2019年06月28日

春の祭典

言わずと知れたストラヴィンスキーの「春の祭典」。
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小林研一郎の指揮、ロンドン・フィル・ハーモニー管弦楽団による、2017年4月12日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ録音。
レコーディングとバランス・エンジニアは、江崎ともよし氏が担なっている。
この「春の祭典」は、白馬村のように長く閉ざされた冬からの解放による春への讃歌と、新たに再生する人間や自然界の生命の息吹を詠いあげていて、日本のお正月のハレの日を彷彿とさせ、大晦日の除夜から新たに再生する民族の慣わしに代わるところが無いと思ってしまう。
ただし、祖先を呼び出す際に、「いけにえ」を捧げる件は、日本では、祖先や地主神の悪魂を鎮めるときに行うので、違いは当然ある。
お勧めは、小林研一郎のエネルギッシュな指揮とロンドン・フィルにあり、そうだいなお祭りを遺憾なく表現しているところだろう。
もし贅沢を云わせてもらえるのならば、空気感がカラッとしているので、湿り気が欲しいと思う。
そうなれば、聞く人を震撼させることが可能となるだろう。
このレコードは、DSD録音によるCDもしくはSACDなのだが、今回、はからずもアナログ・レコードで入手できたので、とても憑いているのかもしれない。
最後の「いけにえの踊り」は、空也上人の念仏踊りに聞こえてしまうが、空耳だろうか。
音楽は、国境をも超えるともいわれるが、さもありなん。


posted by みのさん at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | とっておきの一枚