昨日は国内で7例目、長野県では鹿島槍のカクネ里氷河につづく2例目となった唐松沢氷河の講演会が岩岳山頂のスカイアーク・レストランであった。
講師は新潟大学教授の奈良間千之氏で、「唐松沢氷河と白馬連邦の雪渓について」と題して、簡単な氷河の定義から、日本の氷河の面白さ、2020年度調査報告、氷河活用の提案、白馬雪渓の現状など、説明があった。
この後第二部として「氷河と雪渓の活用」といったトークセッションがあったが、面白くないのとご宿泊のお客様がいるので、早々と引き上げた。
北アルプス稜線には雲がかかっていて、岩岳山頂からの眺望はあまりよくなかったが、手前の紅葉(黄葉)が見ごろなので迫力ある景観になっていた。
唐松沢氷河はこの岩岳山頂から見えるので、観光の集客誘致にしようとの魂胆が強すぎる地元だが、氷河の近くまでトレッキングできるのならともかく、眺望だけで希少なもの見たさできても得るものは少ないのでは、と思うのは考えすぎだろうか。
↓
ブランコの一番左上にあるのが唐松沢氷河になる(矢印)。
真ん中は、不帰沢雪渓でこれから調査するとのことだった。
この後の調査の進展如何で多くの雪渓が氷河と認定されれば、少しはアピールできるかもしれないが、因みに白馬大雪渓は氷河ではない。
果して、氷河でお客が呼び込めるのか、皮算用している御人のなんと多いことかと感心はした。