2018年07月08日

夏のオーディオフェアー

松本ロイヤルオーディオ主催の、夏のオーディオフェアが7〜8日にかけて、松本キッセイ文化ホールで開催されている。
ひょんなことから、前日の夕方に同業者のオーストラリア人のA氏から電話があり、フェアに行くことが決まってしまった。
まあー、大雨の影響で商売はあがったりなので、暇を持て余していることでもあり即きまってしまった。
A氏は、日本のオーディオフェアーに初参見でもあり、とてもワクワクしている様子が手に取るように解る。
今回のフェアーで一番の楽しみは、真空管の音がいろいろ聴けることと、アナログプレーヤーだと、行きの車の中で話していた。
私からは、「山姥」の話をしたが、巧く理解できないようなので、「年のいった女の鬼」と言うような事を云うと少しは理解したようだ。最後に、「奥さんのことを山姥といってはいけない」と、釘をさしたのだが、この時点では理解できなかったようだ。
松本キッセイ文化ホール3階の大と小3つのホールを使用してフェアーが開催されていた。
受付を済まして先ず大のホールに入ってみると、10位のブースの内、一つのブースが試聴会を実施していた。座席は20人くらいでほぼ満杯状態になっていて、立ち見試聴になってしまった。
先ずA氏は、最初の試聴会で使用していた小型のスピーカーに釘付けになってしまった。
それはタンノイノオートグラフ・ミニで、以前から評判のよい侮れないスピーカーではある。
試聴が終わってからも心残りなのか、パンフレットなので価格の確認をしている。
次は、私も興味があったテクニクスのブースに移動して、ダイレクトドライブの雄、SL−1000Rでの試聴をした。スタッフからは、SL−1000Rの製造や部品にかかるお話と、当然だがアナログレコードでの試聴があった。
ここでの試聴では、何時も感じることなのだが、どうしても違和感がある。
煌びやかな音が輩出されるのだが、音が硬く尖っている。
これではゆったりと音楽に浸ることはできないだろう。
3枚目のアナログ盤に入った時にスタッフがスタビライザーを置くのを忘れてしまったらしい。
音が多少柔らかくはなったので、説明していたスタッフに、スタビライザーが無いほうが良いですね、といったところ、反りのあるレコードが多いのでスタビライザーは必要なんです、との答えだった。
イミジクモ、トレース能力の低さを露呈してしまったようだが、スタッフはきずいていない。
A氏とはいうと、プレーヤーの価格160万円と追加アームボード10万円にびっくりしてしまったことと、ギスギスした音質には我慢できないと感想を述べていた。
おそらく原因は、デジタルパワーアンプが、正にデジタルらしい増幅をしているためだと思う。
今回一番のお目当てであるフェーズメイションのブースでは、最前列中央に席を確保し、オール真空管でのアナログ再生と、フォノイコライザだけ真空管ではない試聴の二種類を比較して聞くことができた。
この音にはA氏は大満足だったらしく、開発者にいろいろと聞き入っていた。
この後は、池田のジャズ喫茶Mゲイトに行く予定にしていたので、早々にキッセイホールを後にした。
A氏から、タンノイのスピーカーに未練があることと、フェーズメイションのフル真空管への未練が大いにあることなどの話があり、フェーズメイションの音はどうでしたか、との質問が私に向けられた。
私からは率直に、満足できるような音ではなかったこと、理由としては、例えば最後のアナログ盤、石川さゆりのボーカルを取り上げ、彼女の声は鬼のような怨念が入っているのだが、綺麗さっぱりになってしまったこと。開発者の説明にあったノイズを極限まで取り除いて、空気感を出すことを目標にしている、ことには賛同できないこと。
私の考えは、ノイズを取り除くのではなくて、ノイズが空気感を生むものと思っていて、これを目標に実践している、とお話した。
次の質問では、幾らくらいあればオール真空管を購入できるだろうか、と。
私からは、約1000万円は必要だろうとの返答をしたが、その後のレスポンスは途絶えてしまった。
Mゲイトに着くと、何やら取材があったらしく、若い人が大勢いて驚いたが、終了したらしく直ぐに静かになった。
これまた、JBLエベレストのまん前に陣取り、持参したビル・チャーラップ・トリオのレコードを再生してもらった。
A氏は、ビル・チャーラップのCDを多く所持しているのとピアノトリオが好きだと公言していたからだ。
ここでの初めて聞くJBLエベレストの音にも驚愕したらしく、このスピーカーにも大いに興味を示した。
私からは、ここのカートリッジは、フェーズメイションですよ、と言うとなお、びっくりしていた。
帰路に就いた車の中でA氏からまたもや質問があり、MゲイトのJBL他プレイヤー、ネルソン・パスのパワーアンプなど購入するとすれば幾らくらい必要だろうか、とあったので、2000万円ご用意くださいと返答したところ、所有している宿泊施設を売らなければ買えない、と肩をがっくりさせた。
私から、商売道具を売り払ってまでオーディオで音楽を聞きたいのか。
早まって購入したならば、奥さまが山姥にうまれかわってしまうだろう。
それよりも趣味としてのオーディオを、いろいろ経験することが先決だと、太い釘をさしておいた。
格言にあるではないか、「幾ら高額・高級な機器を購入しても、その人のもっている音楽を聴くという能力以上の音は望めない。」ものなのだ。
耳が痛いが、日ごろの切磋琢磨は必要なのだ。



posted by みのさん at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ黙示録
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