2018年11月17日

MIDNIGHT SUN herb alpert

このアルバムは、トランペット奏者のハープ・アルパートによる旧友スタン・ゲッツの死を悼んでつくられたものだ。
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ハーブ・アルパートは、1960年代にティファナ・ブラスとの演奏で大成功をおさめ、グラミー賞を7つ、15枚ものゴールド・ディスク、14枚のプラチナ・ディスクを獲得している。
こうしたことから、ジャズ関係者からはコマーシャルな演奏家と揶揄されることが多々あり、ジャズ・ミュージシャンとして認知されていない。
このことは、ジャズの辞書として権威のある「The New Grove Dictionary of Jazz」に、ハーブ・アルパートの記載は見当たらない。
しかしながら、「The New Grove Dictionary of Music」には、かなりのスペースを使って、ハーブ・アルパートの音楽ついて書かれている。
時代の空気を敏感に感じ取る才能を、音楽家と言うより商売人と、陰口をたたかれてしまったのだろう。
また、A&Mというレーベルからアルバムをだしているが、Aは、アルパートの頭文字であることから、自己のレーベルを創設したものである。
ここでとりあげられている、オール・ザ・シングス・ユー・アー、サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー、モナ・リサ、イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ、あの娘の顔になれてきた、スマイルといったスローな曲が、聴き手を少しばかりしんみりさせ、静かなジャズを聞きたい方にうってつけになっている。
しかも、フレンズという曲では、亡くなる直前のスタン・ゲッツと共演し、心のこもった演奏をしている。
わざとらしくなく、さりげなく、友のへの悲しい胸の内を伝える事が出来るミュージシャンは、それほど多くはないと思う。
最高の音楽家が最高のジャズを演奏しているこのアルバムを、最高のリスナーにお勧めする。
posted by みのさん at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | とっておきの一枚
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