忘年会の場所は、持ち回り幹事の重大責任で美味しい料理を提供してくれるところを厳選することになる。
なにしろ、この頃はそうでもなくなっているが、普段はお客様に料理を提供する側なので、舌は肥えているものなのだ。
私感なのだが、最近の忘年会は外ればかりで、美味しい料理には恵まれていないので、今回もやや危惧はしていたが、その通りになってしまったのは残念だ。
幹事の話によると、このホテルでは最近料理人が代わって良くなったとのことだったのだが、実際は食してみないと解らないものなのだ。
一見豪華絢爛と思える料理の数々なのだが、最後の水菓子、食事・留碗の他は全てお膳に並べられていて、すき鍋以外は暖かい食事では無く、食事の米を含めほとんどが出来合いの料理だった。
以下、テーブルに置かれていた「本日の彩菜」と称するメニュー。
旬菜 紫芋豆腐
きぬた巻き
あおさのり豆腐
蓋物 蓮根饅頭
お造り 日本海鮮盛り合わせ
鯛 甘えび
煮物 あらかぶの煮つけ
たけのこ 小松菜 梅干し
焜炉 信州プレミアム牛
すき鍋 ハリハリ仕立て
信州プレミアム牛肩ロース肉
白菜 葱 水菜 葛きり
蒸物 茶碗蒸し
銀杏 鶏肉
冷鉢 信州野菜サラダ
焼物 柳さわらのほうば焼
食事 白馬村産 あきたこまち
留碗 自家製 信州味噌仕立て
香物 漬物
水菓子 本日の水菓子
料理長 谷中 密遇
一見、見事な日本料理の献立なのだが、一つとして美味しくいただけたものは皆無だった。
おまけに、飲み放題付きの所為か、ペットボトルの烏龍茶も味の無い安物だったし、テーブルに出されていたビールは既にきが抜けていて、泡が出なくなっていた。
白馬において、天下のGRY館としては、このような事では全くもってダメだろう。
気の利かない外国人だったとしても、見栄えだけでの商いでは、お客は遠のいてしまうのが普通だ。
わが家に帰ってからのお茶の美味しかった事。