの鬼の話が伝承している。
油断のないよう心しておくべきだろう。
けっして「鬼さんこちら」などと発してはいけない。
posted by みのさん at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2017年08月31日

面白くなくなったJAZZ

最近といっても、もう大分時間が過ぎ去っているがJAZZが面白くない。
技巧に走り過ぎていたり、演奏者の自己満足に終始している演奏を聴いても心を打つ事が無いのだ。
この為かライブ演奏から足が遠のき必然と古いレコードを引っ張り出してJAZZを楽しむことになってしまっている。
いみじくも、昨日放映されたトランペッターとジャズをやりたかった暴走少年ドラマーの軋轢が表面化してしまったのは、現在のJAZZを取り巻く現況を端的に伝えていて納得したものの悲しいと思わざるを得ない。
もし、トランペッターがJAZZトランペッターだったら、暴走少年ドラマーとトランペットで対決しただろう。そうなればスリル満点のアドリブ合戦に突入して、会場はJAZZの熱気が充満し本当のJAZZを
堪能できたはずだ。
こうした中で、もし能力が足りないと悟った少年は暴走を止めることになるだろうし、その後この少年はより精進してこのトランペッターを凌駕し世界に羽ばたく事になるかもしれないではないか。
このような若い芽を育てることを見失っていて形式だらけのこの世界では未来はありえないだろう。
決められたことをきちんとこなしていき、暴走を認めないのではJAZZとは名ばかりで、吹奏楽や軽音楽との違いは認められない。
必要なのは節度ある決まり切った中に押し込むビンタよりも、暴走を快走に替えるJAZZ的センスではないだろうか。
デュークエリントンのライブ演奏にトランペッターの暴走が記録されているが、この熱い演奏は後々までの語り草になっている。
ジョン・コルトレーンの暴走を誰が止めようとしたか。
クリフォード・ブラウンに割って入るソニー・ロリンズは暴走なのか。
これがJAZZだろう。
もっと悲惨な事と言えば、このトランペッターはJAZZを捨てていることは未だしも、演奏者の魂とも言える楽器、即ちたとえステックと言えども楽器を投げ捨てることができるのは、そもそも演奏者としてのステイタスをも投げすててしまったのに等しい。
世間の評判とは裏腹の醜態を晒してしまったのは、新しい芽をつぶそうとしたこととともに取り返しがつかなくなった。
褪めたJAZZには魅力が無いに等しい。
posted by みのさん at 11:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2017年01月04日

田園

昨日は雪の舞だったのですが、何故か積もるよりも融ける方が勝っていました。
今日の朝方は暴風と雨で小枝の舞と融雪がはっきりとみてとれました。
スキーのお客様はモチベーションを維持するのに苦労されているようです。
雪の絶対量が不足する中、ゲレンデ外に雪を求めて雪崩に遭遇してしまうことが起きています。
山麓から平地を傍観すると春間近と見間違うほどの田園風景になっています。
吹き抜ける風に乗って、あのメロディーが流れてきたような気がしました。
いや、頭の中でははっきりと鳴り響いています。
それはベートーベン交響曲第6番「田園」です。
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しかも、フルトヴェングラーのあの演奏です。
ベートーベンの感銘した風景が白馬でも感じられるとまでは思いませんが、それなりに響いてくるものがあるようです。
新年最初の音出しはこれにしなくてはいけないのではないかと暗示をうけました。
そうこうしているうちに、窓の外では雪が落ちて来ました。
田園も捨てがたいのですが、この季は早く「銀界」になってほしいとも願っているので複雑な心境です。
posted by みのさん at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景

2016年09月03日

RVG探し

録音エンジニアのルディ・バン・ゲルダー氏が91歳で去ったとニイノニーノ2こだわりの杜BBSにあった。
思えば音の良いジャズレコードにはいつもRVGがあり、レコード漁りは必然とRVGを求めていたように思う。
特にブルーノート・レコードの音には多くの衝撃をうけたものだ。
しばらく後になってから解ったのだが、ブルーノート・レコードの12インチ1500番台の二番目にあたるマイルス・デイビス・オールスターズVol.2からその名前がでてくるが、このころのはまだ普通の音質だったので印象は薄かった。
他のアルバムで思い起こされるのは、
プレステージ・レコードでは、サキソフォン・コロッサスやリクラシン、ソウルトレーンなどの超有名盤。
インパレス・レコードでは、ブルースの真実やカンザス・シティ・セブン、2 3 4などなど。
その他には、ブルース・エットやフォンテッサ、アランフェス協奏曲、ピュアー・デスモンドなどがある。
こうした中でも思い入れのあるレコードとしてブルーノート1519、ハービー・ニコルス・トリオを挙げる。
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打楽器のごとくピアノに打ちつける演奏と相まってRVGの録音は金属音となって聴く者に浴びせかけてくる。
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この不思議な音に引き込まれたら抜け出すことはかなわなくなるほどの魔力を秘めている。
アルバム一つ一つに込められた音に魅せられているうちにRVGの音が自然と聞こえてきたりする不思議さ。
何時しかジャズのよい音として刷り込まれていることに気づくことになる。
申し分のない幸せを録音したエンジニアに謹んで感謝したい。
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2016年07月03日

晴れたり降ったり曇ったり

今日はエコーランド区の一斉草刈りの日だったのだが、土砂降りの豪雨予報が出たりして当然だれも草刈りはしない。時折晴れ間が出で小雨模様になるのだが直ぐに土砂降りに戻ってしまう。
こうなることを予期して昨日の暑い中草刈りをしたのだ。
降雪の少なかった今冬なので雨が降るのは今のところ田圃には喜ばしいと思うことにしている。
我が家のモリアオガエルも喜んでいるし。
このような日はじたばたしても始まらないので都合よく音楽と読書にどっぷりと浸ることにする。
庭を眺めてみると雨だれが勢いよく落ちてきて視界を塞いでしまう。
洗濯船の前の道路は川と化している。
今日のような天候には、モップスの「たどりついたらいつも雨降り」ではなく、森昌子が歌うテレビドラマ「おはなちゃん繁昌記」の主題歌「晴れたり降ったり曇ったり」がちょうどよい。
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「晴れたり降ったり また曇ったり 天気もその日で 移り変わるわ・・・激しい雨でも何時かはやむものよ」と。
全くその通りだ。でもまだやんではいない。
しからば、この際とっておきのアルバムをだしてしまおう。
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「SONGS for Raney Day 」、いきなり雷が鳴り響きわたるのだ。
豪雨を連れてくるSUE RANEY の名盤。ジャケットの緑が裏庭を彷彿とさせる。
これを聞けば雨と仲良しになれるかもしれないが保証はない。
何故だか雨が強くなってきた。どうしてくれるのだ。
読書に精をだすことにしよう。
宮本常一「忘れられた日本人」がもう一つの文化を思い知らせてくれる。

posted by みのさん at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の聴こえてくる風景