最初にチョイスしたのは、ルドルフ・ケンペ指揮トーンハレ管による、ドボルザーク新世界だ。

出てきたひどい音に愕然となってしまった。
余りにも醜い籠りきった音には、ことばを失い気絶しそうになった。
毎年、聞き始めはケルテスの新世界だったのを、今年はケンペに代えてしまったことだけが原因ではないだろう。スイスexlibris盤は音質に定評があるはずなのだが。
気絶していても始まらないので、ここは我慢のしどころと気を強く持って耐え忍ぶことにした。
お皿を裏返して、大好きな4楽章に入ってようやく何とか聞けるようになってきたが、心は躍らない。

仕方が無いので、いつものケルテスに登場願って、ブラームスのセレナーデ2番とドボルザーク吹奏楽のためのセレナーデで、心安らかになれるように、モノラル・カートとデッカ・カーブで再生した。
このころになって、少しばかりシステムの調子が上向いてきたように思うが気の所為か、いや、デッカの音では無い。

確かめるためには、優秀録音に登場願うしかないと、コリン・デイヴス一世一代の名演・名録音・高音質との評価があるフィリップス赤盤ストラヴィンスキー春の祭典を持ち出してみた。
まあー、何とか聞けるようになってきたのは確かなのだが、未だ切れが足りない。
今日のところはこのくらいにして、明日以降も火入れをしないと、このシステムは許してくれないのかもしれない。
なんか疲れてしまった。
何だ、調子が悪いのは自分自身だったのか。
気力・体力・持続力が底を突いているのかもしれない。