2017年02月28日

ピアソラへのオマージュ

詩人パブロ・ネルーダの「不純な詩について」の言葉を借りれば、ピアソラの音楽は「人間の欠陥だらけの混乱状態そのものであり・・・古い衣服のように汚く、肉体と同じように、植物の染み、恥、皺、観察、夢、覚醒、予言、愛と憎しみの宣言、ばかばかしさ、衝撃、牧歌、政治的信念、否定、疑い、断言が染みついている」なのだそうです。
つまりは、全くもって「人間そのもの」だと言い得ているようで、身に詰まる思いがしてくるのは「人間らしさ」なのだろうか。
クラシック音楽界の鬼才ギドン・クレメールの「ピアソラへのオマージュ」は、クレメール自身が生涯最高と語っているアルバムとの事です。
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ヴァイオリニストがバンドネオンやピアノの奏でるタンゴに乗ってパブロ・ネルーダにかわり語りかけているようです。
演奏曲は、
1.ミロンガ・アン・レ
2.ヴァルダリート
3.オブリビオン
4.鮫
5.カフェ1930~(タンゴの歴史)より
6.キンテートのためのコンチェルト
7.孤独
8.ブエノスアイレス午前零時
9.嫉妬
10.エル・ソル・スエニョ
11.ル・グラン・タンゴ
特に「孤独」、「嫉妬」は必聴です。
なるほど、クレメールにはこのようなアルバムもあったと思い返すことができます。
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バロック作品から近代スチェドリンまでよくもまあー弾き揚げたものだと感心し拍手したことを思い出しました。
ピアソラ自身のアルバムは中々入手困難なのですが、「モダンタンゴの20年」で自らの戦いの歴史を再現している場面に出会えます。
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鬼才から鬼才へのオマージュですが人間であることの感動を率直に味わえます。自身を人間であることを忘れていたり確かめたい方に一押しです。
posted by みのさん at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 押しつけの一枚
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