2019年12月20日

HELGE LIEN TRIO

このアルバム「To The Little Radio」、この音と演奏は、尋常なものではないと、言いきってしまおう。
DSCN5274.jpg1.jpg
昨今の新譜で発売されるアナログ盤は、見かけ倒しが甚だしく、何時も試してはガッカリしたものだ。CDの音質の方がまだマシといったテイタラクぶりで、希少価値としてのアナログ盤といった宣伝がまかり通っている。これは音楽のジャンルを選ばないので始末に悪い。
例えば、チョン・キョンファの東京公演のライブ・アルバムは、希少価値としてだけのもので、演奏内容と音質は、これまでの彼女の優れた演奏アルバムを冒涜しているとしか言いようがないほどだ。
しかしながら、今回、これほどのものが出てこようとは、最近のアナログ盤であっても、まんざら捨てたものではないと、思い直す必要に迫られてしまう。
北欧の空気感が部屋に充満してくる様は、素晴らしい演奏者とエンジニアやスタジオの相乗効果が遺憾なく発揮されたものであるのは疑う余地は無い。
元々は、2006年、オスロのレインボー・スタジオで、ヤン・エリック・コングスハウクが録音し、2007年発売している。
これを今回(2019年)、日本のクラフトマン・レコードによるリマスターが行われ、当初アルバムを凌ぐ演奏が聴けるようになったのだ。
当然このアルバムを再生するには、中途半端な気持ちではなく、最低限針先の掃除と盤の静電気は除去しておくことが肝要なのは言うまでもないが。幸せな時間を過ごすためには、多少の面倒は避けて通れないのが、アナログの醍醐味といえる。
また、とっておきのアナログ・アルバムが増えてしまった。

posted by みのさん at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | とっておきの一枚