キャノンのデジタルカメラ7Dに互換マウントを介し装着して撮影するのは全回と同様。
このレンズを一躍有名にしたのはポートレイトの分野です。
美しい映り込みがモデルさんたちに評判・人気となり、このレンズを使用することを条件に撮影許可するモデルさんが後をたえなかったとのことです。
この美しい映り込みはカールツァイス・レンズ全般にいえることなのですが、キャノンやニコン・レンズとはレンズの絞り方が全く違います。キャノンやニコンはできる限り絞り込んで使った方が輪郭が鮮明になり色の滲みが少なく美しい色彩になりますが、カールツァイス・レンズは絞り込みをしないでできる限り解放値あたりで撮影をします。色の滲み込みがたいへん美しいのでパックから被写体が浮かび上がります。
私は人間を撮影するのは嫌なのですが、たまには撮影せざるを得ないことがあり仕方なく適当にシャッターを切りますが、シャッターをあっという間に押すので被写体が不満を言います。
マニュアル・レンズには被写体との距離が大体解ればピントを合わせる必要などないのです。このことを知らないのは仕方ないのですが、出来上がった写真を見て、「これは私ではない。」と言うのは止めてほしいものです。写真は事実・真実を写しとっているのですから。