2019年06月07日

歴史紀行(西浜七谷のうち能生谷・早川谷・西海谷・根知谷)

梅雨入りの前日となった昨日は、白馬公民館の歴史紀行「糸魚川の自然と歴史探訪」に参加してきた。
講師は何時もの田中元二先生だが、歴史紀行なのでサンダル履きのいたって軽装なのが、この講座の特色になっている。
そうは言っても、参加者のほうは、それなりの装備になるのも何時もの事だ。
今回は白馬から国道148号線で小谷村を抜けて、新潟県に入り、一番手前側の根知谷から始まった。
根知谷では、根知城の直下にあるしっかり苔むした「村上」義清の墓」に行き、信州坂城の領主時代での武田晴信(のちの信玄)との合戦や、その後城を追われ上杉謙信を頼り、根知谷の根知城を捲かされたことなどの説明を聞いた。
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この塚の前での田中元二先生の話は武田信玄に及び、白馬村にあった城などを攻め落としたことに関連して、打ち取った大将などの首を晒し、とても残酷・非情なことをした武将であることを強調されたが、賛同することはとても出来ない話しだ。
そもそも戦国の世は、敵の大将を打ち取った証として、大将の首を晒すのは常識となっていた。晒した首を首実験して本物の大将であれば、この戦いを正当化でき、負けた方が罪人となるのが戦国時代なのだ。
小田信長も晒し首を何度も行っていて、本能寺の変では、自分の首が晒されることを避けるために、自害ののちに跡かたも無くなるように焼き切ったと言われている。このことから、光秀は首が無いためにこの謀反を正当化できず、秀吉は「信長様は生きているので、謀反の光秀を討とうと」配下を結集することができた。
この点に関しては、認識違いであることを明言しておきたい。
その後は、根知谷の奥に行き、千国街道沿いにある「杉之当」にいった。
ここは平家の落人伝説の集落と伝えられていて、そこにある大きな杉の木を目当てに集落を作ったので「杉之当」という地名になったのだそうだ。
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現在の大杉は、昨年2本のうち一本が折れてしまい、跡かたずけされていないので無残なことになっていて、杉の真下の岩洞にある白山社には近寄れなくなっている。
続いて、西海谷の「羅漢和尚の墓」にいった。
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今回、この紀行に参加した最大の目的と言ってよいほどであり、中々個人で行くには道のり厳しく期待していたのだ。
写真などでは知ってはいたのだが、初めて目にしたものは想像をはるかに超えたお墓であった。
即身成仏を願ってこの岩穴に籠った羅漢和尚だが、成仏できずに這い出してしまった話があるが、庶民的でもあり、さもありなん だろう。
感激を後にして、来海沢(くるみざわ)に行いき、ここは天台宗系の山王社(日吉神社)になっている。
山王も日吉も猿に縁が深い。
狛犬ならぬ狛猿が迎えてくれた。
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次は真光寺に行き、大銀杏と境内の阿弥陀堂にある如来に参拝をした。
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元は七堂伽藍の揃った大きな寺があったとのことだ。
池があり、その縁には稚児塚があるが、素通りしてしまった。
次に、早川谷に入り、月不見の池で昼食になった。
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この地は、焼岳火山の噴火と地下から噴出した溶岩(凝灰角礫岩)で出来た地形なので、特に変わっている。
これは、溶岩の進行が、余りにもゆっくりだったためと、傾斜の緩くなったところで止まった事によるものだろうと言われている。
また、水深の浅くなっていた池の中にある岩にはその後がくっきり刻まれていたが、水深が浅くなったのは、池の水漏れ対策として池底をコンクリートで覆ったところ、水源まで覆ってしまい浅くなったとのことだ。
浅知恵とはこのことだ。
昼食の後に、真言宗豊山派の日光寺に行き、納骨堂の謂れなどの話などを聞いた。
京の都からは北東の鬼門にあり、行基上人に銘じて作らせたとの話がある。
幾度の火災があり、本堂は何回となく建てられているが、少し離れた阿弥陀堂だけは火災に遭わず往時の姿をとどめている。
ここの堂の境内でのお祭り、「日光寺けんか祭り」は、よく知られている。
直ぐ近くにある「田沼藩陣屋跡」を見送り、能生谷へは景観の良い高倉経由で入るが、今日は霞がかかっていて何も見えなかったのが残念だった。
能生谷に入ってからは、日本海方面に向かい、海岸沿いの筒石集落と漁港、船小屋を散策した。
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北国街道沿の筒石集落の生活空間は、これぞ歴史的な街並みであり圧巻であった。
見慣れた海沿いの糸魚川市もよいが、谷あいに存在する史跡と集落は見逃してはならないところが多い。
もっとよく散策して、平地人にこれを語りて戦慄せしめれば と思っているが、何時のことになるやら。


posted by みのさん at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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